タイトルSS.gif


9. 2017年いかだレース編 NEW

最後の戦い、、、


1. 今年のいかだレースは?    

 今年(2017年)もゴールデンウィークの数日前に多摩川いかだレースの案内状が届く。
妻、娘、息子に出場しないかと尋ねるも断られれてしまい、もうレースには出ないつもりでいたが、申込締切日が迫るにつれて、なんとなく寂しくなってくる。

『目標の20番代(29位以内)は達成できずに終わるのか、、、。』

締切日前最後の週末、去年一緒にレースに出場した、ジョー、ゴッチャンに家族で出れなくなった経緯を説明して参加の意図を尋ねると、2人とも「やるなら出るよ!」という返事。さらにテルからも今年は予定が空けられるとの声。

好成績を残すいかだのほとんどが乗船人数上限の5人艇であり、 昨年の3人にテルを加えた初出場時メンバー4人で出場すれば、昨年の成績33位を上回り20番台を達成できる可能性が格段に上がる。4人で目標を達成すれば気持ち良くいかだレースを卒業できそうだと、急いで申込書類に下のようなコメントを記入して事務局へ提出。
今年も熱い夏になりそうだ。

「今年が最後だから」とエントリーするのは今年で3回目。このまま繰り返し続けては、家族や友人の信用を失ってしまいそう。高校時代から30年にわたり培ったチームワークを武器に今年こそ30位以内の目標を達成し、有終の美を飾りたいと思います。』




2. 練習会に向けて

さて、今年はどんな作戦でいこうか?
今年から市販オールの使用が正式に認可されたので、軽くて扱い易そうな2本セットのオールをヤフオクで購入。このオールで数秒のタイム短縮ができそうだが、目標達成を確実なものとするには、実機を使った調整や練習が不可欠だと、今年も相模川のいつもの場所で練習会を行う計画を立て、メンバーを招集。

練習会前日、いかだをセレナに積もうとすると、軽量塩ビパイプ(雨どい)を束ねているPPバンドが切れる。もしやと思い、他のバンドも調べてみると、全てのバンドがいとも簡単にプチプチと切れていく。どうやら、これまで数年間の使用でPPバンドかなり劣化してしまっているようだ。

『このままだと練習中にいかだがバラバラになってしまう、、、。』

練習中に分解してしまうのは目をつむるとしても、運搬中に公道でバラバラになるのは絶対避けねばならぬため、急いでホームセンターに走り黄色のPPバンドを購入。急遽PPバンドの交換作業に着手。 劣化した白色のPPバンドを全て黄色のPPバンドに交換するのは4時間かかる大工事であったが、なんとか作業を終えて練習会の朝を向かえた。




3. 練習会(2016年5月28日)

 新百合ヶ丘駅で集合して相模川のいつもの場所へ。 まずはアウトリガーを付けずに2人乗りで漕ぎ出し、いかだ本体に致命的な問題がないかを確認。大きな問題は無さそうなのでアウトリガーを装着して4人で縦に1列に並んで試し乗り。

『浮力に余裕がありそうだから、アウトリガーを外して4人で乗ってみようか?』

いかだ本体からアウトリガーを外すと、船幅が狭くなり安定感はなくなるが、その分スピードが出せる。 上位を狙う今年は攻めの姿勢でいきたいと、一旦陸に上がりアウトリガーを外して縦1列4人乗りをトライ。

「ちょっと揺れるね。」
『自転車やバイクと同じで、多分スピード出せば安定するんだよ!』

4人の4本のオールで水を掻いてスピードを上げると、予想通り安定感が増す印象。 レースの行われる多摩川は、ここと違い川の流れがあり、いかだが不安定になりやすいため、試しに最後尾に座る自分が思いっきり横方向に水をかくと、いかだが大きく揺れる。転覆を恐れた皆が一斉に反対側に体重を載せたと思った瞬間、いとも簡単にイカダはクルリと横回転して転覆。全員頭から水中に投げ出される。

『まっちネタ欲しさにわざと転覆させたな!』

思ったより水深が浅く川底に足が届いたので反転したいかだを元に戻して岸に帰還。 陸で写真を撮ってくれていたヤスに動画が撮れているかを確認すると、あまりに突然で撮れてないとの答え。

