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子育て日記

日記48. 4種類

 そうちゃんがゆっちの耳元でにこんなことを囁いたらしい。

『僕、4種類のKISSができるよ!』

そして、それを1つづつ実演してくれたそうだ。
まっち、4歳児に既に負けてます。

セミ変体1セミ変体3


日記47. タイヤが付いた靴

 まっち37才誕生日の出来事である。近所のリサイクルショップ「ハードオフ」で自転車部品を物色していると、 ゆっち(妻)が近くの商品棚にある800円の靴を見つけて言った。

「この靴、ほとんど新品なのにすごく安いよ!」

それは、一見普通の運動靴のようだが、良く見ると靴底が厚くタイヤが収納されていた。

『子供じゃあるまいしこんな靴、、、』

と言いつつも手に取るまっち。靴側面のボタンを押すと「カシャリ」とタイヤが飛び出した。 サイズも丁度良さそうなので試しに履いてみた。

『これスゲー良く滑るよ!ボタンを押すと早変わりって所がヒーローが変身するみたいでいいよね。』

他にも似たような商品が無いかを探すと、丁度ゆっちサイズの似たような新品同様の靴が1200円で売られていた。

『ハハ〜ン、多分この2つの靴は、うちらみたいな夫婦が使わなくなって売りに出したんだよ。せっかくだからゆっちも履いてみな!』

家に帰りたがる子供達を他所にこの靴で店内をうろついてみる。

『この靴、通勤で駅まで歩くのに使えるんじゃない?』
「タイヤしまっても結構カッコいいよね。」
『しかも底が厚いから背が高く見えていいじゃん!』

すっかりその気になり、誕生祝いということで2足まとめて購入して店を後にした。

セミ変体1セミ変体3

店頭のベンチで早速買ったばかりのこの靴に履き替える。

『もちろんゆっちも履くでしょ!』

「え〜、マジでココで履くの?」という表情をしつつも楽し気なゆっちも靴を履き替えタイヤを出してスケーティング開始。

「あれ、滑らないじゃん!」

店から駐車場まで続く約300メートルのプロムナードはレンガ敷きのため、レンガのすき間にタイヤが嵌りうまく滑れない。 しかも下り坂でスピードコントロールが難しく2人で尻餅をついた。

「これスゲー危険だよ。」
『どおりで前の持ち主の夫婦が売りに出しちゃうた訳だ (笑)。』

ひとまずタイヤを収納して車でレストランに移動し誕生日の夕食を食べる。その後、レストラン前の空き地でもう1度タイヤを出してスケーティングにチャレンジ。なっちとそうちゃんに手を引かれ汗だくになって滑るうちに、だんだんそれらしくなってきた。

『なっち、パパだんだんうまくなってきたでしょ。』
「うん、でも歩いた方が早いじゃん。」
『、、、(汗)。』

確かにこの靴、疲れる割に全然スピードが出ない。所詮レジャー用品で、 実用品としての価値は全く無さそうだ。

ゆっちもなっちもそうちゃんも皆笑っている。何だか無駄な買い物だったようだがこの靴のお陰で10代の頃に戻ったような新鮮な気ががする印象的な誕生日になった。37歳もこんな感じに笑顔で行こう!


日記46. 鎌倉の大仏

 鎌倉の高徳院に大仏を観に行った時のこと。
そうちゃんは目の前に現れた大仏を一目見た瞬間、今来た道を逃げ返った。

『怖い!目を覚ましちゃう!』

そうちゃんは大仏を昼寝をしている怖い生き物にでも思ったようで、大仏に近づきたがらない(昨日見た巨大ゴジラには怖がらなかったのに、、、)。

セミ変体1セミ変体2セミ変体3

せっかくここまで来てこれで帰るのではもったいないので、

『これは大仏っていう昔の人が作った物だから怖くないって!』

と説明すると、なぜか余計に怖がるそうちゃんは涙を流しながら言った。

『カイブツ怖い !』

(「大仏」と「怪物」を聞き間違えたようだ。)


日記45. 100点!

  なっちの小学校で、1番大切なものについて考える道徳の授業があり、 周りの子は「自転車」や「命」とノートに書いていたらしい。
「なっちは何を書いたの?」と尋ねると、

『私は家族って書いた!』 との応え。

「その答100点!」
思わず大声をあげ、なっちを抱きしめる親バカモード全開のまっちであった。

(あの小さかったなっちも11月29日でもう7歳、そしてこのHPも3周年。
時の流れってホントに早いな。)


日記44. 昆虫飼育日記その2(チョウ編)

 おじいちゃんが犬の散歩中に捕まえてくれたという緑色の芋虫を なっち、そうちゃんがうれしそうに持ってきた。

 

『この幼虫、多分アゲハ蝶になるってじいじが言ってたよ。』

数日後、幼虫は茶色に変色し、口から出した糸で、土の上に巣を作り始めた。

 

「あれっ、チョウって木の上でサナギになるんじゃなかったっけ?」

嫌な予感を感じつつ、ネットでこの青虫の正体を調べてみる。

「やっぱり、、、。」
この幼虫はコスズメというの幼虫で、こんな成虫になるらしい。

 

『ドンマイ!おじいちゃん。』


日記43. 昆虫飼育日記その1(セミ編)

  おじいちゃんが犬の散歩中に捕まえてくれたというセミの幼虫を なっち、そうちゃんがうれしそうに持ってきた。

『この幼虫、多分明日の朝セミになるってじいじが言ってたよ。』

翌朝、予想通り幼虫は脱皮をはじめ、子供達は子供部屋でセミの変態を思う存分観賞することができた。

セミ変体1セミ変体2 セミ変体3

『サンキュー!おじいちゃん。』


日記42. 熱帯夜

 ここ数日寝苦しい夜が続いている。
眠れない夜は、同じ寝室で眠るなっちやそうちゃんのふくらはぎをプニプニ触ったりしているうちに気持ちが落ち着いて眠れたりするのだが、今日はそんなことでは眠れそうもない暑さだ。

子供達は隣で気持ち良さそうにスヤスヤと眠っている。 どんなに暑い日ても熟睡する2人を見るうちに、僕の悪戯心に火が点いた。
「大人気ない父親でスマヌ!」と思いつつ、3歳のそうちゃんを持ち上げ、6歳のなっちの上に載せてみる。

クワガタ(=小さなそうちゃん)対カブト虫(=大きななっち)の虫キングバトルのはじまりである。

布団の影からドキドキしながら眺めるが、2人の睡眠は深く、おんぶバッタのように重なり合ったままの何も起こらない。

「つ、つまらなすぎる!」

父親の悪行はエスカレート。 今度はクワガタ(=小さなそうちゃん)の上にカブト虫(=大きななっち)を載せてみる。カブト虫の重さにクワガタが暴れ出し、驚いたカブト虫も暴れ出す。

『もー、★△×ムニャムニャ』

カブト虫は、呪文のような寝言を唱えたかと思うとキック一撃、クワガタを場外(敷布団の外)へ押し出した。 その時である、突然クワガタ(=そうちゃん)が、ニョキッと2本足で立ち上がった。

「ヤバッ!パパの悪行が世に暴かれてしまう!」

慌てて寝たふりをするダメ親まっち。
クワガタ(そうちゃん)はフラフラと布団に移動し、何事もなかったかのように寝てしまい、また寝室に静寂が訪れた。

子供達よ、(父親のこの悪行は、平日寝顔しか見れない君たちへの大きな愛情からの行動ということで)こんな父親を許しておくれ。 こうやって、子供達の寝顔を見ながら家族4人で寝られるのも後少しだけなんだろうなぁ(しみじみ)。


日記41. 携帯電話

 今春から小学校に通い始めたなっちに、(緊急連絡方法として)公衆電話から家に電話をかける方法を教えてやると、パパ、ママの携帯でも電話をかけたり受けたりできるようになった。このことにより、買い物や遊びに行った時、なっちに携帯を持たせることで別行動がとれるようになり、自由度が広がった。

そんなたくましくなったお姉ちゃんに羨望の眼差しを送るのが弟のそうちゃん。
そうちゃんに携帯を使わせるのはまだ早いので、トイザラスでゲキレンジャーのカメラ付携帯のおもちゃを買ってあげた。
うれしそうに携帯を持ち歩くそうちゃんであったが、しきりに携帯を充電してほしいと言うようになった。

『パパとママの携帯は充電しないとダメな電池が入ってるんだけど、そうちゃんのは充電しなくても大丈夫な電池が入ってるから、充電しなくても平気なんだよ。』

と教えても、しきりに充電してほしいとせがむそうちゃん。
ある日、ママからの電話を携帯で受けるなっち姉ちゃんを羨ましそうにじっと見つめるそうちゃんを見て気が付き心の中で叫んだ。

『そうか、そうちゃん、この携帯本物だと思ってるんだ!』


(『誰からも電話がかかってこないのは、充電をしないせいじゃなくて、ゲキレンジャー携帯が、おもちゃだからなんだよ。』と言うに言えないまっちであった。)

携帯そうちゃん1 携帯そうちゃん2


日記40. はじめての遠足

 今春から幼稚園に通い始めたそうちゃんのはじめての遠足は、江ノ島水族館と湘南海岸での地引網だ。 遠足前日の夜、夕食を食べているととっくに寝ているはずのそうちゃんが寝室を抜け出し、 遠足のリュックサックを持って現れた。

『遠足のお菓子パパに見せてあげるね。』
「明日早いから見せたらすぐ寝るんだよ」
『うん』


お菓子を見せ、寝室に戻ったそうちゃんだったが、約30分後に再び現れた。

『朝、必ずおトイレに行くように先生に言われてるんだよ。』
「ハイハイ、それよりもうとっくに寝る時間過ぎてますよ。」


さらに30分後、今度はお手拭きケースを持ったそうちゃんが現れた。

『この中にお弁当の時のタオルが入ってるんだよ。パパに見せてあげる。』
「、、、、。」

遠足を前に眠れなくなっているそうちゃんが無性にかわいく見えた。

地引き網 キッザニア


日記39. 本能?

