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■ 第14回泥単連ミーティング(04年4月17日)
 昨年と同じく茨城県のウイリー松浦管理コースで開催される泥単連関東ミーティングに参加した。 今回から第2子の そうちゃん も連れて行くためセレナは4人乗車+バイク積載となる。 そうちゃんはまだ生後2ヶ月で首が座らず、助手席のチャイルドシートを新生児用のベットにするため、助手席をかなり後方に下げる必要がある。 そのため2列目に座る ゆっち の足元スペースが狭くなりちょっと窮屈そうだ。 なっち はあまりチャイルドシートに座らないため、 スペース確保のためなっち用チャイルドシートは外しての出発となった。6時半に町田の家を出たが、首都高はもうすでに渋滞が始まっていて、コース到着は9時半頃となった。 今回のミーティングの目的は、初心者スクールへの参加と、泥単連の人との交流、昨年のミーティング時に下手すぎて走れなかった 本コースの走行だ。

 スクール開始までまだ時間があるようなので、走行台数が少ない今のうちに念願の本コースを走行。 他のライダーと大きなレベル差はあるものの、コース幅が全体的に広いため、それほど迷惑をかけずに走れているようだ。 1周目は予想以上のギャップの深さに前転しそうになったり、砂の深い上りコーナーでスタックしそうになったりしたが、 周回を重ねるうちにバイクの挙動も除々に安定してきてた。石がごろごろのSGMコースと違い、路面が土質でよく整備されていていて走り易く 転倒のダメージが少なそうだ。コースは程よく変化に富んでいて視界が狭まったり開けたりするのがとても気持ちがいい。有料コースを走るのは今回が初めてだが、 やっと本当のモトクロスに出会えたような、楽しく、幸せな気分で時間を忘れて走っていると りく さんが4輪バギーでスクールの開始を伝えに来てくれた。 (サンキューです。)バギーの後につき、スクール会場へ移動。

講師はIBライダーのじゅんさん、参加者は、バンザイダートのたっきーさん、むらちょーさんと、セロー乗りさんと自分の4人だ。 講習は、講議の後、実際に走行し、個別にじゅんさんに指導を受けるという流れだったが、目からうろこの連続だった。 講習で学んだ主な点を整理すると、

  • コーナーを曲る時は、外側から体を差し込み、アウト側の手の甲を前に向けて、肘を上げてリーンアウトの姿勢で曲がるが、 この時、頭はフロントフォーク延長線上に位置させること。(今まで自分は、リーンアウトや、外側の肘上げを意識すると、 極端に頭の位置がアウト側に移動してしまい、さらにハンドルに逆操舵の力を加えてしまっていたためうまく曲がれなかったようだ。)
  • 走行中、ハンドルに力を入れる事はほとんど無い。(今まで自分は、ハンドルが暴れると、力を加えてハンドルを押さえ込もうとしていたが、 押さえ込むのではなく、ライダーの重心を後方にずらし、フロントの荷重を抜いて対応するそうだ。)
  • コーナーリング中にバイクが非常に不安定になるのはタイトターンのクリッピングポイントくらいで、普通のコーナーでは、 リアが流れても制御出来るような安定した状態で走るのがいい。(今までの自分のコーナリングフォームで、今以上に スピードを上げようとすると、フロントが滑りそうな不安を抱えて曲がる事になるが、それはフォームが悪いせいだった。)
こういった、自分で走っているだけでは分からない問題点が明確になり、非常に有意義な時間となった。

昼飯は、1年程前にホームページを立ち上げた浜松のMURAさんと話し、自分もホームページを作ろうかと考えたり、たっきー さんと話し、バンザイダートへの関心を深めたりした。 午後も走りたい気持ちがあったが、午前中 ゆっち に2人の子供を任せっぱなしだったので、家族との時間に充てた。 masatosiさんが手配してくれた、4輪バギーを借りて交互に乗ってみた。なっち は、まだ運転はできなかったが大満足のようであった。

前回のミーティングの帰りに渋滞にはまった記憶があるので今回は早めに3時ころ会場を後にした所、5時半には家に到着する事ができた。 なっち は疲れたようで、コースを出発すると同時に寝てしまい、家に着くまで目を覚まさなかった。生後2ヶ月のそうちゃんにも特に疲れた様子は見られなかった。 自分は週末の朝は割と遅くまで寝ている事が多いが、モトクロスライフを充実したものにするには、早起きが不可欠だと再確認した。

