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■ ゆっち用マシン購入(納車〜空き地練習)
1. KLX110納車
 モトショップカワサキでKLX110を注文して約1ヶ月後、ようやく納車準備が整ったとの連絡が入り、店にマシンを引き取りに行った。
ゆっちは店頭に置かれたKLX110を、KX65だと思い込み、雑誌でしか見ていないKLX110を探し続けていた。誰かのKX65だと思っていたマシンが自分のKLX110だと分かると、 「なんだ、KLX110って私の好きなKX65にそっくりじゃん!」と、とても嬉しそうだった。

KLX110 KX65
KLX110 KX65

車体が小さくセレナへの積み込みは考えていた以上に楽。
3列目シートを跳ね上げてできるスペースにマシンを載せ、ベルトで固定するだけ。初めての積み込みだが、作業は3〜4分で終了した。 マシンを積載しても2列目シートの足元スペースの不足や、後方視界への悪影響はほとんど生じず、これなら4人乗車でも快適な移動ができそうだ。

帰宅後、ちょっと走ってみようとしたが、タイヤに空気が入れられない、オイルが入っているか分からない、 ハイオクが使えるか分からない等、初めての新車モトクロッサーに戸惑ううちに日が暮れ走れなかった。 車体が小さくきれいないので、家内に入れ、取扱説明書を見ながら細部をチェックした。
このマシン固有の特長で主なものは下記4点くらいだろうか。

(1)スロットルリミッタ−がついている
マシンには長短2本のビスが付属しており、アクセルスロットル根元のねじ穴に、長い方のビスをねじ込むと3/8、 短い方のビスをねじ込むと1/2にアクセル開度が制限される。 このスロットルリミッタ−は、初心者ゆっち(なっち、そうちゃん)の練習での危険防止に一役買いそうだ。

(2)クラッチレバーがない
このマシンは、クラッチの操作をしないでギアの変速ができる自動円心クラッチ方式である。そのためクラッチレバーがなく、 一旦エンジンをかけてしまえばキルスイッチを切らないとエンジンは止まらない。 CRで半クラ操作とエンストに悩まされていたゆっちには重宝しそうだ。

(3)スパークアレスタ-がついている
このマシンのマフラー先端には、スパークアレスターという排気音を小さくし、バックファイヤーを防止する部品がついている。 この部品のお陰で、家前でのちょい乗りや、近所の空き地での練習が可能となりそうだ。

(4)サイドスタンドがついている
このマシンには公道車のようにサイドスタンドがついている。停車の度にいちいちレーシングスタンドを用意する必要がなく、何かと便利そうだ。

KLX110は競技用というよりも、練習用という意味合いが強いマシンで、まさに今のゆっちにもってこいのようだ。 夜中何度もピカピカのマシンを見てはニヤニヤするゆっちとまっちであった。

KTMとなっち SGMデモ


2. KLX初始動
 ゆっちがバイクに乗るのは出産がらみで約2年振りのため、アクセルリミッタ−でアクセルを3/8しか開かないよう最弱にセッティングし準備完了。
まずはゆっちの試乗だ。エンジン始動のキックが大変そうだったが、走り出すと不安そうな表情はすぐに笑顔に変わった。 CR80のような危なっかしさはなく、乗りづらい2サイクル車とは異なる4サイクル車の乗り易く、マイルドなエンジン特性に カルチャーショックを受けたようだった。

次はまっちの試乗だ。まっちがマシンにまたがると、見物していたなっちが一緒に乗ると言い出した。 CRより小さいから安全だと一丁前の口を聞く幼稚園児に説得され、シートの前になっちを乗せて興奮を共有しながらの初試乗となった。 走り出すと大興奮のなっち。なっちのハンドルを持つ手に力が入って乗りづらい。一旦止まり、手の力を抜くよう指示して再出発。 アクセルリミッターと2人乗りのせいでさすがにパワー不足だが、こんなに小さくてもしっかり感じられる4サイクルのフィーリングは新鮮だ。

その後もゆっちと交代で走ったが、まっちが乗ろうとする度になっちも一緒に乗ってくるため、まっちは単独では1回も走れなかった。 なっちを動くバイクに乗せたのは今回が初だったが、 三輪車と、キックボードしか乗れないなっちは、バイクのスピード感に完全に魅了されたようで、何度も何度も 何度も乗りたがった。バイクにへばりつき、もっと乗りたがるなっちをバイクから剥がして初試乗は終了した。 どうやらこのバイクを最も気に入ったのはなっちのようだ。(このバイク好き、いつまで続いてくれるかな?)

