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■ モトクロス始めました(2002年春)
 買物帰りに寄った多摩川の河川敷で、小さなモトクロスバイクに乗る数人の子供を見つけた。 陽気もいいので、土手に腰掛け1才の娘 なっち をあやしながらしばらく観察してみた。子供達のバイクの運転は、とりあえず走れるという子から、かなり速い子まで様々だが、皆熱中して楽しそうだ。 近くでバーベキューをしている親達の顔には笑顔があり、アウトドアライフのついでにモトクロスをやっているという感じだった。 自分が今まで持っていたモトクロスのイメージは、専用のトランポでハイテクマシンを運搬して行う、激しく危険なモータースポーツというものだった ため、そこの家族達の休日をエンジョイする光景が新鮮に見えた。このところ週末の公園への散歩に何か物足りなさ、さみしさを感じ始めていた まっち は、家族でモトクロスを始めたくなり、一緒に観ていた ゆっち (妻)に提案してみた。予想通り始めは良い反応は貰えなかったが、

  • 自分がやろうとしているモトクロスは、家族みんなでアウトドアライフを楽しむ延長線上にあり、平日子供の顔が見れない自分が週末に子供と 共に過ごすにはちょうどいいということ。
  • 子供が生まれてから、めっきり行く回数が減った夫婦共通の趣味であるスキーよりモトクロスの方が子持ちには手軽なスポーツであるということ。
  • 速く走る事より、家計に優しく、楽しく安全に走る事に重点をおくため、バイクは小粒サイズとすること。
などを根気強く説明するうちに何とか理解を得られ、我が家のモトクロスはスタートした。

なっち、パパ公園



■ モトクロッサー購入(2002年4月)
 なっち はまだバイクに乗れる体格ではないため、まずは ゆっち(妻)と まっち が乗れそうなモトクロッサー1台の購入だ。 背の低く、体重の軽い ゆっち は、KX65という2サイクル、65ccの小さなバイクが気に入ったようだ。しかし耐用重量が55キログラムと、 まっち の体重を下回る。そのため、その次に小さい80CCの2サイクル、 スモールホイールのモトクロッサーを買う事にした。 メーカーにこだわりは無かったが、職場のバイク好きの先輩が、『迷った時は羽の絵のついた、赤いバイクにすれば、 間違い無い。』と言っていたのを思い出し、HONDAのCR-80R(スモールホイール)にした。 購入する車両は、格安の中古車を考えていたが、モトクロッサーを買うのが始めてでバイクの消耗具合を正確に判断できないため、 信用のある店で、きちんとした中古車を探した。 数店を回った末、埼玉のモトロマンというCR専門店で、元々女性が乗っていたというソフトスプリングを入れたCR80R(スモールホイール)を見つけ購入した。 自分の車TOYOTA スプリンターカリブにはどう分解しても積めそうもないので、数日後父親のMITUBISHI RVRを借りて持ち帰った。

 モトロマンにはバイク購入後もバイクのトラブルの度にお世話になっている。特に印象に残っているのがクラッチ板を自分で交換しようと、エンジンを分解してみたものの クラッチ板を固定しているボルトを外せなく解体中のバイクを店に持ち込んだ時だ。店長さんは快くナットを外して頂いたうえ、工賃サービスで最後まで エンジンを組んでくれた。ちょっと遠いのが難点だが、またバイクを購入する時はモトロマンにしようと思っている。