YとSセレナ YとMとSバギー




■ バンザイダート入部(2004年5月)
 今年のゴールデンウイークは、泥単連のミーティングで知り合いになった浜松出身のMURAさんの観光案内で浜名湖周辺へ旅行に行った。
帰宅後かねてから興味のあった熱血レーシングチーム『バンザイダート』の合宿に顔を出した。

自己紹介の時、監督から『うちのチームでやりますか?』という突然の問いかけがあった。 監督の『人生回転寿司理論』を読んだ事がある自分は、このチャンスを逃すと、もうチャンスが 回ってこないと思い、入部を決意した。帰宅後チームのホームページの掲示板に初志を記載、10人もの メンバーから温かいレスを頂きとてもうれしかった、



■ 04ブルカップエンデューロ第2戦 (2004年6月13日)
1. 30分ショートレース参戦
 朝、目を覚ますと外は雨。一瞬行くかどうか迷ったが、先月入部したバンザイダートの教え、「迷ったらGO!」を 思い出し、気の乗らなそうなゆっちと熟睡中のなっち、そうちゃんを車に詰め込み大井松田に向けて出発。 渋滞も無く1時間半後にはレース会場のコマツ試験場に到着したが雨は激しさを増し、駐車場はドロドロ、車外に子供達を出す事すらできない状況。 午後から晴れる予報だが本当に雨は止むのだろうか? バンザイの方々の勧めもあり、午後の2時間レースにチャレンジするつもりだったが、諸事情を考慮し、昼前に終了し、 財布にやさしい30分ショートレース参戦に予定を変更した。

バイクを車検に通しているうちに雨は止み、1時間レースの応援、そして自分の出るショートレースのスタートである。 このレースは、コースの一部をショートカットして行われるブルカップのお試し版といった感じのレースで、参加台数は2時間レースの1/10程度の 8台。バンザイからの出走は自分だけだ。 ショートはスケジュール的に厳しいので応援無しと聞いていたが、本日Wエントリーで多忙の監督をはじめ、数名の応援団が来てくれた。 隣には、ゆっち、そうちゃん、なっちの姿も見える。なっちはバンザイ旗を全身で振ったり、両手でバンザイをしたりして声援を送ってくれている。 こんな風に応援されるのは初めてなので、うれしい様な恥ずかしい様な気持ちになり、さっきまでの緊張はどこかへ吹き飛んた。 自分がこんな風に父親を応援したり、父親に応援された事ってあっただろうかと、レースと無関係な事を考えているうちにレーススタート。 スタート直後の混乱に巻き込まれたくないので、少し遅れて出ようと思っていたが、応援団の手前そうもいかず、 3番手で第一コーナーに飛び込んだ。その後のウォッシュボードであっという間に抜かれまくり、数秒後には回りに誰もいなくなった。 今回のレースでは、序盤はコースを良く見ながら自分のペースで走り、後半徐々にスピードを上げるという作戦を立てていたので、 まずはコースを良く見ながら走る。今まで走った事の無いビックスケールのストレートや、 昔良く行った林道を彷佛させるガレ場など変化に富んだコースに興奮し、ただ走るだけでもコースを征服していく様な楽しさを感じた。 自分には、ジャンプやコーナーが次から次へと迫って来て全く気の抜けないモトクロスコースよりこういったエンデューロコースの方が 向いている気がした。

3周目に突入したあたりで早くもトップに周回差をつけられた。ついて行こうとするが、スピードに差があり一瞬にして千切られた。 自分が遅いのはよく分かっていたが、こんなに広いコースを2周ちょっとする間に周回差をつけられてしまうのは予想外だった。 トップにこれ以上周回差を付けられない事を目標に据え、ペースを上げようと試みたが、実際にはなかなかスピードが上げられない。 外周のハイスピード区間では、すでにダートで出した事が無い程のスピードを出しているため、これ以上アクセルを開けられない。 インフィールド区間のバンクの無いフラットコーナーは走り方が分からず全くペースが上げられない。その他若干ペースを上げられる所もあるのだが、 ペースを上げるとミスが目立ち結果的にはペースアップにつながっていなそうだ。