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SNS家中KLX KLX 家の前YとKLX





■ ゆっちの空き地練習
1. 練習場所の探索
 マシンの操作方法は覚えたので、そろそろオフロードでの練習を始めたい。 CR80での練習の時、まっちは自分の練習に集中し過ぎ、ゆっちに充分な練習をさせないまま、浮き石やうねりが多いSGMのコースに連れて行き、 痛い思いをさせてしまった反省もあり、今回はフラットで走りやすい場所で練習を始めようと考えた。
CR80の時に使用していた場所は駐車場に造成されてしまったため、ネットや通勤、散歩中に新たな場所を探索する。
その結果、ベストな場所は見付からなかったが、近くでお手軽だという理由で、家から車で約10分の距離にある空き地で基礎練習をする事にした。


2. 練習開始
 過密スケジュールの週末が続き、今週末も気付けばもう日曜16時。今週も練習はできないのかとあきらめかけたが、 天気もいいので、食料品の買い出しついでに空き地練習をしようと家族に提案。急いで準備に取りかかる。 基礎練習のため装備はグローブのみ。ゆっちがそうちゃんの支度をしている間に、まっちがセレナにバイクを積み込み、 (自分の仕度は自分でできるようになったなっちは、あっという間に仕度を完了させ、玄関で待つ。 スノーブーツと、手袋まで装着し、乗る気満々だ) 練習に行こうと決めた15分後には家を出発、30分後には空き地で走り出す事ができた。

ゆっちはしばらく自由に走行した後、なっちが立てた小枝を目印に8の字練習を始めた。 完全に乗り方を忘れてしまったようで、信じられないような大回りだが、 顔は真剣そのものだった。

この空き地では、ゆっちの練習を優先し、まっちはあまりマシンに乗らないと決めていた。 できるだけバイクの事は考えず、子供達との遊びに力を注いだ。 まだあまり動けないそうちゃんを障害物や目印に見立ててなっちとハンデー付きかけっこや、ゲームをする。 SGMと違い、他のバイクに注意する必要もなく、子供達から目を離しても危険が少ない。 草花を収集する子供達や、マイペースで練習を続けるゆっちを見ていたら ここでののんびりとした練習も悪くない気がしてきた。

ゆっちの休憩時にまっちもバイクに乗ってみる。激激に乗りたがるなっちと2人乗りだ。 まあ、1人で乗ると熱くなっちゃうのは目に見えているのでちょうどいいのかもしれない。 2人乗りでも、課題が次々と見つかり、それなりに楽しめた。

帰り道は、途中の食料品店(三和)にゆっちとそうちゃんを降ろし買い物をしてもらっている間に、まっちと、なっちは 一旦家に戻り、バイクを降ろし、後片付けを完了させて食料品店のレジで合流。 子供連れで短時間でもモトクロスが楽しめると分かり満足した1日だった。

その後も、たまにこの空き地練習を繰り返している。 忘れ物があれば取りに帰ればいいという気持ちで、準備らしい準備もせずに、散歩気分で気軽に出掛けられるのがいい。 ままごと道具を持ち出し、なっちをままごとに夢中にさせ、その間に、まっち単独での乗車も可能になったし、ゆっちの8の字もかなり上達してきた。

この空き地練習は今後もしばらく続きそうだ。

KLX空き地 KLX空き地ままごと






■ 子供2輪塾・体験クラス(ゆっち受講)
1.スクール嫌いのまっちとスクール好きのゆっち
 まっちとゆっちは学生時代、毎週のようにスキーに出かけていた時期があった。腕前はまっちの方が上手かったが、 力まかせの自己流滑りでなかなか上達しないまっちに対し、スクール受講等で、基礎からしっかりと学ぶのが好きなゆっちは 着々と上達を続け、気付けばまっちより上手くなっていた。
そんな経験のためか、ゆっちはモトクロスもまっちではなく、ちゃんと上手い人から正しく教わりたいと言いだした。

バイク経験がほとんどないゆっちが安全に楽しくモトクロスに取り組むためにスクール受講は丁度良く、 ゆっちを通して、まっち、そしてやがてはなっちやそうちゃんにも正しい乗り方を伝えられれば1石4鳥なので、 ゆっちに丁度良さそうなスクール探しをはじめた。

しかし、良さそうなスクールはなかなか見つからない。小さなマシンで基礎の基礎から少しづつ学べるスクールとなると、どうしても子供向けとなってしまう。

『まてよ、子供向けスクールの上限年令ってはっきり決められていないかも?』

なっち、そうちゃんのバイクデビューに利用しようと考えていた子供2輪塾に問い合わせたところ、 担当者の矢島さんが柔軟な対応をしてくれ、ゆっちは史上初の子供2輪塾の成人受講者となった。(2輪塾については、寝言-子育て日記6、7にも記載)


2. 子供2輪塾スクールカリキュラム
 子供二輪塾のスクールは、体験クラス、1段階、2段階、3段階、4段階と、5つのクラスに分かれている。 始めに体験クラスを受け、先生の見極め印を貰う毎に上のクラスに進んでいき、4段階の見極め印で卒業となる。 各クラスの課題と講議回数はこうだ。

●体験クラス  基本操作 〜 ゴー&ストップ 〜 外周走行 : 1回〜
● 一段階   体験コース復習 〜 8の字走行 〜 スラローム : 2回〜
●二段階  1段階復習 〜 スタンディング 〜 障害物 : 3回〜
● 三段階   2段階復習 〜 フープス : 3回〜
●四段階   3段階までをギヤ付車で練習 : 4回〜

ある雑誌によると、受講者の怪我人はまだ出ていないそうだが、果たしてゆっちは無事に卒業できるだろうか。(ゆっちは最初からギア付き車(XR70)で受講するため、4段階は必要なさそうだ。)