 多摩テックでお花見をした帰り道、メインゲート付近で来場者アンケートコーナーを発見。 何やらアンケートに答えると豪華景品が貰えるようなのでちょっと覗いてみることにした。

なっち:「パパ!景品にムシキングのカブトムシのおもちゃがあるよ。」
まっち:『あの動くカブトムシ、買えば1000円位するんじゃないの?』
なっち:「本物そっくりだね。」
まっち:『パパとママでアンケート答えて2匹貰えば、ムシキングバトルができるねぇ。』
なっち:「そうちゃんとムシキングバトルやりたい!アンケート答えてぇ!」

そんな訳で、まっちとゆっちでアンケートに答えることにした。すると、係のお姉さんが物欲し気に待つなっちとそうちゃんに声をかけてきた。

「パパとママがアンケートに答えてくれてるうちに、僕達この中から好きな物選んじゃおうか。」

なっちは迷わずカブトムシを選んだ。
そして、そうちゃんは、、、

そうちゃんは何を思ったか棒がついたペロペロキャンディー(定価10円)を手に取った。

「僕、これにする。」

オイオイ!我が息子はせっかくのこんなチャンスを、、、!
まっちは思わず『そうちゃん!クワガタとかにすればお姉ちゃんのカブトムシとムシキングバトルができるんだよ。 キャンディーは食べたらすぐなくなっちゃうけど本当にそれでいいの?』と声をかけつつ、視線で「ムシキングのおもちゃを選びなさい!」とビームを送った。
しかし、そうちゃんの意識は手に取ったキャンディーに釘付けで、声もビームも全く届かない。係のお姉さんの手前、子供の考えを無視してクワガタに変えさせる訳にもいかず、 キャンディーを貰ってその場を後にした。

キャンディーを舐め終えたそうちゃんは、楽しそうにカブトムシで遊ぶなっち姉ちゃんを見てポツリと言った。

「ホントは僕クワガタが欲しかった。」

カブトVSガンダム1 カブトVSガンダム2


日記38. ガンプラ

 弁当を買いにコンビニ(ローソン)に行った時のこと。

なっち  :『パパ!ガンダムのプラモデルがあるよ。』
そうちゃん:「これ、パパと一緒に作る!」
まっち  :『えー、パパこんなの作る時間ないよ〜。』

それは昔なつかしいガンプラだった。コンビニでこんなもの買う人がいるのだろうか?と思いつつも箱を開けてみると、驚いたことに白、赤、青、黄、灰色、透明、の6色の樹脂部品が収められてるではないか。どうやら最近のガンプラは色を塗らなくても仕上がるらしい。(昔は単色の部品に手間をかけて塗装したのに!)さらに驚いたことに接着剤は使わずに全て嵌め合わせで完成するらしい。昔とは比較にならない程精巧にできた部品を眺めるうちに、久々に作ってみたくなった。

弁当を買おうとレジに並ぶゆっちママの顔色を伺いつつ 聞こえるように子供達に問い掛ける。

「パパとガンダム作りたいの?」
『作りたい!』
「どれ位作りたいの?」
『すごく、すごく、すごく、すごく、、、、』
「そうか、そんなに作りたいか。しょうがないなあ。」

とゆっちの買い物カゴにそっとプラモデルを入れる頭脳派(策略家)のまっちであった。

数日後、
ガンダム完成。時間は作るものである。

ガンプラ1 ガンプラ2

(2人のデストロイヤーの餌食になるのは時間の問題だな。)




日記37. ランドセル

 今春なっちは小学生になるので、ランドセルを買いに行った。
売り場に並ぶ色とりどりのランドセル。数年前までは黒系、赤系だけだったが、ここ数年で色数が急増したそうだ。店員に黒系、赤系以外の売れ行きを尋ねたところ、関心を示し候補に上げる人は多いものの、最終的に黒系以外を買う男の子は極わずか、赤系以外を買う女の子は1割程度しかいないそうだ。

「ほとんどの女の子は、赤とかピンクを買うみたいだけど、なっちは何色にする?」
『薄い水色がいい!』
「良く考えてごらん。水色は珍しいから皆にいじめられるかもしれないよ。」
『でも薄い水色がいい!』
「このローズピンクってかわいくない?」
『私は薄い水色の方がかわいいと思う!』

普段から水色好きのなっちの考えは揺るがない。
そのうち、無難な赤系に誘導する自分の行為が、積極的に個性を主張しようとするなっちの足を引張る行為に思えてきた。

「本人がここまで主張するなら水色にしてもいいのかも?」

という気持ちが生まれてきた。

ランドセル1 ランドセル2

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 自分の小・中・高校時代を振り返ると、個性を否定される教育を受け続けてきた気がする。 特に進学する程にその傾向が強まり、高校では皆と違う個性的な考え方は頭ごなしに否定されていた。

しかし、大学に進学すると、今度は一転し個性を求められるようになり戸惑った。(デザイン系学科のため特にその傾向が強かったのかもしれないが、)周りと同じ考えは評価されないことが多く、オリジナリティーにあふれた考え方、作品、意見、身形が評価される環境へと激変した。

そして、社会に出てからも、他人(他社)ととは異なる個性的な発想が求められ、今日に至っている。 では、

『社会で役に立たない高校までの個性を否定されるあの教育は何だったんだろう?』

確かに、自分の考えを押し殺す訓練も必要だとは思う。 しかし、例えば、白以外の色の靴下で登校しようものなら、皆と同じ白色靴下に履きかえさせてまで徹底的に同じ型に押し込める必要はあったのだろうか? 教師の言っていた、 「服装の乱れは非行の第1歩」というのは本当だったのだろうか? (個性主張の第1歩と捉えられる気もするのだが、、、)

僕は横並び一辺倒のあの教育で、幼児期から積み上げてきた個性や感性を削ぎ落とされた気がする。 そしてさらには「とりあえず隣と同じにしておけばいい」という無責任さを身に付け自分で判断しなくなり、これを払拭するのにかなりの年月を費やしてしまった。
高校までのあの教育は、生徒の将来を考えたものではなく、大人数を少人数で管理する教師のやりやすさを優先したものだったようだ。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

ランドセルに話を戻そう。
ランドセルを何色にするかは些細なことのようだが、子供の人格形成に大きな影響を及ぼすような気がする。

6年間、皆とは違う個性的なランドセルを背負うのは、黒人世界に白人が入るようなもので、優越感や喜びを感じられる反面わずらわしさもある。多感な子供のうちから、こういった経験をし、自分の個性を主張することの意味を考える機会に触れることは、悪いことではない気がしてきた。

10店以上のランドセル売り場を梯子し、3ヶ月近くを費やし夫婦で議論を重ねた結果、なっちにはこの個性(水色ランドセル)を背負わせることにした(但し、なっちの欲しがるかなり明るい水色は汚れやすそうなので、明るさを抑えた水色に決めた)。

水色ランドセルをただ単純に喜ぶなっち。
このランドセルは彼女にどんな影響を及ぼすのだろうか?

「なっち、水色ランドセルの個性に押し潰されないように頑張るんだぞ!」

ランドセル3 ランドセル4




日記36. 誕生日の朝

「そうちゃん、3歳の誕生日おめでとう!」

うれしそうにニコニコ笑う寝ぼけたそうちゃんは、

ママの耳元で小声でこんなことを言った。

『誕生日って食べられるの?』

どうやらまだ正確に誕生日の意味が分かってないらしい。

そうちゃん3歳誕生日1 そうちゃん3歳誕生日2 そうちゃん3歳誕生日3




日記35. クリスマスプレゼント

 もうすぐクリスマス、なっちはサンタさんに任天堂DSを頼むと言うので、インターネットで任天堂DSについて調べてみた。

「なっち、任天堂DSって16000円もするじゃん(驚)。こんな高い物サンタさんに頼むの?」
『うん。家計を考えると11月の私の誕生日はパパとママに安い物買ってもらって、クリスマスにサンタさんに高い物買ってもらうのがいいと思ったの。』
「、、、」

果たしてサンタさんは願いを叶えてくれるかな?