スタート地点のバンザイ応援団、計測地点手前の家族応援団(なっちは、短い手で懸命に旗を振ってくれている) の声援に勇気付けられながら走り続けたが、実力の差は歴然としており、7周目後半に再度トップ集団が襲いかかってきた。 しかもこのままいくと、家族応援団のいるコースが開けた所で抜かれそうだ。 残り時間も少ないのでちょっと頑張ってみようと思い、後から来たバイクに抜かれない様に張り合ってみたら 理由も良く分からないままに転倒、しかも転けたのはゆっち、なっち、そうちゃんの目の前だ。 急いで転倒したバイクを起こしつつ応援団の方を見ると、なっちが激しく振る手を止めて、目を丸くしてこちらを見ていた。 エンジンをかけ、コースに復帰するとすぐに最終ラップの表示が出た。最後の1周はコースを良く味わいながら走行。次回のブルカップは2時間レースに 出場すると気持ちを固めながら走りチェッカー。8台中6位。5位までのライダーに2ラップされてしまった。まあこんなもんだろう。

チェッカー後、パパすごいを連発しながらなっちが駆け寄りへばりついてきた。うーん、かわいい奴だ。 まだなっちは順位が理解できない様でただ単純に喜んでくれた。順位を理解するころまでにそこそこの順位にくい込む事ができるだろうか。 たった30分のレースに出ただけなのに、妙に充実感があり、なっちを肩車しながら気分は、フルラウンド戦い抜いたボクサーだった。
その後2時間レースを応援。最後まで応援したかったが、そうちゃんや、幼稚園に行き始めたばかりのなっちの 生活リズムが崩れるのをおそれ早退。4時には家に到着した。

2. 帰宅後
 帰宅後、夜風呂上がりに普段はほとんど飲まないビールを飲みながら、1年前は見ているだけだったレースに参加できた満足感に浸っていると、 なっちがお気に入りのプーさんの車に乗って寄って来た。何をするのかと思えば車から転倒しながら、「パパこんな感じだった」 と今日の転倒を実演してくれた。バイクの楽しさを教えようと思っていたが、どうやらバイクの危険性も教えられたようだ。
夕食中にゆっちに僕の走りについて聞いてみると、バイクの音が他の人と全然違い迫力が無かったという答が返ってきた。 もう少し、リズムを使って走った方が良いのではというアドバイスも頂いた。ゆっちがどこまで分かっているのか疑問だが、 鋭い意見の様な気もするので心に留めておく事にする。
その後、子供達を寝かし付けに布団に入ると、なっちが「ヘーイ、ヘイヘイ、ヘーイヘイ!」と今日バンザイダートの皆でやった円陣声だしも 再現しだした。これも刺激的だったようだ。歌声をバックミュージックに、子供達よりも先に自分が気持ち良く眠りについた。良い一日であった。

ブルショートレース中 ブルショートレース後




■ 04ブルカップエンデューロ第3戦(2004年9月12日)
1. レース前日
 今日は1日家事男になると宣言し、やるべき家事の注文を受けた。まずは先週のキャンプの片付けからだ。 屋外にテントを干すついでに久々にCRを見るとリアタイヤがパンクしているではないか。 パンク修理は前々からチャレンジしようと思っていたが、工具も無ければやり方も分からない。 今日は全く時間が取れないため、家事の合間に近所のバイク屋へタイヤを持ち込み修理を依頼した。 しかし、修理に必要な14インチ強化チューブはほとんど出回っておらず、部品入手には1週間以上かかるそうだ。 レースに間に合わなければしょうがないのでこの店での修理をあきらめ、チューブがありそうな店に電話をかけまくる。 9軒目の『ラフ&ロード横浜店』でやっと部品在庫を発見したが、家からラフ&ロードまでは、片道2時間以上かかる。 家事目白押しの中、どうやってこの時間を捻出しようか。
午後2時からはなっちのスイミングスクールがある。なっちは今朝からパパに顔が水に浸けれるようになったのを見せると張り切っているので、やめる訳にはいかない。 プールで泳ぐなっちに手を振りながらも、頭の中は今日やる家事計画の隙間にいかにラフ&ロードを割り込ませるかでいっぱいだ。
普段使わない頭をフル回転させながら解決方法を探る。 多摩堺の赤ちゃん本舗周辺に買い物に行く予定を港北区の赤ちゃん本舗周辺に変更し、ゆっち(と、そうちゃん) に買い物を済ませてもらっている間に自分となっちでラフ&ロードに行くという案を実行に移し、なんとか修理を完了させて レース当日の朝を迎える事ができた。