3. 体験クラス受講(05年3月12日)
 体験クラスを受講するため6時半頃、寝ている子供達を車に詰め込み埼玉県川越市の講習コースに向けて出発。 渋滞を避け早めに出てきたため、約1時間半程でコースに到着した。 コースには2輪塾の代表であり、元全日本モトクロスV9チャンプの東福寺保雄さんがいたので挨拶がてら 受講したい故を話す。『本当は子供向けなんだけど、まあヤジーの了解がとれているないいでしょう。』と受講を認めてくれた。 なっちにも一緒に受講させたかったのだが、講習車にまたいで、足が地面に全く届かないので断念した。

講習料金の1575円を支払い、レンタルのヘルメット、プロテクターを身に付け準備完了。 まっち、なっち、そうちゃんが見守る中スクールは開始された。
まずはバイクに乗らずに礼儀作法、ルールの説明や、準備運動だ。ゆっち以外の受講者3人は皆小学校低学年位で、説明も明らかに子供向けのため さすがにゆっちはやりにくそうだ。 見学しているなっちは、ママが子供達に混ざり、スキップや、ジャンプ、ダッシュ等をやるのを真似しながらうれしそうに見ていた。

そしてようやくバイクに乗ってのスクール開始。ここからはクラス毎に分かれるため、体験クラスのゆっちは、1段階の他の3人とは別メニュー。IBの佐藤先生とマンツーマンでの 教習となる。自動2輪運転免許のような講習だと思っていたが、それは良い意味で裏切られた。先生はバイクの乗り方より、重心の位置とか、細かいフォームのような、 ダートをうまく走るためのポイントを教えてくれていた。先生は、ゆっちの悪い点がひと目で分かるようで、基礎からの順序立った講習をこなししつつ、悪い点を集中的に指摘してくれていた。 例えばライディングフォームについてはバイクのセンターに座る重要性を重点的に教えてくれ、ゆっちは 度々シートの前方に座るよう注意された。 曲がり方の講習では、バイクは傾けると自然にそちら側にハンドルが切れるので、それを殺さない乗り方をするべきだという事を非常に分かりやすく説明してくれていた。 自分もこれらについてはなんとなく分かっているつもりだったが、講習を聞いて迷いが消え、自信を持ってやれるようになった。 先生方の、バイクの楽しさを伝えようとする熱い気持ちが伝わってくる実りある良い講習だった。

講習終了後、「あゆみ」という受講記録を頂いた。 それは小学校の通信簿のようで、体験クラスでできなくてはならない項目、それらができたかどうかが 記されていた。なんとか全ての項目をクリアしたようで、体験クラスは最低回数の受講で切り抜けられたようだ。 帰りは昭和記念公園に寄って帰ったが。車内や公園でゆっちとライテクについて議論できたのがうれしかった。 次回から1段階、でもその前に空き地で今日の復習と1段階の予習だな。

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体験クラス挨拶 体験クラス佐藤先生 体験クラス関川先生




■HONDA DREAMビギナースクール(まっち受講)(2005年4月29日)
1. スクール受講
 子供2輪塾を運営するT.E.SPORTから、2日後に開催される全日本モトクロスV9チャンプ東福寺保雄さん講師のビギナー向けスクールに空きがあるので参加しないかという お誘いがあった。丁度よい機会なので半年ぶりにCR80Rの封印を解き受講する事にした。
場所はNPKコースで生徒は7名。熱中症になりそうな暑さの中、バイクに初めて乗る女性2名とその他5名に分かれて講習は進められた。 我々5名の主な講習内容は、午前中がコーナリングで、午後は連続するコブの通過だった。 多くを学んだが、特に印象に残った荷重、抜重方法について少し書いてみよう。

2. 荷重と抜重
 今までコブの通過では、荷重と抜重の両方に同じように意識を注いで操作していたが、うまくバイクに力を伝えられず、 全てのコブをなめてしか走れなかった。
『抜重はさほど意識しなくても体が自然にやってくれるから、はじめはしっかりと荷重をかける事だけに集中するといいよ。』
こんな東福寺さんのアドバイスに従い思い切り荷重をかけるとサスがしっかりと縮み反動でバイクが浮くようになった。 コブを飛び越せるようにはならなかったが、フロントタイヤをコブの谷間の底まで落とさず走れるようになった。マシンの安定感も 格段に向上したようだ。
『バンクコーナーの出口でも(コブと同じように)荷重をかけるとグリップが増すからやってみるといいよ。』
アドバイスに従い尾てい骨で荷重をかけてみる。するとしっかりとトラクションがかかり、脱出速度を上げられるようになった。

講習最後のフルコース走行では、教わった点(特に荷重のかけかた)に注意を払いながら走った。 講習前バランスを崩していたコース上のくぼみも、その手前で一瞬フロントに荷重をかけて跳び越してかわせるようになった。その他にも 数々の講習の成果を実感でき夢中になって走った。 講習終了後も、コースを使っていいというお言葉に甘え、XR100を操る東福寺さんや、乱入してきたノリタマ先生を追いかけて満足がいくまでガンガン走り回った。