クリスマスツリー クリスマスツリー拡大




日記34. 株

なっちがボソッとこんなことを言った。

『私の株どうなったかな?』

「えっ!?なっち株やってるのか?」
『うん。もう少しで芽が出ると思うんだけど、、、。』
「???」

なっちは、おじいちゃん、おばあちゃんに(植物の)カブの種をもらい育ててるらしい。
ああ、びっくりした。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

丁度良い機会なので、今年の2月に始めた株の収支報告。
1、2月15日〜 5月16日 ベネッセ+16028円
2、6月06日〜 8月24日 ソニー+32850円
3、5月23日〜 9月06日 サンリオ+13450円
4、6月19日〜10月04日 サンリオ+51450円
5、5月25日〜10月05日 日経平均+2770円
税金-11650円
手数料-5000円
計+99898円
現在2銘柄保有。含み益約+1万円

初めて買ったベネッセ株が購入後数日で数万円値を下げ、まっちはやる気喪失。 仕事の忙しさを言い訳にゆっち(妻)に運用を任せ相談役に。 ゆっちは3ヶ月後にベネッセの利益が出たのをきっかけに他銘柄を購入し始め、 小遣い程度ではあるが購入した全ての銘柄で順調に利益を出した。
(ガンバレゆっち!CRF150の販売価格まで、あと40万円だぞ!)

カブ




日記33. 破壊電波

 レース(ベースキャンプエンデューロ)に出たらCR80Rが壊れた。
時を同じくして通勤用バイクCBR600Fも壊れた。
しばらく使ってなかった自転車を通勤の足に使ったら、これまた壊れた。

この壊しっぷりに、友人には
「お前の体から、破壊電波が出てるのが見える!」
と言われ、ゆっちには、
「乗り物に乗る度に壊してるみたいだけど、セレナだけは壊さないでね!」
と言われてしまった。
そんな時、天使、なっち(娘)だけがやさしい言葉をかけてくれた。

『でもパパは、一輪車は壊してないからすごいと思うよ。』

(でも、一輪車壊す奴っているのか?)



日記32. 家族愛

 なっちの5歳の誕生日プレゼントに買った綿菓子製造機(スイーツフワフワキャンディー)がまだ数回しか使ってないのに壊れてしまった。捨てようか迷っている時に、ふとこれを買った時のある疑問が浮かび、なっちに聞いてみた。

「誕生日プレゼントにはビーズファクトリー(アクセサリーを作るおもちゃ)が欲しいってずっと言ってたのに、なんで綿菓子製造機にしたの?」

『ビーズファクトリーは、私だけしか楽しくないけど、綿菓子製造機なら家族みんなが楽しんでくれると思ったからこれにしたの。もう少しパパもママも綿菓子作りを楽しんでくれると思ったのにちょっと残念だったな。』

「、、、ジ〜ン(感動)」

家族皆に愛情を注ぎ1つにまとめていくことは、父親であるまっちの役目だと思っていたのに、まだ小さいなっちから、こんな協力的な言葉が聞けるとは夢にも思わなかった。うれしくて堪らなくて自然とこんな言葉が出た。

「やっぱり、これ修理に出して、また4人で綿菓子作ろう!」

親である僕が自分のことばかり考えて、1人でレース(ベースキャンプエンデューロ)行っている場合じゃないかも?

と、ちょっと複雑な気持ちになる出来事であった。

綿菓子製造機




日記31. 弱食強肉

 最近、なっち(5歳)と、そうちゃん(2歳)がよく2人で遊ぶようになった。 割りと仲良く遊ぶのだが、おもちゃや食べ物の取り合いになると年齢差による力の差は歴然で、なっちにいとも簡単に何度も突き飛ばされてしまう哀れなそうちゃん。

そんな2人を見ていると、力の強い者が勝ち力の弱い者が負ける、弱肉強食の自然界の法則、更には現代の日本 社会や、武力を後ろ盾に正義を語る世界情勢の略図を見ているようだ。

弟のそうちゃんには、この弱肉強食の世界をたくましく生き抜く強さを身に付けてほしいので、 できるだけ手助けしないようにしてきたが、なっち姉ちゃんの仕打ちはひどくなるばかりだ。
なっち姉ちゃんには、優しさを身に付けてほしいので、「自分より弱いものには優しくする」ということを徹底的に教え込むことにした。
その結果、どういうことが起こったか?

『パパ、今日は1日私たち(なっちとそうちゃん)と一緒に遊んで!力の強いパパは弱い私達に優しくしないといけないんだよ。』

弱肉強食の世界がちょっと恋しくなる今日この頃である。

乱闘




日記30. 月旅行

 なっちは毎月幼稚園で、自然や生物等をテーマにした図鑑のような小冊子をもらってくる。 今月号は「月」をテーマにした小冊子で、夜、布団でこの本を読んでいると、なっちの質問攻撃がはじまった。

月の本表紙月の本車 月の本ロボット

『車で月に行けるの?』
「これは、車の速さだと月まで1年かかるって意味で、月にはロケットとかスペースシャトルじゃないと行けないよ。」
「すぺーすしゃとる?』
「ホワイトベース(ガンダムに出てくる宇宙船)みたいな乗り物のことだよ。」
『じゃあ、今度の日曜日、スペースシャトルで月に行こうよ!』
「えっとぉ、スペースシャトルっていうのはね、、、」

〜〜〜(中略)〜〜〜

「でも、なっちが大人になる頃には普通に月旅行に行けるかもしれないよ。」
『じゃあなっち、パパと月に行く!』
「パパは多分その頃には死んじゃってるから一緒には行けないんじゃないかな?」
『ヤダヤダ、なっちパパと行く!』
「じゃあ、そうちゃんと2人でパパの遺骨を宇宙に撒いてきてもらうっていうのはどう?」
『もうそんなこと言わないの。なっちはパパと一緒に行くんだから!』
「じゃーあー、家族で月旅行に行くのをうちの夢ってことにしようか!」
『夢?』
「将来月に行くのを目標に頑張るってことだよ。」
『分かった。月旅行がうちの夢ね。』

果たして、この大きな夢がかなう日は訪れるのだろうか?

ロボットその1 ロボットその2




日記29. パパの面倒

 夕食の支度に手が離せないゆっち(妻)が、なっち(娘)に
「そうちゃんの面倒見てあげて!」
と言うと、なっちは、
『私はいつもパパの面倒見てるからそうちゃんはママが見て!』
と言ったらしい。
ゆっちが、
「なっちってパパの面倒見てたっけ?」
と聞くとなっちは、 休みの日の朝(気持ちよく)朝寝坊をするパパをたたき起こす話をしたらしい。

「それだけじゃ、パパの面倒見てるとは言えないんじゃない?」
とゆっちが尋ねると今度は
『でも、なっちはカブトムシの面倒見てるから、そうちゃんはママが面倒見るの!』
と言ったそうだ。
最近のなっちはとても言い逃れがうまい。
誰に似たのかな?






日記28. 昆虫飼育

 100円ショップ内を物色していると、なっちが昆虫飼育ケースを持ってきた。
「そうちゃんと虫採りしたいからこれ買って!」
使い捨てとなるおもちゃを買うよりは良いと思い、買ってやることにした。


数日後、玄関脇に置かれた飼育ケースを覗き込むと、その中には数匹のダンゴ虫がいるではないか。 なっちに事情を聞くと、ダンゴ虫とアリしか採れないという応えが返ってきた。
『もっと別の昆虫採りなよ!』
とは言ったものの、確かに家の周辺で、なっちとそうちゃんに捕まえられる昆虫といったら、ダンゴ 虫とアリ位しかいないのかもしれない。
話の流れでまっちが
『今度山にカブトムシを採りに行こうよ!』
と、つい言ってしまうと大喜びする子供達。
[ヤバ!面倒な約束しちゃったな。特になっちはこういう約束は絶対忘れないんだよな(大人の本音)。]
と、いつもながらの軽はずみな発言を後悔する、父親失格ダメ親まっち。


それから数日後の週末の朝、『カブトムシ釣り(先着30名様・無料)』という近所のホームセンターのちらしを見つけた。

『これだ!』

開店と同時にホームセンターに駆け込み、なっちがオス、そうちゃんがメスを吊り上げ、難なくカブトムシのつがいをGETした。
家で子供達と飼育ケースに土、木、餌、カブトムシを入れ観察していると、ゆっちの悲鳴が。

『ギャー!そうちゃん、カブトムシ用ゼリー食べちゃった!』

近くに置いてあった、買ったばかりのカブトムシ用ミニゼリーの蓋を勝手に開けて食べてしまったそうちゃん。 慌ててゼリーを吐き出させ、うがいをさせるゆっち。

『多分食べても大丈夫なんじゃないの?』 と言いつつも、ちょっと心配なまっちは、念のため、カブトムシ用ゼリーを恐る恐る口に運ぶ。
こんなふうに我家の昆虫飼育がはじまった。 (そうちゃんがもう少し大きくなったらみんなで野生のカブトムシを採りに行こう!)

