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6. 舟釣り編

ヨットに適した風が吹く日はそう多くないと知り、、、


1. そうちゃん初めての舟釣り( 2014年8月16日)

 夏が終わらぬうちに、もう一度江ノ島東浜ビーチでヨットセーリングをしようと車のルーフに舟を積むも、風予報は風速0m。無風の中でのセーリングはつまらないため、息子が以前からやりたいと言っていた舟からの海釣りにチャレンジしようと方針変更。近所の中古釣具店でリール付きの短い竿とキス釣りの仕掛けを購入し、朝早い方が魚が釣れるだろうと翌朝早朝自宅を出発。

 

5時過ぎに江ノ島東浜に到着。やはり風はほとんど吹いておらず、江ノ島の「井上つりえさ店」で、餌のジャリメ(400円)を購入。ファミマ隣の駐車場でルーフの舟を下ろし、地下道でR134をくぐり、まだ人のいない東浜ビーチへ。

セールの代わりに若大将の知恵の詰まった「リール巻き上げ式折り畳みイカリ(公園の砂場で性能確認済み)」を船首に装着すると、ヨットは釣り船に早変わり。

釣り堀の放流魚しか釣ったことの無い息子は初めての海釣りに興奮気味であったが、ジャリメが肩を寄せ合うグロテスクな様子を見ると意気消沈。海に出る前に釣り針に餌を付けられるように教え込もうとするも、「これだけはどうしてもできない!」とジャリメに釣り針を刺せぬまま静かな海に出艇!

100〜200m程沖に出た所で若大将がイカリを海中に沈めるとすぐに当たりがありシロギスゲット!
これまでの川釣りでの連敗記録に「どうせ今日も釣れないだろう」という構えだった息子は俄然やる気になり目の色が変わるも、その後は当たりが無く魚を求めて舟を移動。移動中に舟の後ろに垂らしていた糸にキスが食い付き2匹目ゲット!

移動を繰り返すうちにイカリではなく巻き上げ用のリールを海中に落としてしまう。リールから全ての糸を引き出すしかリールを回収する方法は無いと悪戦苦闘していると、

「なんか釣れた!」

と嬉しそうな息子の声。とうとう生涯初の天然魚を釣り上げる瞬間が来るのだと嬉しそうにリールを巻き上げる横顔を眺めていると、海面に現れたのはゴムホースのような棒状の変な生き物(写真左上)。息子は微妙な表情(笑)。

その後も息子の竿には魚が掛かからなかったが、餌を付け替えようとリールを巻き上げると針に小さなキスが着いていた。「釣り上げた」と言うより、「釣れていた」という感じではあるが、こうして息子の長い冬が終わった。

2時間程粘った成果はシロギス4匹。息子は魚の料理方法を夏休みの自由研究にすると若大将に魚のさばき方を教わる。出刃包丁を握る様子はいかにも危なっかしくて見ているこっちがハラハラドキドキ。
少ないながら天ぷらにして美味しく頂きました。


2.葉山森戸海岸でのキス釣り( 2014年9月21日)  NEW

 「30匹も釣れて大変だったよ!」と先週の夏合宿での舟釣りの成果を息子に大袈裟に話すと「今度こそ僕もちゃんと魚を釣り上げたい!」と言うので、下ろしたばかりの舟をまた車に積んで舟釣りにGO!

 

今回は黒鯛やカワハギ、サバ、アジ、タコ、イカ等様々な魚が釣れると言う葉山の森戸海岸を目指す。6時開店の「葉山釣具センター」のお兄さんに今の時期のお薦めの釣りをたずねると、「もうキスは散ってしまったので、オキアミをコマセ容器に入れて青魚を釣るのがいい」と教えてくれる。しかしながら、手持ちの細い竿では折れてしまうらしく、そうちゃんに釣れる感触を味合わせるのが目的の今回は、前回同様キス狙いでいこうとジャリメのみを買い店を後にした。

砂浜の目の前の駐車場に車を停めて舟を下ろす。遠くに富士山と江ノ島を眺めながら防波堤傍から出艇、堤防を超えるとオールを漕がなくとも舟が沖に引っ張られる嫌な感じ。「これが離岸流?」詳しいことは分からないが手作り舟だけに無理は禁物、とりあえずこの辺りで様子を見ようとイカリを下ろして釣りを開始。

一投目でメゴチゲット、そうちゃんにもすぐに当たりがあり、「魚が引いたの分かった!」とこちらもメゴチを釣り上げる。

前回の反省でメゴチやヒイラギ等料理に困る雑魚は即放流、キスと、キスに似たトラギスのみをクーラーに入れるが、若大将が毎回キスを釣り上げるのに対し、そうちゃんは雑魚ばかり。警戒心が強いキスを釣るには、リールを巻き上げずに糸をたるませない等テクニックが有るようだ。

魚を求めて場所移動するも、イカリを支点に舟は沖方向に流される。ウインドサーフィンがプレーニングをする程風が出てきたかと思うとジャリメの容器をひっくり返されてしまい、2時間程で本日の釣り終了。

浜に戻ると大学生がヨットの練習をしている。浜の片隅に校名の書かれたヨットがずらりと並んでいるところを見ると、この森戸海岸には良く風が吹くのかもしれない。

本日の成果はシロギス13匹とトラギス4匹。魚はお婆ちゃんに天ぷらにしてもらい、両親含め6人で食べると、あっという間になくなってしまった。今度はもう少し食べ応えのある魚を釣りたいな。

【To be continued.】