3. 講習終了後のジャンプ練習
 コース走行を終えバイクから 降りると疲れてもう立ってられない程だった。 最後まで一緒にコースを走っていた講習仲間の3人を探すと、コース脇の木陰で 1列に並んで気持ち良さそうに寝ているではないか。自分もその横に並び寝てみる。 ようやく涼しくなった夕暮れの風が最高に気持ちいい。 スポーツ後の爽快感、思う存分走れた充実感に浸りながらしばらくうとうとして、ふと気がつくと最後まで走り続けていた 東福寺さんが隣で寝ているではないか。
『何か分からない事とかあった?』
(寝ていると思っていた)東福寺さんが話しかけてくれたので、何度チャレンジしてもうまくいかない小さな2連ジャンプの跳び方を聞いてみる。
『今の君ならあそこの小さな2連くらいなら跳べるようになると思うけどやってみる?』
その言葉で元気復活再びコースイン。
『ちょっと跳んでみて。』
ジャンプを跳ぼうとするが全く距離が足らずに2つ目のコブ手前にフロントタイヤをぶつけ危うくこけそうになる。
『スピードは充分だなあ。とにかくギャップ手前で思いきり加重をかけてもう1回跳んでみて。』
1回目より飛距離は延びたが、まだ跳び切れない。
『荷重はそんな感じでいい。あとはこれ位(実演)の回転数でジャンプに入れば跳べるはずだよ。』
どうやらアクセルの開けが足りなかったらしい。跳べるはずという言葉に背中を押され3度目のチャレンジ。
「フワリ!」
回転数を上げると考えていた以上にバイクが浮き上がり余裕をもって2連を跳び越えた。 講習仲間が一緒に喜んでくれているのが見える。東福寺さんも親指を上に出して今のは良かったの合図。達成感で最高にいい気分。 すると3人の仲間もジャンプの練習をはじめだす。東福寺さんのアドバイスを受けながら順番に走り、 最後には皆がジャンプを跳び切った。
『みんなが気持ちいい所で終わりましょうか。』
東福寺さんのこの言葉で、終了予定時間を2時間以上オーバーして歓声の中講習は修了。 最高に楽しい1日だった。

CR80とXR100 東福寺さん




■ 子供2輪塾・1段階(ゆっち受講)
 1段階の主な課題は8の字とスラローム、一緒に受講する女の子が8の字の講習を受けたばかりのようでいきなりスラロームから講習が始まった。 8の字の講習を受けていないゆっちにスラロームは難しすぎるようで、パイロンにぶつかりながらなんとか超低速で走るという状態。 うまく走れない理由には、PW50等の子供用バイク向けの間隔の狭いスラロームをXR70で走るせいもありそうだが、厳しい練習になりそうだ。
先生の指導を受け1歩、1歩上達はしているが、走行スピードが遅く、同じコースを周回する女の子にすぐにぴったりと背後につかれてしまい、気が散って走りにくそうだ。 がんばれゆっち、この状況を乗り越えてこそ次の世界が見えてくるんだ!
『ママがんばれ!』
まっちのさしがねで大声援を送るなっち応援団長。あれ、大声援はみんなの注目を浴び、ゆっちの気がさらに散っているようなのでやめた方が良さそうだ。 なんとかパイロンにぶつからずに走れるようになり講習は修了。

コツを掴みかけているようなのでもう1講習続けて受講。今度は自分なりに色々試しながら走る余裕もでてきたようで、たまに笑顔を見せるようになった。

3回目の講師はT.E.SP0RT,全日本を転戦するIAの関川信一さん。幸運にもマンツーマンで8の字からスラロームまでしっかりと教えてもらった。(近所での空き地練習の甲斐もあり)8の字はすぐにOKが出たが スラロームのOKが出ない。アクセルON,OFFのタイミングがぎこちなくメリハリがない点を指摘されていたが、最後にはなんとか1段階修了の認め印をもらえた。次回から2段階だぞ。

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1段階ライバルと 1段階コーナリング 1段階見物NとS




■ なっちバイク(?)デビュー(2005年7月)
 鈴鹿サーキット内の遊園地「モートピア」に、子供の年令や技量に合わせて安全にバイクを楽しめる プッチバイクシリーズという入門者向けバイク体験プログラムができたらしい。まだ2輪塾を受けられないなっちに丁度良さそうなので、 8耐の観戦ついでに行ってきた。 プッチバイクシリーズには、レベルに応じて下記A、B、Cの乗り物があり、それらの乗車条件はこうだ。

A、ピンキーバイク   3才以上
B、キッズバイク    3才以上の自転車(補助輪なし)に乗れる者
C、ツーリングバイク  小学3年生以上、またはキッズバイクでAライセンスをもらった者

まだ自転車に乗れないなっちが乗れるのは、Aのピンキーバイクだけだ。
ピンキーバイクは転倒しない自立式バイクで、アクセルとブレーキのみで 操作できるスクーターに似た乗り物だ。大人も乗れるそうなので、まっちはなっちに戦いを挑んだ。
このマシンは、体重が重い程加速が鈍くなるようで、本気モードでいい戦いができた。

その後、まっちがCのツーリングバイクをチェックして戻ってくると、ヘルメットを被ったなっちが、Bのキッズバイクにまたがりお兄さんの説明を聞いているではないか。 慌てて一緒にいたはずのゆっちに聞いてみた。
「あれっ、なっち自転車に乗れないんじゃなかったっけ?」
『乗れないよ。でも足が届くし、本人も乗りたがってるから。』
確かに自立式のピンキーバイクでは物足りない気はしてたけど、、、。
ドキドキしながら初めてバイク(電動2輪車)を運転しようとするなっちに目を向ける。 いつになく緊張した表情でやっと走り出したと思ったらすぐに転倒。 立ち上がって再チャレンジするがバランスを崩しお兄さんに支えてもらう。顔が半べそになってきているのが見える。 がんばれなっち!!!
1人での本コース走行は、無理と判断されたようで、お兄さんに補助されながら走行。 終了してトボトボと戻ってきたなっちはこう言った。
『ヨンダル(注)だったからうまく乗れなかった。』
うまく乗れないのが悔しいようでサンダルのせいにするなっち。
「そうだね!ヨンダル(注)は乗りにくいもんね。」
バイク嫌いにさせたくないまっちも必死である。