店のCR

なっちQR




■ 近所の空き地で早朝練習(2002年6月〜8月)
 週末の朝7時ころ自宅から約500mにある空き地までCRを押して行き、早朝練習を行った。 家に一人で残して来た1歳半になる なっち が起きるのが10時頃なので、それまでには帰宅した。 仕事、家事から唯一開放される週末のすがすがしいこの時間が毎週待ち通しかった。 初めて乗ったCRの感想は、
  • プラグがかぶり易い。
  • 回転数が低いとパワーが出ないが、回転数が上がるとすざましいパワーを発揮する。
  • ホイルベースが短いためか、簡単にフロントが浮いてしまう。
といった所だ。(バイク詳しくないのでこの程度しか書けません。(涙))総合的には予想していたよりもポテンシャルが高そうで、自分には物足りないと思っていたが、 十分楽しめそうだ。超初心者で、握力がなく半クラも使えない ゆっち にはもっと初心者向けの4サイクルマシンの方が良かったかも、、、とも思った。

この早朝練習では、途中でエンジンがかからなくなり帰宅する事が数回あり、バイクに詳しくなる必要があると感じた。 エンジンが止まるほとんどの原因がプラグかぶりだったが、下記の対策で幾分緩和された。
  • ガソリンの混合比をマニュアル通りの30:1としていたが、自分達が走るには40:1くらいで良さそうだ。
  • 推奨プラグはB10EGだが、自分達が走るには、熱化温度の低いB9EGかB8EGで良さそうだ。
  • 一度かぶったプラグはその場で掃除してもなかなか火花が飛ばないので、予備のプラグに付け替えるのが良さそうだ。 (火花が飛ばないのをCDIが壊れたからだと思い、CDIを注文しようとモトロマンに問い合わせた所、 CDIはそんなに壊れ易い部品じゃないから、新品のプラグでもう1度試してと言われ試したらその通りだった。かぶったプラグは帰宅後きれいに掃除して後日再利用。)
  • 走行中、たまに空ブカシしてオイルを飛ばすのが良さそうだ。
また、エンジン始動時にアクセルをひねっていたのも始動できない原因だった。(エンジンがかかるまではアクセルは開けてはいけないようだ。)



■ SGMコースで基礎練習(2002年9月〜2003年春)
1. 準備時間短縮と車内空間の有効利用
 CRのアクセルが開けられる様になるにつれ、近所からの苦情が気になりだしたので、父親のRVRを 借りて、家族3人でSGMのコースまで出掛けての練習を開始した。コースでの走行は、周りを気にせずに思い切り走れて楽しいいのだが、移動に関して下記の2つの問題が浮かび上がった。
  • 道具の用意、片付け、洗車、洗濯、バイク積み降ろし等の準備に時間がかかり、初回の所要時間は約9時間にもなった。
  • 荷物が多く、乗車スペースが削られて窮屈な乗車姿勢を強いられた。
楽しいモトクロスライフを送るには、これらを改善する必要がありそうだ。
→改善策をファミリーモトクロス術 へ記載

2. コースでの練習
 同じ趣味を持った人がたくさん来ているのが近所の空き地との大きな違いだ。 CRを買う前にこのコースに来た時はあまり話し掛けられなかったが、CRを積んで来るようになったら、急に話し掛けられるようになった。 これは、コースの維持や危険回避等のためにみんなで声を掛け合い協力する必要があり、自分もモトクロッサーを買った事で、その一員と認められたからなのだろう。
年令、職業、性別等に捕われない、数人の仲間ができ、昼飯を御一緒させて頂いたりするが、ここ数年間新しい友達ができる事が無かったのでとても新鮮だ。

YとM SGM

3. うまく走れない
 マシンには慣れてきたがなかなか思うように走れない。
まっち の課題はエンジンの回転数を上げての走行だ。 ただでさえ回転数が上げられないのに、コーナーの度にさらに回転数が落ち、立ち上がりでもたついていまう。
ゆっちは平坦な近所の空き地には無かったコース中のうねりや浮き石でバランスを崩す事が多く苦戦中のようだ。
なっちは砂遊びがブームで、砂遊びセットを渡せば没頭するため割と手がかからない。
月1か2回程度しか走れないので、効率的に遠回りせずに上達したい。そのためには誰かに乗り方を教わる必要があると感じ始めた。

KTMとなっち SGMデモ

 

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