2. 2時間レース初参戦
 今回は、ブルカップメインの2時間耐久レースに初参戦、今まで初心者向けレースにしか出ていないため、初めての一般者向けレースだ。 出走台数は約70台。バンザイからの出走は、
Shougo(RMX250)、のっぽ(TT250)、さと大(YZ250F)、監督(CR85R)、セヤマ(KTM250EX)、ケイ(KX125)、 アキラ(YZ125)、ハンゾー(KTM125)、むらちょー(セロー)、Yoshi(CRM250)、ゴーイチ(TT250)まっち(CR80)だ。
バンザイダートに入って半年が過ぎたものの片手で数える程しかバイクに乗っていないため、メンバーと走るのはほとんど今日が初めて。 一般者向けレースへの不安もあったが、掲示板で語り合ったメンバーと走れる2時間への期待の方が大きかった。

まずは練習走行、久々の走行のため体に力が入ってしまいとても疲れた。 真夏なみの暑さのせいもあり、練習走行だけで汗だくだ。果たして2時間体力が持つのだろうか。疲労の蓄積具合が全く読めないため、 とりあえず給油するまでの前半は無理をせずに自分のペースで体力を温存しながら走り、後半余力があればペースアップする作戦をたてた。 レースの召集がかかり、ゼッケン順にスタートラインに並ぶ。自分は受付時間終了間際にエントリーしたためゼッケン番号64番、 ほぼ最後尾からのスタートである。

ブルスタート ブルなっち応援 ブル上り


3. レーススタート
 公私共に忙しい中、前日のトラブルを乗り越えスタートラインに立てたというだけで、ちょっろ とした満足感があった。 家族と写真を撮ったり、周りのメンバーに挨拶していると秒読み開始。あわててゴーグルを付け、エンジンをかける。 スタートと同時に、先頭集団はかなり激しく飛び出して行ったが、コース幅の狭い部分での渋滞等もあり、自分の走る最後尾集団のペースは思ったよりも 速くない。なんとか流れに乗れるペースだ。メンバー内で1番実力が近いと睨んでいたゴーイチさんの後姿を見付け、 追走しながら気持ちを落ち着かせる。外周では差が開くが、インフィールドではこちらの方が速そうだ。 なんとかパスできないかと考えていると上り坂のギャップでゴーイチさんが転倒。前に出れた。

その後、次々とラップされまくる。追い抜きざまにサインを送ってくれたり、しばらく一緒に走ってくれたりするメンバーの 温かさに勇気付けられる。レースの大部分は孤独だと思っていたが、全くそん感じではなかった。 家族応援団、バンザイ応援団、監督お手製の2枚の巨大応援横垂れ幕にも勇気付けられる。 テレビで見るモトクロスレースは蹴落とし合いだが、このレースは、みんなで極限の状態で真剣に競争しつつも励まし、 応援し合うという温かな印象を受けた。肉体的にはかなり疲れるが、気持ちは非常に充実していた。

応援たれまく


45分を過ぎたあたりから、気持ちの高まりとは裏腹に、エンジンの回転数を下げるとエンストするという現象が発生した。 パワーもあまり出ていない様だ。エアークリーナーか、プラグの汚れが原因と考え、だましだまし走っていたが、 10周目のウォッシュボードで完全にエンジンが止まった。この位置でのストップなら、すぐにピットに戻れ、しかもガソリン補給 のピットインと兼ねられるので、最低限のロスで済みそうだ。急いでバイクを押してピットに戻った。