Bライセンス

写真入りのライセンスカード(うまく乗りこなせなかったためBグレード)を買ってやるとすぐに笑顔を取り戻したので、まっちは先程チェックしてきたCのツーリングバイクに乗りに行った。 戻ってくると、なっちがまたBのキッズバイクにチャレンジしているではないか。 ゆっちに聞くとなっちは自分からもう1回乗ると言い出したそうだ。
最後までうまく乗れなかったが、根性を見せてくれたのでたくさん誉めてやった。

(注)ヨンダル=サンダルの事。数日前にまっちが言ったオヤジギャグ 「はやくヨンダルはいて!」の4ダルをまねたようだ。 なんでも吸収する今のなっちに、あまり変な事は言わない方が良さそうだ。

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説明を聞くなっち こけるなっち なっち本コース




■ まっちとゆっちの練習の両立
 昨年末、ゆっちがKLXに乗りはじめてから自分がCRに乗る時間がさらに取れなくなった。 (子守り、マシン運搬等の事情で、2人で同時に練習するのは現在では不可能。)
まあここ数年は自分よりもゆっちの上達に力を注ぐのが得策と考え、
『家庭内で笑顔でモトクロスを続けられる環境作り=今年の僕のモトクロス』
だと自分を納得させ、自分はあまり乗らないようにしてきた。

でも、やっぱり乗りたい!

早朝に無理やり時間を作って乗りに行ったりもしたが、準備や移動時間が費やされる割りに、1時間やそこらの走行では勘を取り戻すのが精一杯で、 上達の喜びを実感できる前に帰宅時間となり、石橋を叩いても渡らないタイプの自分がこの練習をいつまで繰り返しても上達しない(例えばジャンプを跳べるようにはならない)気がした。 今の自分が最大限にバイクを楽しむのにもっと良い方法があるのではないかと考えてみた。

モトクロスの1番の魅力ってなんだろう。
これは人によって様々だと思うが、今の自分にとっては
『昨日できなかった事が今日できるようになり、昨日よりも爽快に走れるようになる達成感。』
だと思う。では、未だに基礎もままならない自分が最も達成感を味わうにはどうすればよいか? まっちが導き出した解がこれだ。

『年に数日でいいので、思う存分バイクに乗れる日を持ち、スクール等で誰かに教わりながら満足がいくまで乗りまくる。』

これからしばらくはこのような方針で、短時間でモトクロスを楽しみ、ゆっちの練習や、家庭との両立を はかっていこうと思う。



■ TESライディングスクール受講(2005年9月)
 T E SPORT主催モトクロスビレッジでのライディングスクールを受けてきた。
受講者はKIDSが20人、大人10人の計30人で、KIDSが2クラス、大人が1クラスの計3つのクラスに分けられた。 自分はV9チャンプの東福寺保雄さんが講師を務める大人のクラスに配属されてスクールが開始された。

まずはフープス(最近はウォッシュボードとは言わないらしい)の練習からだ。 前回の講習でもフープスを練習したたためか、1つ目のコブはすぐに跳び越せるようになった。しかし飛距離が一定せず着地が不安定になってしまう。 そんな僕の走りを見て東福寺さんがくれた助言をまとめるとこんな感じだ。

1. 回転数を上げながらフープスに入るのではなく、手前で回転数を上げておき調整しながら進入する。
2. コブに垂直に入り、リアタイヤが下り斜面に当たっている間だけアクセルをONすればマシンは暴れない。
3. 1つ目のコブは乗車位置を少し前よりにすると荷重しやすく跳び易い。その後のコブは、通過スピードが上がるに従い、 乗車位置を後方に移すとフロントタイヤのコブへの引っ掛かりを防げる。
4. 始めのうちは、前方よりも、上方に跳ぶ方が着地姿勢のコントロールが容易となる。

これらを注意しながら反復練習。途中のコブからの再ジャンプはマスターできなかったが、体の力が抜けコブの通過スピードがかなり上げられるようになった。

午後は約4m位の高さの急なV字谷を通過する練習。 こんな急な谷を超えられるはずはないと思いつつも1回目の挑戦。ゆっくり下り斜面を下り、上り斜面でアクセルを開けるも後輪が空回りして失速。竿立ち状態でさらにアクセルを開けるが 開ければ開ける程マシンが横に倒れ、横転するマシンから離脱。
『この谷も実はフープスと同じで、後輪が下り斜面に当たっているうちにアクセルONすればリアタイヤがグリップして上りきれるよ。』
アドバイスに従い早めにアクセルを開けるようにすると今度はなんとか上り切れた。そして反復練習。リアブレーキでのタイヤのロックを修正してたりするうちに、始めはとても難しく思えた 谷の通過がほとんど体力も使わずに簡単にできるようになった。
『こういった不整地走行は、コースを走る上で直接は関係無いけど、色々な地形を通過するノウハウを頭と体に蓄積しておくと、(例えば渋滞の回避等)色々な状況下で役に立つ。』
という説明を受け、本日貸切のモトビ内を東福寺さんの後につき縦横無尽に走行した。

