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1. モトクロスランド多度ちゃちょうスクール(2012年5月3日)

 年明け以来バイクの練習に行けぬうちに気付けばもう春。ゴールデンウイークの三重への帰省ついでに走れるコースはないかとネットサーフィンをするうちに、日本唯一の屋根付きモトクロスコース「モトクロスランド多度」で「ちゃちょうスクール」という子供OKのスクールがあると知る。ホームページに「初心者大歓迎、はじめてでも大丈夫」と書いてあるので、なっち・そうちゃんに丁度良さそうだとレッツゴー!

東京から来たことを驚かれながら受付を済ませ、なっち用DR-Z70(帰省荷物が多くKLX110は積めなかった)とそうちゃん用PW50をセレナから下ろし、約20人(2/3が子供で1/3が大人)でスクールの開始。

3台横積み セレナと3台 そうちゃん練習
今日のスクールではコーナリングを教えてくれるそうで、とにかく両足で強くバイクを強く挟めとちゃちょう(社長)が説明。

『下半身強化にはスクワットが1番。みんな明日から朝と夜に最低100回はスクワットやるんだぞ!』と言う威勢の良い社長に常連らしき数名のみが返事。

『今返事しなかった奴は帰れ!周りと同じことやるだけじゃレースに勝てないぞ。じゃあ今から順番に声出してスクワット500回やるよ!』

生徒指導の体育教師のような社長になっちとそうちゃんは驚きの表情。不服そうにスクワットをやるなっちの視線ビームが、「パパ話しが違うよ!」と語り掛けて来たので、「とにかく頑張れ」と返信。

なっち坂下り なっち坂上り 裏に見つけた新広場
ようやくバイクにまたがり練習開始。皆レース慣れしているようで、少し位の接触は気にせずガンガン走る。両足をぶらぶら出す癖のあるそうちゃんは「おい、ツーリングじゃないんだよ!」と名指しで怒られる。

「何だかレジャー志向でバイクに乗る我家向きではないスクールに来てしまったみたいだぞ、、、。」

『今教えたツッコミができるようになっても、さっき教えたフォームが崩れて元に戻るようじゃ全く何をやっている分からないぞ!』『お父さんとお母さんが今日幾ら払ってると思ってるんだ!それだけ覚えて帰らなくちゃ!』『こんなもんで泣いているようじゃダメだダメだ!帰れ、帰れ!』

これまであまり経験していないであろう昭和的世界で頑張る2人を応援しながらスクールを見ていると、かつて全日本モトクロス関東大会でなっちと応援したハマーこと高濱龍一郎さん(2000年全日本チャンピオン)とチームメイトがやってきた。彼らIA(国際A級)ライダーが披露してくれる見本走行に対しても社長は『まだまだだな。見本になってない。』と厳しい指摘。そして彼らもスクールに合流。なんだかすごいことになってきたぞ。

なっちを追うそうちゃん そうちゃんをあおるなっち これから休憩

昼飯の時間が近づき『今日はバーベキューやるけど焼きそばと焼き肉どっちがいい?』と聞く社長。「やきそば」の部分を大声で、「焼き肉」の部分を小声で言う所を見るとやきそばにして欲しそうたが大多数が焼き肉がいいと応えて昼飯は焼肉に決定。

四日市から来た(MTB FESTIVAL緑山スタジオで一緒に走っているかもしれない)親子に椅子を貸してもらったり、名古屋から来た家族にそうちゃん用首プロテクターを貰ったりするのをきっかけに普段なかなかできないモトクロストークに花を咲かせながら美味しい焼き肉を食べる。楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