ピットで大石さんをはじめとした5〜6人のメンバーがバイクを観てくれた。バイクの症状を告げ、 自分はとりあえずセレナに新品のプラグを取りに走った。急いでバイクに戻るとメンバーは苦い顔をしていた。 『まっちさん、これダメだは。エンジンが水を吸っちゃってるからこれ以上走ると本当にエンジン焼き付くよ。』 『えっ、、、???。。。』シリンダーを止めるボルトの緩みで、冷却水がエンジン内に浸入しているそうだ。 『モウハシレナイ?レイキャクスイガモレタ?』自分がマシントラブルでリタイヤするというシナリオは、全く想像もせずに、 後半戦の事ばかり考えていたので、一瞬日本語の意味が分からなくなった。実感として状況が飲み込めないまま膝に手をあて 呆然としているとバンザイメンバーが「人間も冷やした方が良さそうだ」と頭から水を かけてくれた。冷たい水が背中を伝わり、お腹に回る頃には温水になって流れていくのを感じた。 体が冷えて、ようやくレースが終わった事を理解でき、お礼を言ってパドックを後にした。

ブルカップのルールでは、チェッカーが振られた後に、バイクのゼッケンだけでもゴールラインを通過すれば完走扱いと なるためバンザイマシントラブル4人衆(アキラさん、ケイさん、山派さんと自分)で裸にゼッケン、肩を組んで ゴールラインを通過し、全く想像もしなかった形でレースは終了した。
レース中はそうちゃんが寝ていたので、マシントラブルまでの約1時間ゆっちとなっちは応援してくれた。 家に帰り、子供達とゆっちが寝た後、ゆっちが撮ってくれたレースの映像を1人見てみる。 そこにはなっちが激しく旗を振り応援してくれてる姿があった。 なっちとゆっちの声援の他にも、誰かの「まっちさんがんばれ!」の声も録音されていた。 ビデオを見ながら熱くなるまっち33才であった。

ブルスタート ブルなっち応援 ブル上り


4. メンテナンスの重要性
 今回のレースでは、メンテナンスの重要性を痛感した。CRもだんだん疲れてきているので、 今後はメンテ能力の向上にも意識を向けていこうと思う。まずはバイクを直さなきゃ。

シリンダー ほねぐみ




■ ファミリーモトクロス計画の軌道修正(2004年12月末)
1. 実際にモトクロスをやって分かった事
 家族でモトクロスを楽しもうとこの世界に飛び込んで2年半が過ぎ、モトクロスを体験する前には分からなかった色々な事が分かってきた。その主な点を挙げるとこうだ。
  • モトクロスはスポーツだ。
    (コースを走るにはかなりの体力、集中力がいる。)
  • 初心者も上級者と同じように楽しめる。 (初心者には初心者向けのコースやレースがあり、上達の喜びは上級者よりも簡単に味わえる。)
  • モトクロッサーを乗りこなすには、メンテナンスやメカの知識も必要だ。
    (モトクロッサーは公道バイクとは別物でしっかりメンテする必要がある。)
  • 年令、性別に関係なく、ある程度のレベルまでは練習量に比例して速くなりそうだ。 (中途半端な恐怖心を持つ大人より子供の方が上達が早そうだ。また、毎週コースに現れるを熱血派が多く、年に数回の練習で太刀打ちするのは難しい。 )
  • やっぱり危険だ。
    (コースを走るには怪我の防止に最大限の注意を払うべきだ。)

2. 計画の見直し
 上記の点を考慮すると、家族で楽しく安全にモトクロスを続けるには当初のモトクロス計画の一部(下記A、B)を見直すのが良さそうだ。

A. 子供達をバイクを乗せるのを先送りする
 モトクロスを始めた当初は、子供がバイクに乗れる体格になったらすぐにバイクに乗せるつもりだったが、なっちの能力、適性を考えるとバイクに乗せるのはもう少し先にした方がいい気がしてきた。 (なっちはバイクより女の子遊びが好き)本人が望まないのに親の趣味で高価で危険なマシンを買い与え、無理矢理乗らすのは、楽しむ事を第一に考えた我家には合わないと考えるようになった。
具体的には、PW50や、QR50などの幼児用エントリーマシンは買わずに、しばらくは普通の子供と同じように自転車や、スケーターで遊ばせ、そして、体力、知力、気力が十分に発達し、 自分で物事を考えられるようになってから、本人の意思でバイクに乗せようと思う。
子供がいつまでたってもバイクに乗りたがらなかったらどうするかって?その時は一緒にお人形遊びでもします。(涙)