06カブトムシ1 06カブトムシ2




日記27. いいよ〜

 日曜の朝食前のできごと。
まっち:「なっち、お箸持ってきてくれる?」
なっち:「パパ!自分のことは自分でやるんだよ。」
まっち:「そうちゃんは持ってきてくれるよね。」
そうちゃん:『いいよ〜。』(箸を取りに走るそうちゃん)
まっち:「そうちゃん、今度はこれ(納豆のケース)ポイポイしてきて。」
そうちゃん:『いいよ〜。』(ゴミ箱に走るそうちゃん)
なっち:「いいよ〜しか言わないそうちゃんに頼まないで自分でやりなさい!」
まっち:「そうちゃんはお手伝い好きだからいいんだよね。」
そうちゃん:『いいよ〜。』
(文字にすると自分のダメ親ぶりが良く分かるな。)

ゆっち:「そうちゃんに頼むならもっと別のこと頼みなさいよ。」
まっち:「???」
ゆっち:「そうちゃん、いっぱい勉強して立派な大人になってくれるよね。」
そうちゃん:『いいよ〜。』
まっち:「そうしたらパパにCRF150買ってくれるよね。』
そうちゃん:『いいよ〜。』
ゆっち:「ママにはセレブな暮しさせてね。」
そうちゃん:『いいよ〜。』
まっち:「ついでに大きなお家も建ててくれるよね。」
そうちゃん:『???』(両親の血走った眼差しに一瞬戸惑うそうちゃん)
まっち、ゆっち:「いいよね。」
そうちゃん:『いいよ〜。』
ゆっち:「この発言ビデオカメラに撮っておこうか?」

そうちゃんは今が1番かわいい時期だな。


食事する子供たち




日記26. がんばれスイミング 2(子育ての新局面)

 なっち(5歳の長女)がスイミングスクールを辞めたいと言い出した。 仲の良い友達がいなくなったのと、ちょっと怖い男性コーチになったのが原因らしい。
今まで頑張って続けてきたスイミング、辞め癖をつけないためにもなんとか続けさせたい。
小学校のプールの授業で自分が泳げなくて苦労した体験談などを話して説得を試みるも、目に涙を浮かべたなっちの決心は揺るがない。
説得を続けるうちに「そもそも習い事って、嫌がる子供に無理やりやらせるものだろうか?」 という疑問が大きくなり、「そんなに辞めたいんなら辞めてもいいよ。」と言ってしまった。

話の経緯をゆっちに話すと、『父親が無理にでもヤレって言わないでどうすんの!そんなこと言ったら本当に辞める気になっちゃうでしょ!』と怒られてしまった。

『まだ将来を見据えた判断ができない子供の考え方を正すのが親の役目。』 と言うゆっちは、飴と鞭を駆使しながら1時間以上を費やし説得を続け、 なっち本人の口から「スイミングを続ける。」という言葉を引き出した。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

この一件で感じたことは、おそらく今回はゆっちが正しかったということ。
ゆっちは自分より数倍真剣に子供のことを考えていると感じた。

「僕ももう少し真剣に子供のことを考えねばならないのかもしれない。」

子育てが新たな局面に突入したのを実感する出来事であった。


なっちプール




日記25. がんばれスイミング 1

 まっちもゆっちも、あまり体が丈夫な方ではないため、子供達(5歳のなっちと2歳のそうちゃん)をスイミングスクールに通わせている。 スイミングに関する最近の出来事を4連発!

1、そうちゃんすごいよ
先日、なっちが、
『そうちゃんすごいよ。もう10秒水に顔つけれるようになった!』
と言うので、入浴時に見せてもらうことにした。

浴槽に顔をつけるそうちゃん。
数を数えるなっち。

『1、2、3、4、5、6、7、』

(息苦しくなった)そうちゃんが水から顔を上げようとした瞬間、なっちの手が伸び、そうちゃんの頭を水中に押さえ込んだ。

「オイオイ、お前は弟を殺す気かい!」


2、教えてもできない子と教えなくてもできる子
 こんな、戸塚ヨットスクール張りのお姉ちゃんのスパルタ教育が幸いしてか、そうちゃんはスイミングを習いはじめた2ヶ月後には、 プールに自分から飛び込み、バタ足で数メートル泳ぐようになった。
上達が遅く、同じことを何度も注意され続けるなっちとは正反対の目を見張る上達ぶりだ。

先日、バタ足で泳ぐそうちゃんが、教えてもいないのに前方に伸ばしていた腕を回した。
どうやら隣のコースをクロールで泳ぐ大人達の真似をしたようだが、これにはコーチもびっくり。
「おそるべし、まねっ子そうちゃん!」


3、信頼関係
 そうちゃんが水を怖がらないのは、怖がる気持ちが未発達だからとも言え、
「足がつかない所で勝手に泳いじゃダメ!」
と何度注意しても勝手に泳ぎだす彼は、まさしく『危険人物』だ。

先日の親子スイミング中、プールから上がったと思ったそうちゃんは、プールサイドを数メートル走ったかと思うと、 そこからプールへダイブして、まっちを驚かせた。
急いでそうちゃんの所に移動し、抱え上げると、ニヤニヤ笑うそうちゃん。彼の目はこんなことを語りかけてきた。

『ヤッパリ、タスケニキテクレタンダネ。』

こいつは1度(軽く)おぼれた方が良さそうだ。


4、似たもの同士?
 スイミングの帰り道、なっちが話し掛けてきた。

『そうちゃん、スイミングうまくなるの早いねえ。』

「そうだね。なっちもがんばらないと追い抜かれちゃうよ。」

『そういうことは、なっちが悲しくなるから言っちゃいけないんだよ。
パパだって、バイクうまくならないって言われたら嫌な気持ちになるでしょ。

「、、、、。(その通りです)」


そうちゃん風呂 そうちゃんプール1 そうちゃんプール2




日記24. 子供に納得させること2(勉強のさせかた編)

 子供が大きくなるにつれ、勉強を教えなければならない機会が増えるだろう。
ダメ親まっちは、子供の教育に関しては、基本的にはゆっち(母親)に任せようと思っているが、 1つだけぜひ自分で教え込みたいと考えていることがある。

それは、『勉強をやらなければ自分自身がその後の生活で苦労するということを十分に理解させ、 子供に勉強をやりたい(やらなければならない)と思う気持ちを強力に植え付け、「勉強しろ!」と 言わずにいられる家庭環境を作り出すこと』だ。

親やご褒美のためではなく、自分のために勉強することを理解、納得し、自ら望んでこそ 本気力が発揮できる、身になる勉強ができると思うのだがどうだろうか。

『遊びたがる子供に、必死で勉強させようとする親』ではなく、
『勉強をしたがる子供を必死で遊びに誘うような親』になりたい
と思うが、果たしてうまくいくかな?




日記23. 子供に納得させること1(プール・食事編)

 そうちゃんのスイミングスクール(ママと一緒にプールに入る親子スイミング)を見に行った。
なっちと2人でプール2階の見学ルームの椅子に座りスクールの様子を見ていると、なっちはそうちゃんの立派な泳ぎ(後日記載予定)を良く見ようと、プールとの間の窓枠によじ登り、窓にへばりついた。
『お行儀悪いよ!ちゃんとお席に着いて!』
そう言うとすぐに席に戻ったが、ふと気が付くとまた窓枠に登って見ているではないか。
『そこに登っちゃダメって言ったよ!』
慌てて窓枠から下りるなっち。
最近のなっちは熱中するとすぐに人の言うことを忘れてしまう。どうしてこんなに忘れっぽいのだろう(僕のDNAのせいかな)?などと考えていると、また窓枠に登っているではないか!
『!!!』喉元まで出てきた注意の言葉を慌てて飲み込んだ。
もしかすると僕の説明不足が原因かもと思い、注意の仕方を変えることにした。
『なっち、そのガラスが割れたらどうなると思う?別にそこで見ててもいいけど、プールに落っこちてもパパ助けてあげられないからね。』
その後なっちは窓枠に立つことはなくなった。

帰宅後夕飯を食べる。なっちはいつも食べるペースがとても遅く全部食べられないことが多い。毎食毎食全部食べるよう注意するうちに、悪循環で効き目がなくなっていた。
今日のプールでの教訓を生かして、こちらも注意の仕方を変えることにしよう。
『御飯食べないと大きくならないの知ってるでしょ。小学生になってもなっちだけみんなより小さくて年少さんに間違えられたらどんな気持ちになるかな?』
いつになく真剣に食べはじめるなっちであった。

子供を叱る時はつい感情的になり、子供のダメな状態を指摘するだけになりがちだが、なぜダメなのかの理由をしっかりと説明して、 子供の頭で考えさせ、理解させ、納得させることが子供を一人前の人間に育てる上でとても重要なのではないだろうか。
一方的に命令するような注意ばかり続けてしまうと、子供の考えようとする芽が枯れてしまい、自分で考え判断することができない人格(直感や、他人の顔色でしか判断できない他人任せの人格)の人間となってしまうように思う。

そう思いつつも、『いいから親の言うことを聞きなさい!』と、つい言ってしまう自分はやっぱりダメ親だ。




日記22. たまごっち

 昨年のなっちとそうちゃんのクリスマスプレゼントはたまごっちだった。
クリスマスの朝、ラッピングからたまごっちを取り出すなり、「待ってました!」と言わんばかりに鈴鹿8耐でもらったストラップを取り付けて首にかけて持ち歩く2人はとてもうれしそうだった。

しかし、クリスマスの2日後に、そうちゃんのたまごっちが壊れ、なんとその2日後にはなっちのたまごっちも壊れてしまった。

「この赤いシリーズのたまごっちって欠陥品なんじゃないの?」
標準的な子供が2〜3日遊んだ程度で壊れるようじゃおもちゃとして失格だ!と思い、 怒りの一言を添えて2つのたまごっちをバンダイに送り返した。

約2週間後、会社から帰宅すると大興奮の子供達。
「パパ!たまごっち新品になって帰ってきたよ!(なっち)」
『ごっち!ごっち!ごっちぃ!(そうちゃん)』
「よかったね。週末(パパの休み)に2つを通信させて遊ぼうね。(まっち)」
バンダイは(壊れ易い製品に引け目があるのか)壊れたたまごっちを無償で新品に交換してくれた。