TESスタート 飛ぶ東福寺

講習中に行われたT E SPORTライダーのデモレース。
東福寺さんが現役ライダー達を凌ぎ優勝してました。

次は講習の最後に行われる模擬レースに向けたスタート練習だ。 しかしながら途中でノリタマ先生に冷却水の噴出しを指摘されて戦線離脱。 TES選手のデモレースを見学しながらバイクを冷やして水を補充し、 模擬レースのスタートまでになんとかマシンを復活させた。 大人クラスの模擬レース参戦人数は12人前後で、コース3周を2ヒート行うそうだ。

第1ヒート
今まで何度か出た耐久レースでは、接触や転倒をおそれて、皆がスタートした後からスタートする感じだったが、今回は模擬とは言えスプリントレース。 しかもスタートの練習をしたばかりなので、思いっきりスタートした。 うまく飛び出して第1コーナーへ。
「あれ、意外にも1番じゃん。」
コーナー奥で躊躇する隙に1台に抜かれその後を追いかける。 それからしばらくは夢心地であまり覚えていないのだが、ジャンプはちょっと竿立ちになりつつも跳んだ気がする。要所、要所で抜かれつつ、転倒者を交わしたりしながらファイナルラップ。 ゴール前で東福寺さんが、いいぞ!って顔してるのが見えて4番手でゴール。今の僕には出来過ぎの結果だった。

第2ヒート
隣でスタートするお母さん(息子と2人でスクールに参加していた)とがんばりましょうと声を掛け合いレーススタート。
「やばっ。」
先程と同じようにスタートしたつもりが、フロントが浮き、アクセルを戻す間に出遅れる。 前を走るのはさっきのお母さんだ。講習ではV字谷で何度も転びつつも根性を見せていたお母さんだが、ちょっとは実力差がありそうなので、すぐに抜けると思いきやなかなか抜けない。 他人を抜く難しさや、スタートの重要性を感じつつ、1周近くを費やしコーナーのアウト側からパス。この間に上位陣はかなり先に行ってしまったようだ。 一生懸命追い上げ、やっと追いついたのが、前回のビギナー講習でも一緒だったレンタルバイクで参加のお姉さん。 このお方、ダートラ経験者との事できれいにマシンを操るが、なんせマシンがかなり旧型のXR100。 バリバリレーサーのCRでこの初級者用レジャーバイクに負ける訳にはいかない。しかしながら抜くに抜けないまま最終ラップも残りわずか。 ここはXRの倍程の長さのCRのサスの性能を生かしてフープスで抜くしかないと思い、アウト側から抜きにかかる。
「レジャーバイクに負けるものかぁ!!!」
午前中に習ったテクを駆使して追いかけるが、 相手も同じ講習を受けただけあり同じように逃げる。 横に並ぶのが精一杯で抜けないままゴールイン。順位は7〜8位位だろうか。

講習の閉会式の後も、フリー走行をしても良いそうなのでコースを走りまわる。 フープスの手前で全日本レディースの西村奈奈選手に追い抜かれ必至で追いかける。 奈奈選手はただ流しているだけのようだが、フープスで差が開かなかったのがとてもうれしかった。 (その後のストレートであっという間に消えてきました。やっぱはえーわ。)

なんとなくマシンのパワーがなくなってきた気がしたのでエンジンの方に目をやると、湯気が出てるではないか。 バイクを押して車まで戻り良く見るとシリンダーヘットと、ウォーターポンプ から水が漏れているではないか、あーあ、また壊しちゃった。
マシンは壊れたけど、今日1日楽しく充実してバイクに乗れたので、それほど落ち込みもせずに気持ち良く後片付けをして帰宅。 なんか初のスプリントレースで新しいモトクロスの魅力も知ってしまったみたい。

スタート練習 講習終了集合写真

T E SPORTホームページより(画像クリックで拡大)



■ 05ブルカップエンデューロ最終戦(2005年11月13日)
1. レースまで
 気が付けば今年のブルカップも残す所あと1戦、これに出ないと今年はレースに出れなくなると気付き参戦を決意。 でも良く考えたら「うちのCR80R、今のままじゃ2時間走れないじゃん。」
CRはこのところ約1時間走ると原因不明のオーバーヒートを起こすため2時間のレースを完走できそうもない。 原因を探りいくつかの対策をしたが、完治せぬままレースの日は迫ってきた。 レースへの道が閉ざされかけた頃、このホームページの掲示板にこんな書き込みを発見した。
『よかったら僕のYZ125で一緒に走りませんか?』
「オッ!僕にもまだ道が残されているかもしれない!」
数日前にテレビで見た「めぐり合い宇宙」ア バーワーク−で横たわるガンダムを見つけたアムロの心境で書き込みの主、バンザイダートのmaimaiさんに返事メールを送る。 今回のブルカップは、maimaiさんと2人組みで2時間レースに参戦することとなった。