B. 夫婦で同じバイクに乗るのをあきらめる
 夫婦2人で1台のマシンに乗ろうとCR80Rを購入したが、80cc2ストロークエンジンを心臓部に持つこのマシンは、アクセルを開け続け、エンジンを高回転で維持しないとうまく走れない。 高回転域では車体が簡単にひっくり返る程のパワー発生するが、回転が落ちると全くパワーが出なくなり、やがてプラグかぶりでエンジンが止まってしまう。回転数が落ちないように半クラを駆使する等で、 オイルを飛ばして走る必要があるのだ。
多少のオフロード経験があるまっちはなんとかプラグをかぶらせずに走れるようになったが、全くオフロード経験が無く、小学生なみの握力のゆっちは半クラがうまく使えずプラグかぶりに悩まされた。 ゆっちにとって足付きが悪いこのマシンでのキックによるエンジン再始動も大変そうだ。
ゆっちは初心者には扱いにくいこのマシンで練習するより、エンジン特性がマイルド(4ストローク)で、 足が地面にべったりと着くマシンで練習する方が安全に楽しく上達できそうだ。そこで、CR80Rはまっち専用マシンとし、ゆっち専用の別のマシンを買い、これからは2台体制でモトクロスに取り組む事にした。

では、ゆっちでも足がべったり着く4サイクルモトクロッサーはには、どんな車種があるのだろうか。調べてみた所、現在売られているのは、HONDAのCRF70FとKAWASAKIのKLX110の2車種と分かった。 両車メインターゲットは子供で、前後ドラムブレーキをはじめ、現代のマシンとは思えない貧弱な装備だが、数々の改造パーツも売られており、さかんに大人のレースにも使用されているので、 どちらのマシンを選んでも問題は無いだろう。CRF70Fはいかにも子供向けっぽい形があまり好きになれないので、パワーで勝り、以前に購入を考えたKX65に形が似ているKLX110に決めた。
このマシンは流通量が極めて少なく、中古車はほとんど入手不可能なので、KDX220SR(今回の下取車)の整備でお世話になっていたモトショップカワサキ(神奈川県大和市)で新車を購入する事にした。

3. 目標レベルの見直し
 聞く所によると、モトクロスは走行スピードが速くなる程楽しさも増すそうだ。そのため上手くなるに従いさらなるスピードアップを求めて最新型、高性能のマシンに乗り換えていく者が多い。しかしながら限り 無い速さへの追求は、費用や危険度の増大につながる。我家のモトクロスの方針を明らかにするため、費用、楽しさ、危険度と自分達の走行レベル、目標レベルの関係を図に表してみた。

目標レベル確認図


 現在まっちのレベルはラインB、ゆっちのレベルはラインAで、走行レベル軸を右側へ移動させようと日々奮闘しているという図だ。
諸条件を総合的に判断し、我家では出費、危険度が低くそこそこ楽しめる、 ラインCを目標レベルにモトクロスに取り組む事にした。
具体的には上手くなってもフルサイズマシンにはステップアップせず、ミニモト(モトクロスに詳しくない人のために解説すると、ミニモトとはタイヤサイズが フロント19インチ、リア16インチまでの小さなモトクロッサーを指す。ミニと言っても乗り手やコンディションによってはフルサイズを凌げるポテンシャルがあり、85CCのラージモデルは、 全日本選手権レディースクラスで使用されている)に乗り続けようと思う。

(モトクロスは速さを競う競技なので、邪道なのかもしれないが、上手くなるに従い、ハンディとしてポテンシャルの低いマシンに乗り換え、いつまでも家族で競い合うモトクロスをするというのも面白いかもしれない。 もしかすると数年後には、ステップアップしてCR80Rに乗れるようになったゆっちを、KLX110に乗るまっちが必死に追いかけているかもしれない。)

4. 当面の課題
 まっちは上図のラインCに近づきつつあるが、出産がらみであまりバイクに乗っていないゆっちはまだラインCから遠い位置にいる。 そのためこれからしばらくは、KLX110でゆっちの練習を中心にモトクロスライフを送ろうと思う。(なっちは自転車の練習、まっちはメカニックと肉焼き係でもするかな?)

 

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