しかしである。
その2日後に週末を待たずしてそうちゃんのたまごっちがまた壊れた。 壊れたたまごっちを見てゆっち(妻)がひとこと。
『またそうちゃんむしっちゃったの?』
「えっ?むしった?」
『実は前壊れたお姉ちゃんのたまごっちもそうちゃんがボタンむしり取っちゃったのよ。』
「、、、。(なるほどボタンの操作性が悪くなる訳だ。)」

バンダイさんごめんなさい。うちの子供は標準的な子供じゃなかったようです。 たまごっちをいっぱい宣伝をするので許してください。

後日談
そうちゃんは、壊れたたまごっちを相変わらず肌に離さず持ち歩いている。 そもそもたまごっちの操作方法を理解できないそうちゃんに壊れているかどうかは重要じゃなく、 姉ちゃんと同じ物をプレゼントされ、持っていられることがうれしくてたまらないようだ。 今日もお出かけ前に「ごっち、ごっちぃどこ!」とたまごっちを探し回るそうちゃんであった。


そうちゃんたまごっち




日記21. 節分

なっち(長女)が一見ゴミのような物体を差し出しながらこう言った。
『パパ、鬼のお面作ったよ。』

リカとなっち

(オイオイ、これが鬼のお面かい。鬼どころか顔にも見えないじゃないか(ちょっと動揺)!)
「あまり鬼らしくないお顔だねえ。」
『鬼見たことないからどう描けはいいか分からなかった。』
「トイレに掛けてある今月のカレンダーに、なっちと同い年の子が描いた鬼の絵があるから良く観察してきな。」
『は〜い。』

数分後、戻ってきたなっちが言った。
『鬼の顔だいたい分かったから今度また描いてみる。うまく描けたらあの絵のかわりになっちの鬼をトイレに飾ってね。』
なっちは自分の思い通りに絵が描けない歯がゆさを感じているようだ。 上手くなりたい気持ちのある今こそが絵を教えるベストなタイミングなのだろう。 (と思いつつ、おそらくあまり教えてあげないであろう自分はダメ親だ。)


そんなことを考えているうちに額に鬼のお面をつけられ、豆まきがはじまった。
『鬼は外!鬼は外!鬼は外!』
先制攻撃を仕掛けてくるなっち。豆(殻付落花生)をパパ鬼の顔めがけて手加減なく投げつけてくる。
「痛い、痛い!顔はダメだよ!」
よし、今度は鬼の反撃だ!サービス精神旺盛な(大人気ない)まっちは怖い鬼を演じて子供達に襲いかかった。
「鬼だぞー!ガオー!悪い子は喰っちまうぞー!」
低い声で凄むと、考えていた以上に怖がって逃げる子供達(なんかちょっと面白いぞ)。
2才になったばかりのそうちゃん(長男)は父親の凶変に訳が分からず、豆を手に持ったまま硬直してしまった。 面白がってそうちゃんを標的にするやっぱりダメ親なまっち。
『がんばれそうちゃん!鬼に豆投げて!』
なっちとゆっち(ママ)が応援するも、そうちゃんは鬼に脅えて後退りしかできない。
「どう料理するかな(ちょっとやりすぎたかな)?」と思っているとなっちお姉ちゃんがそうちゃんとパパ鬼の間に入り込んできた。

『そうちゃんはお姉が守る!鬼は外!鬼は外!鬼は外!』

さっきまで見てたプリキュア(テレビアニメ)のヒロインに影響されてるな?と思いつつも、微笑ましい兄弟愛なので大げさに痛がってみる。
「痛い!やられたー。」
なっちの後で喜ぶそうちゃん。調子にのったなっちはうずくまるパパ鬼にパンチ、キックの雨あられ、棒まで持ち出し手加減なく叩き始めた。
「イテイテ!(よくもやったな!)!ウォー!オラオラ!ガオー!」
「パパそれじゃあ鬼じゃなくて変質者だよ。」と笑うゆっち(ママ)。
大興奮のうちに家族4人でのはじめての豆まきは終わった。

あれっ?そう言えば「福は内」って誰も言ってなかったぞ!


ひびき




日記20. 週末の予定

 最近、週末が近づくと、なっち(娘)が勝手にまっち(僕)のスケジュールを埋めていく。

『パパ、今度の日曜日にこれ作ろうね(工作の本を差し出しながら)!』
「えっ、日曜日は雪でかまくら作るって言ってなかった?」
『かまくら作った後にこれ作るの。約束のゆびきりしてください。』
「あっ、もう会社行く時間だっ。行ってきまーす。」

毎朝こんなやり取りをするため、気付くと週末の予定が埋まっている。 (多分ゆっち(ママ)が「週末パパとやりな」って言ってるのだろう。)

日曜日、鬼マネージャーに追いまわされる売れっ子芸能人のように、かまくら作り、工作を終えるとなっちが言った。
『パパ、次はかるただからね。』
「、、、(もう限界です)。」

子供が自分を求めてくる時くらいは気持ち良く遊んでやろう!という心意気はあるが、最低限自分がやりたい事すら手が回らず、 ミスミス機会やチャンスを逃し続ける不満が吹き出した。
「パパお仕事するからしばらく子供部屋で一人で遊んでて!」
なっちを子供部屋に放り込みドアを閉めた。
「やっと静かになった、、、。」

数分後、なっちの声がするので耳を澄ましてみた。
『犬も歩けば棒にあたる。』   『ハイッ!』
『猫に小判。』         『ハイッ!』

「ええっ!一人でかるたやってるの?」
「、、、分かりました。一緒にかるたやりましょう。」


こうして今週も貴重な週末が過ぎていった。
これが幸せというものなのだろうか?


まっち、なっち、かまくら なっちとかまくら




日記19. 席取り競争(空想の暴走編)

 日記18に続きピューロランドでのできごとだ。 公開録画が終わりランド内で遊んでいると、ウサハナというウサギのキャラクターが目の前を通った。
「ほら、なっちが1番好きだって言ってたウサハナちゃんだよ。」
『ハナちゃんはもうあんまり好きじゃない!なっち、シナモンに会いたい。』
「えっ!少し前まで熱中していたウサハナにもう見向きもしないなんて!(まるで、数年後の自分を見ているみたいだ。)」

サンリオでは毎年新しいキャラクターが出てきては消えていく。キティーちゃんやキキとララのように自分が小さい頃から何十年も第一線で 頑張っているキャラもいれば、記憶にも留まらずに消えていくキャラもいる。
なるほど、パンフレットを見ると、昨年ウサハナがいたキティーちゃんの隣の席がシナモンに置き換えられている。 シナモンは、ナンバーツーの座からウサハナを引き摺り降ろしたようだ。
そのパンフレットで僕の空想に火が点き、ある構図が脳裏に浮かんだ。
それは、ウサハナをリーダーにサンリオキャラクター達が、いつまでもトップの座を明け渡さないキティーの暗殺をたくらんでいるという構図だ。
この構図の詳細設定を楽しんでいると、クリスマスのスペシャルパレードが始まった。

空想のせいで、キャラクター達がキティーちゃんに嫉妬しながら踊っているように見えてきた。 子供達のキティーへの歓声が高まるにつれ、キャラクター達の冷たい視線が狂気に満ちたものへと変っていった。
殺人鬼ウサハナの前を何も知らないキティーが通る。ウサハナの手には光るナイフが、、、。
おっと、これ以上の空想は子供の夢を壊すので止めとこう。

人気のシナモンには、シナモンファミリーという仲間キャラがいるらしい。シナモン、カプチーノ、モカ、エスプレッソ、ミルクのシナモンファミリー全員の登場で 子供達が沸いた。5人もの新キャラの登場は他のキャラにとっては大きな痛手だ。そう言えば昨年のパレードで見た、ケロケロケロッピーや おサルのモンキチ、ター坊、プリンの姿が見当たらないじゃないか。

会社の席取りも厳しいが、キャラの席取り競争も激しそうだな。




日記18. 席取り競争(公開録画編)

 先日、サンリオピューロランドの公開録画に行ってきた。 この公開録画のステージでキティーちゃん達と一緒に踊る様子は(06年1月13日の)TV番組「キティーズパラダイス」で放映される。 以前「お母さんと一緒」の公開録画で、あまりTVカメラを意識しなかったなっちは、ほとんどテレビに映れなかったので、 今回こそはばっちりTVに写らせようと公開録画がはじまる前にステージの最前列に並ぶように言っておいた。
「なっち、最前列だからね!」
『何度も言わなくても分かってるよ!』

プログラムは進み、ついに子供達がステージに上がる時がきた。
「さあ!よい子のみんなステージに集って。」
ステージに走るなっち。(そうちゃんはキャラクターのぬいぐるみに怖がりステージには上がらなかった)
「やった!最前列だ。」
そう思ったのも束の間、続々とステージ手前から子供がなだれ込み、なっちは後方へ押しやられて見えなくなってしまった。
「普通、前からは割り込まないだろう!」
そんな大人の常識はステージ上の子供達には通用しないようだ。
背の低いなっちの姿は人垣に阻まれ完全に見えなくなってしまった。

撮影スタッフに席から離れるなと強く注意されている親達は、観客席から子供の名を叫び、子供の姿をTVカメラに映そうとする。 それに応えようとする子供達でステージ上はまさに弱肉強食の無法地帯。
運動会では、親のビデオカメラに写りたいたがために、踊りながら列を大きく外れ、観客席の方に出てきたなっちのことだから、 きっとなんとか前に出ようと頑張っていることだろう。しばらくすると期待に応えて人垣の後ろからモゾモゾと出てきた。
「いいぞ!いいぞ!」
再び最前列まで来たなっちは今度は左右の子の前に両手を広げなんとか最前列を死守するうちに曲が流れて公開録画がスタートした。

うーん、子供達の席取り競争は厳しいなあ。




日記17. 見て!見て!