2. レース当日
 「小さな週末の冒険♪朝焼けが君を照らしてた♪」
昔ポカリスエットのTVコマーシャルに織田哲郎のこんな歌のフレーズがあったが、 尻をずらさないと片足のつま先すら地面につかないフルサイズモトクロッサ−で、ブルカップの荒れたエンデューロコースを走るのは今の僕にとって言わば小さな冒険。 YZでいきなりレースをするのはいかにもヤバそうなので、2時間レース前に行われる30分ショートトラックレースにCRで出ておくことにした。秋らしい最高の陽気の中、 退屈な日常とは異なる冒険の1日がはじまった(レースの朝のドタバタを子育て日記16に記載)。

3. 30分ショートトラックレース
 CRのオーバーヒートの原因が、シリンダー スタットボルトの締め込み不足と、指定外プラグの発熱によるものと分かった感があり、レース前に対策完了。清々しい気分でスタートラインに並ぶ。 今回は(主催者の手抜きで?)、この入門者向けレースでもフルコースを使うため、エントリー7人のうち、練習走行で力尽きるライダーが2人。彼らを除く5人でレースがスタートした。

始めだけでも上位陣に食らいつこうと、飛び出した2人を必死に追いかける。「昨年のブルカップ以来2回のスクールを受けレベルアップしたはずだから、ちょっとはついて行けるかも?」 という甘い考えはすぐに打ち砕かれた。ギャップ地点を過ぎた頃には前の2人はもう見えなくなっていた。
「これじゃあ去年から進歩ないじゃん!」
スクールで教わった加重や抜重、コーナリング等を試みようとするが、石がごろごろと転がる斜面や轍、深い水溜まりが息つく間もなく現れ、振られるマシンをコントロールしながら走りやすいラインを 選ぶのが精一杯で、そこまで気が回らない。全くスピードアップできないまま2周目に差し掛かる頃、負け惜しみの考えが頭に浮かんだ。
「スクールで習ったモトクロス向けのテクは、必ずしもこのエンデューロコースに適している訳ではない。速く走れないのはしょうがないことだ!」
無理やり自分を納得させ、それからは無理にマシンをバンクさせたりせず、この荒れたコースでの走り方をじっくり研究しようと意識を切り替えた。出走台数が少ないのをいいことに、かなり思い切った ラインを試してみる。だんだん面白くなってきたゾ!次のYZでの走行を意識して、だんだんとラインを収束させるうちにチェッカーが振られレースは終了。5台中3位。速く走れなかったし完全燃焼でもないが、 次のフルサイズマシンでのレースのぬかりない準備ができたし、CRの故障も直ってるみたいなので良しとしよう。

CR後姿 CR水たまり CRコーナー


4. 2時間レース
 昼食後、2時間レースの招集がかる。まずはmaimaiさんの練習走行から。 はじめてこのコースを走るmaimaiさんはモトクロス的なコースを想像していたようで、かなり驚いた表情で戻ってきた。
『エー!こんなコース走るの!やっぱ第3ライダーも必要だったかな?』
続いて僕の練習走行。 ショートトラックレースで探った今の僕にとってのベストラインを忠実にトレースしたせいか、足付きの悪さはほとんど気にならず転倒しそうな感じもない。CRで苦戦したギャップや岩場、水溜りも割とスルスルと走ってくれ、 フルサイズマシンを全く扱えないという不安は解消され気持ち良く練習走行を終えられた。

ライダー交代は30分を目安で状況に応じて流動的にやろうとだけ決め、第1ライダーのmaimaiさんがスターティンググリットに並ぶ。全エントリー台数は94台、僕達のゼッケンは77で、かなり後方からのスタートだ。 バンザイダートからは、のっぽ(CRF450)、ケイ(CRF450)、やっさん(CR250)、のりぞ-(KX250F)、あきら(YZF250)、山派(DT200WR)、yosi(CR125)、モリ(CR125)、オリト(YZ125)、 ペレー(RM85)、クス(CR85)、さと大+タッキ−(YZ250F)、監督+咲(XCR100)、maimai+まっち(YZ125)、の計14台がエントリー、面白いレースになりそうだ。

ピットで第1ライダーの還りを待つ。次に自分が走ると思うと、なんとなく気が引き締まり応援にも会話にも力が入らない。スタートから約50分後、徐々に調子を上げてきたmaimaiさんが戻ってきた。
『いやー、いける、いける!』
練習走行後とは対照的な満足気な表情のmaimaiさんからマシンを受け取りコースイン。「まっち、行きまーす。」「さーて、果たして僕にこの高性能モビルスーツ、おっと違ったモトクロッサ-を乗りこなす 技量があるのだろうか?」まずは探っておいたラインを慎重に走り始める。すると最初の急な上りでいきなりスタック。
「あれ?練習ではこんな感じで上り切れたのに。」
一旦下り別のライン取りでクリア。良く見ると練習走行時より轍が深くなっている。100台近くのマシンが1時間近く周回を重ねたため路面がかなり悪化しているようだ。路面状態にも注意しながら慎重に走っていると、 白熱したバトル中の数台が肘やハンドルにぶつかりながら無理やり横を抜いていく。
「、、、これが実戦なんだ!」
始めての宇宙でシャーと戦うアムロの心境だ。数周後、ようやくマシンに慣れてきたので、奇声を上げるyosiさんや監督に抜かれたのをきっかけに少しづつペースアップを試みる。 裏の長い上りストレートでは、簡単にCRより速いスピードに乗せられ爽快感が味わえるが、それ以外ではマシンに振り回される感じが強まり、予想外のマシンの挙動に力が入り、かなり疲れる。 その割にほとんどスピードは上がっていない。この走りを続けたのでは要所要所での集中力がなくなり、転倒して借り物のマシンを傷つけそうなので無難走行に戻す。マシンの性能では周りに劣らないはずなのに 全く歯がたたずに抜かれまくる。皆なぜこんなハイペースで2時間も走り続けられるのだろう?