「動画撮れなかったから、もう1回転覆のシーンやろうか(笑)!」

いつもノリの良いテル以外の合意を得られず却下(笑)。

やはりアウトリガーは必要だと再装着、アウトリガーの取り付け位置を前後にずらしたり、乗る位置を変えたりしながら試運転続行。
縦に4人で乗るのが最も安定はするが、4人の間隔が狭くなりオールがぶつかって漕ぎづらいため、1番前にゴッチャン、2番目にジョー、3番目にテルと僕が並ぶ、1−1−2フォーメーションに決定。

左舷のテルと右舷の僕のバランスが難しく若干の不安はあるものの、

「俺達には高校時代から30年にわたり培ったチームワークがあるから多分問題なし!」

とレース当日を向かえた。

 


4. レース当日(2016年7月17日)

 例年通り10時に第1レースがスタート。僕らのゼッケンは66で第9レースのため、川岸から序盤のレースを見学。
今回はこれまでで最も水深が浅いようで、ほとんどのいかだが中盤の浅瀬で座礁している。この悪条件をチャンスにするため、浅瀬の場所をチェックしたり、座礁した時の対応を決めたりする。上位入賞へのイメージトレーニングは完璧!

スタート時刻となり、例年同様『青春倶楽部行くぞ!』と気合いを入れてスロープを下る。
紹介文が放送されるのを聞きながら、先頭ゴッちゃん、2列目ジョー、3列目左舷テル、右舷まっちの練習会で決めた配置でいかだに乗り込み、ほぼ川の中央(川崎側から4艇目)で、第9レースの7艇がスタートラインに並ぶのを待つ。

ピストルの合図でレーススタート。
他のいかだを置き去りに川の中央を真直ぐに突き進む!というイメージとは裏腹に右に急旋回して川崎岸側を向いてしまい、右隣からスタートした#65スペースプランさんの進路を塞いでしまい衝突。#65さんゴメンなさい。

逆オールで何とか船首を川下に向け、3番手でスタートの雑踏を抜けるも、どういう訳か少しでも力を抜くと簡単に川崎側を向いてしまう。

「逆側のテルはどんな力強い漕ぎ方してるんだ?」

川の流れからいかだの挙動を推測するも納得する答は得られず、いかだはジリジリと川崎側へ。

レース後のゴッチャンの証言で分かったのだが、長身のテルとジョーが左舷、低身長のゴッチャンと僕が右舷を漕いだ影響で、レース前半は、左舷よりも右側の方が沈んでいたそうだ。どうやらヨットを真似て作ったこのいかだはバイクのように傾いた方に曲がる性質があるようで、レース中にこれに気付きけなかったことが悔やまれる、、、。


漕いでも漕いでも船首を狛江岸側に向けられず、予定ルートを大きく川崎岸側にずれてしまい、いかだは座礁。作戦通り全員ですぐに下船し、最前列のゴッチャンが船首に結んでおいたロープを肩に掛けて川底を50m程走る。ゴッチャンの素早い動きから、いかだを引っ張らない3人が遅れて数秒のロス。再びいかだに乗り込むものの、まだ水深が足りずに再び下船。汚名挽回とばかりに今度は自分がロープを引っ張り川底を走る。どうやらいかだを引いていないと気が抜ける様で、今度はゴッチャン達3人がいかだに追い付かず、さらに数秒のロス。

レースも後半、ゴールに向けて狛江岸側に戻りたいが、なかなか船首を狛江側に向けれれず、テルと左右の座席を交換。それでも針路は定まらず蛇行を繰しつつゴールのブイの外側(川崎側)を通りゴール。

思い通りのレース運びではなかったものの、昨年より参加チーム数が7艇減っていたり、、市販オールでそこそこのスピードが出ていた影響で、目標の20番代(29位以内)は達成できているだろうとオールを振り上げていかだ卒業の記念撮影。

健闘を讃えつついつもの安楽亭での焼肉を食べ表彰式へ。
貼り出された順位はまさかの36位!昨年よりメンバーが1人増員してエンジン数が増えているのに、昨年の順位にすら届かないとは、、、

今年で卒業のはずが、また来年も来ル事になるのかな?(笑)

 

【狛江古代カップ2017 成績】
チーム名/メンバー: 海老高青春倶楽部 /ゴッチャン、ジョー、テル、まっち
順位/参加台数  : 一般クラス36位/91艇 
タイム/受賞   :  23分27秒02/なし 

2017年いかだレース参戦 完】