 最近なっちは何をするにもすぐ『見て!見て!』と言う。
先日のブルカップ前日の夜も、うまくビーズで指輪が作れる所をパパに見せたいらしく、わざわざ僕の傍に寄り、『見て!見て!』を連発しながらビーズ遊びを始めた。

「すごい!指輪作れるんだ。じゃあ、パパの指輪作ってよ。」
レースの準備に忙がしい僕は、最初だけすごく興味があるように見てやり、後はいかにも見ているような話を続けながら、レース用ゼッケンを切り始めた。しばらくすると、
『パパ見てない!こっち向いてなきゃもう指輪作ってあげないよ!』
そう言うなっちは、ビーズ遊びと同じくらいの意識を注ぎ僕の顔の動きをチェックしはじめた。
はやく準備を済ませたい僕は、顔をなっちの方に向け、「ふーん、そうやって作るんだ。」等とそれらしいことを言いながら、視線だけを手元に落とし再びゼッケンを切り始めた。 しばらくすると
『パパ!お目々がこっち向いてないよ!』
と言うなっち。はやく1人でも遊べるようになるといいのになぁ。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 翌日のブルカップ、ショートトラックレースでのできごと。
この入門者レースは、メインレースの準備時間に行われるおまけ的レースのため、観客はほとんどいない。
「まあ、下手な走りを他人に見られなくて丁度いいや。」
そう思いレースに挑んでいると、コース脇に僕の走りを見る監督夫婦の姿をみつけた。
『まっちがんばれ!』

「、、、(嬉)。」

やっぱり誰かが自分を見ててくれるっていうのは嬉しいものだと実感した。

自分の子供の成長も、もっとよく見ててあげようと思った。




日記16. レースの朝

 待に待ったブルカップの朝、早く目覚めてしまい、どう頑張ってももう眠れそうもない。
今日はふたつのレースに出るので、どこかでしっかり朝食を食べてから会場入りしようと決め、早目に家を出た。
「やはりパワーをつけるには肉を食うに限る。この時間にやっている店というと、、、朝食は牛丼にしよう。」
普段は近所の松屋を利用するのだが、今日は時間もあるのでちょっと気分を替えてすき屋まで行った。 入口近くのカウンターに座り、今日のレースについて考えながら豪勢に朝食をとる。
「ごちそうさまでした!」
食事を終え、店を出て車のシートに座る。店内をチラッと見ると店員が何だか騒がしい。
気持ち良く挨拶をしたのが好印象だったのかな?なんて考えてみたが、どうもそんな感じではない。
「???」

「やばっ!お金払い忘れた!」

慌てて店内に戻り代金を払う。
(松屋の食前払いに慣れ、つい代金は払ってると思い込んでしまった!すき屋は食後払いだったのね。)
「もう少しで食い逃げで警察に突き出されるとこでしたぁ!」

その後、多大井松田まで車を飛ばし早目に会場入りする。オリトファミリーがすでに来ていたので隣に車を停める。
「あれ、深夜2時頃掲示板に書き込みしてた埼玉のオリトさんが、なんでこんな時間にここにいるの?」
「いやー、寝付けなくてさぁ、夜中モトクロスのトップライダーのビデオ見てたら変なイメージがついちゃったよ。」
2人とも遠足前夜の寝付けない子供みたいです(笑)。




日記15. 無駄使い?

 まっちとゆっちの休前日の会話。
「明日二輪塾行くんだよねえ。」
『えっ、多摩センターのハロウィンのお祭り行くつもりでもう準備しちゃった。』
「準備?お祭りに準備なんてないでしょ。やっぱ二輪塾だね。」
『えー、だってこれ買っちゃったんだもん。』

ボンボン1つ

(スイッチONでかぼちゃが点滅)


しかも2つ!<

ボンボン2つ

「また無駄使いしてぇ(笑)。」

「分かりました、明日はハロウィンのお祭り行きましょう!」

祭り当日、かぼちゃのボンボンにマント、帽子、手作りかぼちゃ風船で仮装したなっちとそうちゃんを連れて会場に向かう。仮装してきた子供は街に散らばる指定店舗でお菓子をもらえるらしく、町中は思考を凝らした仮装の子供達であふていた。目立ち過ぎるのでは?という心配は全くの無用だった。

たくさんのお菓子をもらったなっちも、全身黒服で、頭にボンボンをつけて走り回る 新種の昆虫のようなそうちゃんも満足そうだった。
そんな子供達を見ている僕らも幸せな気分になった。

ボンボンの代金200円×2=400円
無駄使いと言えば無駄使いかもしれないが、この金額でハロウィンを満喫し豊かな気分を味わえた。

「来年はもう少し無駄使いして本格的に仮装させちゃおうかな?」



日記14. リカちゃん

 先日福島県小野町にある、リカちゃん人形の博物館『リカちゃんキャッスル』へ行ってきた。 ここへは、阿武隈洞(鍾乳洞)観光のついでに寄っただけで、全く期待していなかったが、 2階建てのお城の形をした建物の1階部分が(株)タカラのリカちゃん生産ラインになっていて、流れ作業でリカちゃんが 作られていく様子が見れ予想外に楽しめた。(リカちゃんの首から上がたくさん並んでいたりする 光景をまだ夢見がちな子供達に見せるのが果たして本当に良い事なのかは親により意見が分かれる 所だと思う思うが、、、。)

リカちゃん世代のゆっちは、歴代リカちゃん等の数々の展示をそうちゃんと一緒にじっくりと 見るので見学スピードが遅い。 そのため、展示を見終えてしまったまっちとなっちは出口付近の売店で時間をつぶす事になった。 隅のベンチに腰掛けていると、店内の物色を済ませたなっちが戻ってきた。

『パパ!裸のリカちゃんに好きなお洋服を着せて買うやつがあるよ。』
「新しいリカちゃん買って帰ったらうちのリカちゃんが悲しむから買わないよ。」
うまくなっちの攻撃をかわすと、今度は目ざとくリカちゃんのドレスのガチャガチャを見つけてこう言ってきた。
『うちのリカちゃんにあのガチャガチャのきれいなドレス着せてあげたい。』
まあ、せっかく遠くまで来た記念にドレス1着位なら買ってもいいかと思いお金を渡すと、 一直線にガチャガチャに飛んでいった。
「あれ?喜んで戻ってくるはずのなっちが戻ってこないぞ?」
ガチャガチャのカプセルを手に、フラフラしていたなっちは、 丁度展示エリアから戻ってきたゆっちの方に行き、はずかしそうに手に持ったカプセルを差し出した。
「あらー、かわいいじゃないのぉ。」
ゆっちの声が少し笑いで震えているのに気付きドレスを見に行った。

「なっ、なんじゃこりゃぁ!」

そのドレスは戦時中の婦人が着ていたモンペのようなダサダサの服だった。

(これ↓)
リカ服

僕がリカちゃんなら、絶対こんな服は着たくない。

くじ引きや、福引き、ダーツやジャンケン大会等をなっちに任すと、 ことごとく奇妙な物を引いてくる。どうしていつもこうなるんだろう。 込み上げる笑いを押し殺しながら、なっちを見ると、今にも泣き出しそうな表情をしている。

「うん、これかわいいじゃん。多分これはリカちゃんの寝巻じゃないかな。 リカちゃんとお風呂入った後にこの服着せれば一緒に寝られるね。」

なっちの顔に少し笑顔が戻った。
なっちは最近毎日のようにこの服を着せたリカちゃんと一緒に寝ている。


リカとなっち




日記13. タッチ

 夜、会社から帰ってくるとめずらしくなっちが起きていた。
「なっち、まだ起きてたの?」
と声をかけると、
『なっちじゃなくて、ミナミって呼んで!』
という応えが返ってきた。
どうやらこの応えは、夏休みに毎日タッチを見ていたのが原因のようだ。

タッチというのはまっちが子供の頃一世を風靡した野球アニメで、そのヒロインの名前が(なっちがなり切っている)ミナミだ。 かつて自分も夏休みにこのアニメを見ていた覚えがあり、子供が同じアニメを見ているのに 嬉しさのようなもの?を感じ、なっちの話に積極的に付き合ってみた。

まっち:「ねえ、ミナミちゃん。そうちゃんはなんて呼べばいいの?」
なっち:『そうちゃんは、タッちゃんって呼んでね。』
まっち:「ふーん、そうちゃんはなっちの恋人役なんだ。じゃあパパは誰?」
なっち:『パパはカッちゃん。』
まっち:「じゃあママは?」
なっち:うーん、えーと、、、、『ママは原田ァ!』
まっち:(爆笑!)

