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11. 2019年いかだレース編 NEW

年号が変わり、いかだレースも新展開?


1. 今年のいかだレースは?    

 今年もいつものメンバーでレースに出ると決めるも、家の隅に放置しているいかだは劣化が進み、ちょっと触るだけで雨どいを束ねているPPバンドが切れてしまう状態。
レース中や運搬中の分解は避けたいと、「平成」から「令和」に変わる長いコールデンウイーク中に乗船メンバーで集まり修理を決行。

「昭和から平成に変わったのって高2じゃなかったっけ?」
「天皇崩御のあの日は確かテルの家に泊まったよね。」

などと雑談に花を咲かせつつ、これまで白色・黄色と交換してきたPPバンドを緑色に交換していると、突然のゲリラ豪雨。
テル発案の「書き初め大会」をしながら雨雲が通り過ぎるのを待ち修理再開。何とか暗くなる前にほぼ全てのPPバンド交換が終わった。


2.非公式テーマソング作成

 数年間ほとんど変えていない紹介文を変えようと、申し込み用紙にいかだに対する思いを書き綴るうちに、紹介文にメロディーを付けて歌にしたくなってきた。
こういうことは勢いが大切だと『狛江古代カップ2019 非公式テーマソグ』と題してYouTubeに公開し、この紹介文を記入した申込書を事務局に提出した。

(2019 紹介文)
進めぼくらの舟 情熱となりに 乗せて(ヘイ)  
狛江古代カップを いつか手にする日まで
どんな困難でもきっと乗り越えてみせる(ヘイ)
ゴールのその先に僕たちの理想の世界があるはず 


いかだレースを楽しみ尽くすため、今年はこの紹介文にメロディをつけ『狛江古代カップ2019 非公式テーマソグ』としてYouTubeに公開! メンバーでこの歌を歌いまくること100回。ぴったりと意思の疎通ができた僕たちは、今年こそ念願の上位30位以内を必ずや達成することでしょう!
ちなみにこの歌はYouTubeで聴けますので、狛江古代カップ2019で検索してね。

申込書を提出したひと月後、ゴッチャンから「参議院選挙とレースの日程が重なりレースに出れなくなった」との連絡が入り、急遽代役を探す。
体重56キロのゴッテャンに近い体重の近所の海老高生を探すのは困難を極めるかと思われたが、高校時代の僕らのアイドルKさんがサラリと参加を了解してくれ、メンバー変更届を事務局に提出。慌ただしくレース当日を向かえた。



3. レース当日(2019年7月21日)

 今年は梅雨が明けず、過ごしやすい絶好のイカダ日和。5本松でいかだを下ろして多摩川を見渡すと、前日までの雨のため多摩川の水量は多め。流れも速く、今年はハイスピードレースになりそうだ。

初参加のKさんに、『毎年真剣勝負!今年こそ悲願の30位以内達成!』と、これまでの経緯を説明し、今年は前から順に、
テル(左漕)・Kさん(右漕)・ジョー(左漕)・まっち(右漕)
で乗るのがいいのではないかと提案。そして、どうすればこの非力な4人で目標の30位以内を達成できるかを議論。

『事前練習もやらず、今乗り位置を決めてる時点でもう無理なんじゃないの?』

とのKさんの的確な指摘に苦笑。

今日は流れが速いからライン取りが重要なレースになるだろうと、前半のレースを見ながら小波の立った流れの速いラインを確認。
4人の息をぴったりと合わせてオールを漕ぎながら、速い流れにうまく乗れれば、この非力メンバーでの30位以内も夢じゃないと、円陣声出しで気合を入れてスタートラインに並ぶ。
前レース繰越2艇を含めた全9艇でレーススタート!

右に向きつつある船首を左に向け、左前方の流れの速いラインを目指していると、左舷から#55が迫ってくる。一瞬の躊躇に船首を差し込まれてしまうと、相手の艇に船首が引っかかりいかだは右側を向いてしまう。一旦後退して船首を外したものの、完全に失ってしまったスピードを取り戻すのは難しく、先行された5艇との差をなかなか詰められない。
前席のジョーと「オール逆にしよう!」「もうちょい左!」と声を掛け合いつつ、「たまりや(貸しボート屋)」さん廃業により今年からコースに定められた中洲左側を進む。

「イッチ、ニ、イッチ、ニ」と掛け声を掛けて加速しようとするも、小型の僕らのいかだは喫水が深く川底に船底を擦ってしまい減速。
この苦しい状況を打開しようと、浅瀬を抜けたところでテルと事前に打ち合わせしていた秘策を決行。

まっち:『進め、ぼくらの舟 情熱となりに 乗せて、ヘイ!』
    (ヘイ!の合図でテルに掛け声をバトンタッチ)
テル:『進めーぼくらの舟ー 情熱となりに 乗ーせーてー
    狛江古代カップを いつか手にするひーまーでー、ヘイ!』

合唱好きのテルは(自分のイメージとは違い)歌い込む感じで歌ってくれる。縦ノリではない曲調のせいか、いまいち力が出し切れない感じ(涙)。

毎年後半戦は向かい風に悩まされるが、川幅の広いこれまでの川崎側ルートと違い狛江側ルートにはあまり向かい風が吹かないようで、余力を残したままあっけなくゴールラインを通過。

不完全燃焼感の残るレースを振り返りながら安楽亭でランチを食べ、表彰式会場に移動。 仕事帰りに駆け付けてくれたヤッさんに、

「Kさんは高校時代僕らのアイドルだった。」
『アイドル以上の存在、言葉にするのであれば”海老高の宝?”』

と和やかにKさんを紹介したりするうちに表彰式終了。
張り出された順位は38位、今年も目標の30位以に手は届かず、、、。

しかしながら、初の女性参加者Kさんのおかげで、青春倶楽部のテーマ「非リア充だった高校時代の後悔を握り潰す」はまた一つ達成できた気がする楽しいレースであった。 

【狛江古代カップ2019 成績】
チーム名/メンバー: 海老高青春倶楽部 /テル、Kさん、ジョー、まっち
順位/参加台数  : 一般クラス38位/87艇 
タイム/受賞   :  16分26秒/なし 

2019年いかだレース参戦 完】