そのうち、コース最後の急な上りの路面悪化で渋滞がはじまる。周回を重ねるうちに坂を上り切れなくなるマシンが続出し、助走距離を保つための走行規制がはじまった。渋滞の列に並び停車。 これでちょっとは休めそうだと思っているとエンジンストップ。十数回キックを繰り返してなんとか再起動、
「オイオイ余計疲れちゃったぜ。」
40分位経っただろうか?疲れてきたのでライダー交代を考えたが、レースの残り時間を考えるとおそらく次の僕の乗車はなさそうなので最後に1周だけ思いっきり走ろうと次の周回に突入。攻め気味に走ると、巨大水溜りで転びそうになる。 やはり疲れてると思いつつも、「最高の走り!」とか叫び気合を入れながら走行を続ける。長い上りストレートを超え右折、ガレ場を下った後の左コーナーで、後ろから来たマシンにインを刺されてタイヤを当てようとしていた 轍を取られてしまい旋回できずに外側にコースアウト。気を取り直して走り始めるとすぐに例の渋滞ポイントの順番待ち。ようやく自分の順番になったと思うと前のライダーが坂を上り切れずに転倒。僕にとってのベストラインが塞がってしまい 空くのを待っていると、『右の空いてる丘の部分から行けるだろ!』の意味であろう後続マシンの空ぶかし。プレッシャーに耐え切れずに自分のテクでは厳しいと思いつつも転倒者を避けながら斜めに坂に侵入、その分ちょっと助走距離が減り スピードが乗っていないと思うや否やマシンがスタックしてエンジンがストップ。バイクを倒しコースの大部分を塞いでしまう。レース前shougoさんから聞いた、『コースをゆっくり走るのは何にも気にすることはないけど、 コースを塞ぐのは絶対やっちゃダメ!』という言葉を思い出し、火事場のクソ力でマシンをコース脇にずらす、ずらす!ずらす!!「ダメだ、ずらせなーい!」
傍にいたマーシャルと2人がかりでぬかるみからマシンを引き出し、コース脇でエンジン始動のキック、キック、キック、、、、、。「ダメだ!かからなーい!」
嫌な予感、maimaiさんの顔が浮ぶ。「キック、キック、キック、キック、、、、、、、」完全グロッキー、ボロ雑巾状態。マーシャルの説明に従いガソリンコックを閉じたり開いたりしながらキックを続けるがエンジンはかからない。 しびれを切らせたマーシャルがマシンに跨り、何度もキックしてようやくエンジン再始動。「跨いだついでにこの坂を上っちゃってくれ!」熱い視線で訴えるが反応なし。やはり彼はニュータイプではないようだ。 マシンに跨り気合でなんとか坂を超えるが坂上の岩場でエンジンストップ。泣きそうになりながらエンジンをかけると、神に祈りが通じたのか1発で再起動。その先の計測地点でゼッケンの汚れを指摘されるが、 もう泥を拭き取る気力すらなくそのまま通過しピットへ戻る。

やっと来たという表情のmaimaiさんにバイクを渡し時計を見ると残り15分。「もうバイク見たくもない!」しばらく寝転がって休んだ後、万一の交代に備えゴーグルと手袋を洗いスタート地点でレース観戦。 なかなか現れないmaimaiさんを探すうちにチェッカーフラッグ。続々とマシンが戻ってくる。
「maimaiさんが戻ってこない、、、。」
ピットに戻らないので車に行くが、こちらにも来ていない。数分後、マシンを押すmaimaiさんを発見。
『交代してすぐにマシン止まっちゃったよ。なんかエンジンいっちゃってる感じ!』
「ガビーン、今度は人様のマシン壊しちゃった!」
とりあえず、ゴールラインまでマシンを運びチェッカーを受ける。 去年に続き全く想像もしてなかったマシントラブル(一応完走)でブルカップの幕は閉じた。 周回数は2人で18周。成績は94台中72位で、チェッカー通過は最後だった。

5. maimaiさんありがとう
 マシンは壊してしまったけど、今まで自分には無理だとあきらめていたフルサイズマシンでのレースに充実感で腹いっぱいになった。盛りだくさんで、感じる事も多かったが長くなるので省略して一言。
「自分と皆にはかなりの実力の差があるみたい。」
バイクってほんとに奥が深くて難しい。だから皆が挑戦し続けるんだろうな。

レースの翌日maimaiさんからYZ状態報告のメールが届いた。エアークリーナーは絞れる程泥々で、 シリンダー内に進入した泥でピストンが欠けていたそうだ。 maimaiさんごめんなさい。そしてありがとう。そして今後ともよろしく。

maimaiとまっち まっちYZ125 YZ125


 

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