原田というのは、ボクシング部の身長2mはある、味わい深い大男キャラだ。
原田と言われたのが不満なママがなっちに苦情を言い、 二人ともミナミちゃんという事で話がまとまった。




日記12. ガチャガチャ

 会社帰りに寄った薬局で、偶然にもなっちの大好きなプリキュア(少女向けアニメ) のキャラクターのガチャガチャをみつけた。 なっちの好きな「キュアホワイト」のマスコットを持って帰ったら喜ぶだろうなあ。 そう考えていたら自然と財布の紐が緩み、200円を入れガチャガチャのハンドルを回した。
出てきたのは、雑魚キャラの「メップル」だった。残念!
小銭入れにはあと100円玉が2枚、もう1回できるとお金に手を伸ばした所で、ゆっちにおもちゃを買いすぎるなと言ったのを思い出した。 マクドナルドのハッピーセットを度々買って来るゆっちに、子供におもちゃを与え過ぎると物を大切にする心や、工夫する力が育たないと 熱く語ったばっかりだった。
『これでは自分もゆっちと同じではないか。いや、子供が望んでもいないのに、 おもちゃを買い与える自分はそれ以下かもしれない。』
すでに買ってしまったメップルはなっちにはすぐに渡さず何かの時のプレゼントに取っておこうと決めた。

帰に着き、ドアを開けると、いつも寝ているはずのなっちの声が聞こえた。
『パパだ。パパ帰ってきた!』
部屋に入ると嬉しそうに飛びついて来るなっち。 まっちは自慢気に鞄の中からメップルを取り出した
『ジャーン』
『メップルだぁ今日なっちはパパとメップルと一緒に寝るぅ。』
メップルを握りしめながら寝るなっちを見ながら、 どこまでも意思の弱い自分に悲しくなるまっちであった。




日記11. スプリットファイヤー

最近、会社の諸事情により外回りの仕事をしている。 昔よく一緒に林道に行ったバイク仲間のKさんと長距離移動する機会があり、車内で久々にバイク談議を楽しんだ。 子育てとは関係ないが、このKさんとのバイク用品店での会話を思い出したので書いてみます。

Kさん :おっ、スプリットファイヤー売ってるじゃん。
まっち :スプリットファイヤーって?
Kさん :お前スプリットファイヤー知らないの!電極の先端が2つに分かれていて
     その2カ所に火花が飛ぶプラグの事だよ。
     これつけるとこれエンジンのツキが凄く良くなるんだ。
     加速の伸びも良くなるから使ってみな。
     別物って程じゃないけど全然変わるから付けてみるといいよ。
まっち :そんなすげえんだ。じゃあこれ買おうっと。

数日後

Kさん :よお、こないだのスプリットファイヤーどうだった?
まっち :うーん、あんまり変わった気はしないなあ。
Kさん :そっかー、やっぱだめだったかあ。
まっち :(やっぱ???)
     ところでKさんスプリットファイヤー使った事あるの?
Kさん :いや、ねえよ。

バイク乗りの会話ってこんなのが多いですよね(笑)。




日記10. お葬式

 なっちが3才の時、曾ばあちゃんが亡くなった。
なっちと曾ばあちゃんの最後の対面の時の会話である。

なっち :曾ばあちゃん何で動かないの?
まっち :死んじゃったんだよ。
なっち :何で死んじゃったの?
まっち :人間は年を取るとみんな死んじゃうんだよ。
近くの人:そうよパパもママもなっちだっていつかは死んじゃうんだから。
なっち :あっちの曾ばあちゃんは死なないの?
まっち :そんな事大きな声で言うもんじゃありません。
     あっちの曾ばあちゃんはまだまだ長生きするんだよ。
なっち :ふーん。じゃああっちの曾ばあちゃんは人間じゃないんだね。

一同笑いをこらえる。

曾祖母は数え年90才という大往生であったため、あまり湿っぽくない葬儀であった。
曾ばあちゃん、こんななっちの事を天国で見守っていてくださいね。
もう一人の曾ばあちゃんはいつまでもお元気で。



日記9. 醤油切れ

 昨晩の夕食のおかずは餃子だった。
ゆっち:「ヤバッ!醤油買って来るの忘れた。」
なっち:(ママを真似たような口調で)『しょうがないわねぇ。じゃあなっちシソジュースで食べるわ。』
そう言いながらさっきまで飲んでいた(祖父母からもらった)シソジュースに餃子をジャブジャブと浸してうまそうに食べるなっちはもしかしたら大物になるかもしれない。



日記8. 結婚式

 先日、なっちと2人で監督(バンザイダートリーダー)の結婚式を祝いに軽井沢に行ってきた。 初めてのなっちと2人での長距離ドライブだったが、帰りの車内で当然のように結婚についての話になった。

『お嫁さんかわいかったね。でもどうして監督泣いちゃったの?誰かにいじめられたの?』
(中略)
「なっちも大きくなったら結婚するんだよ。」
『うん。なっちはマユちゃんと結婚する。』
「なっちは女の子だから、男の子じゃないと結婚できないんだよ。マー君なんてやさしくていいんじゃない?」
『マー君は多分リナちゃんと結婚するからなっちじゃダメだと思う。』
「ふーん。幼稚園児も色々大変なんだね。でも結婚する人って、結構身近にいるもんだよ。」
『うーん誰かなあ。タクミ君かなあ?』
「もっと近くにいるんじゃないの?」
『あっ!パパだ。なっちパパと結婚する!』
「(いいぞ!なっちはやっぱりいい子だ。)」
『でもパパ怒るからやっぱそうちゃんにする。』
『(ガクッ!パパははそうちゃんに負けるのかぁ。まあ、弟と仲が良いのはいい事だし、 そうちゃんになら嫁に出してもいいか。)』




日記7. NPO法人子供二輪塾(2)

 NPO法人子供二輪塾のスクールは体験クラスから4段階までの、5つのレベルで講習が行われている。 運転免許の講習のように指導員の見きわめ印をもらえたら上のクラスに進め、4段階の見きわめ印をもらうと卒業となる。
この、じっくり少しづつバイクの乗り方を学べる子供二輪塾のスクールは、極基礎からのスクールを受けたがっていたゆっちに丁度良さそうだ。しかし大人のゆっちがこのスクールを受けられるのだろうか? スクール受講条件(今度は上限)を調べると「基本的に小学生まで」という記述があった。 ゆっちは実際の年齢よりは若く見えるが、さすがに小学生に化けると無理が生じておかしな事になりそうだ。残念!
でも、ちょっと待て、この「基本的に」の表現がついているという事は、やり方次第ではどうにかなるかもしれない。まっちは我家のモトクロスへの取り組み状況とぜひ受講したいという希望を二輪塾の 担当者にメールし熱意をぶつけてみた。
翌日担当者から返事が届いた。そこには「ゆっちさんのような人のためにコースを作ったのでぜひ御利用ください。」 と書いてあった。

(先週末、早速スクールを受講してきました(ゆっち)。どうやら子供二輪塾初の大人の受講者のようでした。 (今度奮闘記に詳しく書きます。))



日記6. NPO法人子供二輪塾(1)

 全日本モトクロス元V9チャンプ、東福寺保雄さんが埼玉県川越市に専用コースを構え活動している 『NPO法人子供二輪塾』の記事をダースポ4月号で読んだ。
この組織では子供向けバイクスクールを常設し、モータースポーツの普及、振興とともに、子供の健全な育成や家族のコミュニケーションツールとしてバイクが利用できる事を広くアピールし、世間一般のバイクに対する負のイメージを少しでも払拭しようと活動しているそうだ。
特記すべきは、昨年7月よりNPO法人化し、社会的な公益事業として非営利(Non-Profit)で活動している点だ。

素晴らしいぜ!東福寺さん!!

より多くの人にバイクの楽しさを体験してもらう為、利用料金は安く設定されている。
キッズスクール料金は、バイク、装備一式のレンタル代と、ガソリン代込で平日1050円。
バイク持ち込みフリー走行料金(コース使用料)は、1時間515円。
ファミリーが無理なく払える金額側から算出されたであろうこの良心的な料金設定も魅力だ。

すばらしい思想。理想的な料金。なっちの初めてのバイクの練習にここを使わない手はないと思い、詳細をネットで調べていたら、 スクール受講条件として下の3点が記されていた。

1.バイクが好きな子。
2.順番が守れる子。
3.バイクをまたいで両足が地面に着く子。

問題は3番だ。なっちは4才になったが両親に似て背が低い。 3才での受講者もいるそうだが、果たしてQR50をまたいだなっちの両足は地面に届くのだろうか。 受講条件をゆっちに見せて相談したところ、返ってきた反応がこれだ。

『あっ、だめだめ、この子順番守れないから。』

ゲゲゲッ!そっちもダメかぁ!
なっちは横入りの名人らしい(涙)。ちゃんとしつけなきゃ。
(後日、なっちをQR50にまたがせてみたら、片足のつま先すら地面に届かなかった。 なっちのスクール受講はまだまだ先になりそうだ。)

QRじゃなくてTTだよ




日記5. 我慢力

 このところ、週末毎に天候が崩れたり気温が上がらなかったりで、なかなかKLXに乗れない。 家にいてもしょうがないので、近所の健康ランドに行ってきた。
受付を済ませ、そうちゃん、ゆっち組は女風呂、なっち、まっち組は男風呂へと入った。
予想通り先に上がったなっち、まっち組は、そうちゃん、ゆっち組を待ち合わせ場所の休憩室で待つ事にした。 休憩室の畳に腰を下ろし横のなっちに目をやると、なっちの視線は目の前のアイスの自動販売機に釘付けとなっていた。
『パパ、あんな所にアイスの自動販売機があるよ。』
欲しい物をわりと簡単に手に入れ続けるなっちには(将来我慢強く切れにくい人間になってほしいので)、欲しくても 手に入らない経験をたくさんさせておくべきだと思ったので、まっちはこう答えた。
「もうすぐ夕食だから今日は買わないよ。夕飯いっぱい食べないと大きくなれないでしょ。」
べそをかき、アイスを欲しがるなっちであったが、まっちの根気強い説明に何とか納得したようだ。 しかしどうしても頭からアイスが離れないらしく、別の話をしてもすぐアイスの話に戻ってしまう。
「ママとそうちゃん遅いねぇ。」
『きっとお風呂入る前にアイス食べてたんだよ。』
「それは絶対違うと思うよ。ところでなっちはカタカナ全部覚えた?」
『あそこに書いてあるアイスの文字は読めるよ。パパはあの中でどのアイスが食べたい?』
「夕食がまずくなるからどれも食べたくない。なっちも我慢してね。」
『昨日ママとスイミング行った時もみんなアイス買ってもらってたけどなっちは我慢したよ。』
「今日も我慢しようね。」
『パパとお風呂に入った時ぐらいアイス食べたい、、、。』
こんなやり取りがしばらく続き、
『今日は特別だからね。』
まっちはとうとうアイスを買い与えてしまった。

うれしそうにアイスを食べるなっちを見ていたら、 自分が小さな頃、外で嗜好品はほとんど買ってくれなかった自分の両親を思い出した。
幼い自分は、家が貧乏だから買ってくれないと考え疑わなかったが、 本当は、僕に我慢力を付けたいという親の強い意思があっての事だった気がしてきた。

そう考えているうちに、子供に負けて簡単にアイスを買ってしまった自分は(自分の親が自分を育てた時よりも)、 子供を1人前に育てようという親としての自覚が足りないように思えてきた。

何を隠そう我慢力が足りないのは、なっちの説得に堪えられずにアイスを買ってしまったまっち自身であった。



日記4. 激突

 母校工業デザイン学科の卒業展示を見に行ってきた。
電車を乗り継ぎ、会場最寄りの五反田駅に到着。
まっちだけ乗り越し乗車をしていたので、家族3人を改札の前に残し精算機の列に並んだ。
順番が回り精算機にお金を入れていると遠くから聞き慣れた声が聞こえた。
『パパ−、パパ、パパパパパパ〜』
振り向くと、なっちが見失ったまっちを見付けてこちらに一直線に駈けて来る。
精算切符が出るのを待ちつつも横目でなっちを気にかけていると 弾丸のようななっちはまっちの横を通り抜け、哀れにもそのまま奥の壁に激突した。
仰向けにひっくり返り大泣きするなっち。
目の上にあざを作っただけで済んだのは不幸中の幸いだった。

帰り道、激突現場を通る時になっちに聞いてみた。
『なんでさっきあそこの壁にぶつかっちゃったの?』
なっちははずかしそうに答えた。
『パパの所に行くつもりだったんだけど、止まれなくなっちゃったの。』

なっち用モトクロスバイクの購入を先延ばしにして正解だったと再確認するまっちであった。



日記3. シンデレラ城ミステリーツアー「正義の剣」争奪戦

 なっちの4才の誕生日の記念に東京ディズニーランドに行ってきた。
まっちとゆっちには、シンデレラ城ミステリーツアーでなっちに悪党のボスを倒す役をやらせ、 記念にもらえるメダルを誕生日のプレゼントにしたいという野望があった。

 ディズニーランドに詳しくない人のためにシンデレラ城ミステリーツアーについて説明しよう。
このアトラクションは、秘かに復讐を企むディズニー映画の悪党達が潜むシンデレラ城内を約40人のグループ毎に探検し、 グループから選ばれた代表者1人が最後に現れる悪党のボスを『正義の剣』で倒して城の平和を取り戻すという内容だ。 正義の剣を持てる代表者は立候補者からガイドのお姉さんが決めるのだが毎回かなりの倍率となる。 まっちもゆっちも毎回立候補するが(子供が優先のようで)選ばれた事は無い。

 この親が果たせなかった夢を果たすべく、なっちには事前に特訓しておいた。
お姉さんが『悪党を倒してくれる人いますか?』って言ったら大きな声で、『ハイ!』って手を上げるんだよ。 お姉さんに選んでもらえたらプレゼントもらえるからがんばりなよ。
プレゼントの一言で、なっちのスイッチが入った。 なっちはミステリーツアーの行列に並びながら『ハイッ』『ハイッ』と何度も手を上げる練習をして、 周りの苦笑を買いながらも闘志をむき出しにした。

 いよいよミステリーツアーの出発だ。できるだけ他の子供と重ならないように列に並んだため、 このグループでなっちのライバルとなりそうな子供は5人程だ。
なっちの存在をアピールするためにガイドのお姉さんの近くに陣取り城内を回る。 頭の先から足の先までディズニーキャラクターグッズで身を包んだなっちは、アピール度ではライバル達に圧勝しているようだ。
悪党におびえ、泣き出し脱落していくライバル達をよそに、なっちの足取りは快調だ。
そして最後の悪党のアジトにたどり着きついにその時は来た。

『この中であの悪党を倒せる勇気のある人はいませんか?』

ガイドのお姉さんが言い終わるか終わらないうちに大人も子供も一斉に手を挙げる。 まっちはなっちに合図を送るが、なっちは手を上げない。どうやら悪党のボスが怖いらしい、
「なっち手を上げて」
「怖い、怖い」
ダメだ、これまでか!
そう思った瞬間、『誰よりも大きな子供(のような)声が響いた。
『ハーイ』
ゆっちである。ゆっちがなっちの声をまね(?)て、なっちの背後で、大声をあげた。
『じゃあそこのピンクの女の子』
めでたくなっちがみんなの代表に選ばれた。
なっちは魔法の剣を掴み、剣の先から出るレーザービームで悪党のボスをやっつけた。

帰宅後記念のメダルを眺めながらなっちに意地の悪い質問をしてみた。
『このメダルママのじゃないの?』
『半分はママので半分はなっちのだよ。』
そう答えるなっちの顔は嬉しそうだった。


日記2. まっちの耳痛(耳鼻科シリーズ第2段)

 先週末の3連休は、初日になっちの大好きなアニメ「プリキュア」のショー
を見てからゆっちの好きな台場小香港へ行き家族サービス。
2日目は掃除、買物等の家事を精力的にこなし、 最終日にバイクに乗ってもいいという約束を勝ち取った。
バイクに乗るのが待ち切れず、2日目は子供達と一緒の時間に布団に入り早めに就寝。

夜中まっちは耳の痛みで目が覚めた。
『やばいかも、、、。』
そう思っているうちに痛みはさらに増し、眠気はすっかり吹き飛んだ。
この痛みでは明日のバイクはあきらめるしかなさそうだ。
子供達の風邪も完治し、天気予報も快晴、やっとバイクに乗れると思ったのに
自分が原因でバイクに乗れなくなるとは、、、。

空が明るくなる頃には情況はさらに悪化し、もうバイクどころの話ではなくなった。
痛み、幻聴が強まる一方で、聴覚が無くなっていく。
電話、インターネットで、日曜に診察してくれる耳鼻科を探し駆け込んだ。
耳が聞こえなくなるかもという不安の中、待合室で診察の順番を待つ。
ようやく名前を呼ばれ診察室に入る。


15分後、
意外にも軽い足取りで耳鼻科を去る事となった。

痛みの原因は、生きた虫(固い甲羅を持った小さな昆虫)だった。
どうやら前日に干した布団に付いてきた虫が、夜中に耳の中に侵入したようだ。
耳鼻科の先生は、鼓膜にしがみつくその虫を、お湯を耳に流し込む等でうまく取り出してくれた。
耳の痛みから解放され、耳鼻科の先生が神様に見えた。

以前、なっちが鼻の穴にビーズを入れてしまい、
耳鼻科の先生に取り出してもらった事があった。(日記1に記載)
目にいっぱい涙を溜めて
「もう絶対ビーズ入れない」とつぶやいたなっちにも
きっと こんな風に耳鼻科の先生が見えたのだろう。


日記1. はじめての嘘

 そうちゃんが生まれて数カ月後のある日、なっちが鼻が痛いと言い出した。
なっちは以前に自分の鼻の穴にビーズを入れ、取り出せなくなり耳鼻科で
出してもらった事があるので一応聞いてみた。
「まさかまた鼻の中にビーズなんて入れてないよねえ。」
なっちは気まずそうに答えた。
「ビーズ入れちゃった。」
「まったくあれほど入れるなって言ったのに!」
まあ叱るよりビーズを出してあげる方が先決だ。
なっちの小さな鼻の穴を拡げて懐中電灯で照らしてみるがビーズは見あたらない。
どうやら今回も奥まで入ってしまったようなので、閉店間際の耳鼻科へ駆け込んだ。

ところがである、
耳鼻科の先生にいくら探してもらってもビーズは見つからなかった。
診察の後、どうして嘘をついたのかを聞くとなっちはこう答えた。
「パパもママもそうちゃんばっかりなんだもん。」