無事帰還 ここち湯で昼飯 ここち湯

午後も内容の濃いスクールは続く。上級者はアウト側、初級者はイン側など軽いコース分けはあるものの、基本全員が同じコースを周回するためハマーやIAライダーがなっちやそうちゃんの後ろにつっかえたり斜め上を跳んで行ったりと見ている方もハラハラドキドキ。社長は厳しいながらも初参加のなっちとそうちゃんに気を使ってくれてはいるものの、周りとレベル差があり過ぎる感は拭えない。
もしも1人で受講していたらすぐにリタイヤしていたかもしれないが、姉弟2人で意識し合い協力するかのように走っているのが印象的だった。

2人とも良く頑張ったが、終盤の模擬レースでなっちが転倒、コースから引き上げて来た。「あともう少しだから最後まで走りなよ!」と言うと親子喧嘩勃発。何とか気を取り直し最後のレースを完走し、厳しいスクールは終わりを告げた

無事帰還 ここち湯で昼飯 ここち湯

バイクを片付けていると、『今日覚えたこと言った人にバナナあげる!』と言う社長にそうちゃんがいち早く反応。「バイクを足で強く挟む!」と発言しバナナをゲット。『じゃあ次、他の人?』と社長が言うも、そうちゃんは「ハイ!ハイ!」と元気良く手を挙げ続け、『お前はもうバナナあげた』『そうちゃん以外で誰かいない?』などとあしらわれつも3回発言して大量のバナナをゲット。『バナナでこんなに喜んでくれる子は今時めずらしいな。』と感心されつつ、今日できたお友達とバナナを拳銃に見立てて打ち合いつつコースを後にした。

昭和生まれの自分には社長の考えが良く分かったが、今の2人にはちょっとキツかったかな?


2. オフビ3家族合同練習(2012年6月02日)

 TIDAファミリー、オリトファミリーと一緒に子供の練習をする話が持ち上がる。TIDAさんが大量の肉を買ってくれているそうだし、久々にユミチャンも来るみたいなので、当然うちの2人も行くだろうと話を出すと予想外のなっちの返事。

「私もうバイク行かない!」

なっちはモトクロスランド多度での厳しいスクールでバイクが嫌になってしまったらしく、今回はそうちゃんと2人で川越のオフロードビレッジに向かう。

3台横積み セレナと3台 そうちゃん練習

Cコース傍に車を停めるとすぐに走り出すそうちゃん。多度スクールの成果で開けっぷりが良くなり安定感が増したようだ。
いつもは2人の面倒を見るため何かと忙しいのだが、今回はそうちゃんだけなので椅子に座ってのんびりできる。TIDAさん、ACCOさん、オリトさん、メグさんとしばし雑談。
「なっちはもう6年生だからきっと親離れ(第2次反抗期)の時期に入ったんでしょ。」「自己主張が出るのは大人になるプロセスで成長している証だよ。」「無理に誘っても余計嫌になるだけだろうから、
(子供のレベルで言い争ったりせず)どっしり構えているのがいいんじゃないかな。」など、それぞれのバイクや子育て論を聞くうちに、子供達と一緒に遊べる時間が残り少なくなりつつあることを実感。今年の夏はラストスパートのつもりで子供との時間を大切に過ごそうと決意を新たにしつつ、打ち解けた様子の子供達とお昼休みにバーベキュー。

なっち坂下り なっち坂上り 裏に見つけた新広場

午後になるとユウタロウ君、マサミ君はクラス分けされたAコースに行ってしまった。そうちゃんはAコースは怖いらしいので、Aコース傍コースや空き地を廻りながらのんびり練習。速く走ることにあまり執着しないそうちゃんに、『Cコースを30秒で走れるようになったら帰りに温泉行くよ!』と話を持ちかけると走りが変わる。結局30秒は切れなかったが転倒しつつも良く頑張ったので温泉行きを約束。

なっちを追うそうちゃん そうちゃんをあおるなっち これから休憩

4時になりコースが閉鎖されると子供達は楽しそうにサッカー。バイクを積み終わると夕立が降りだしオフビを後にする。買ったばかりのスマホ(iPhon)で日帰り温泉を検索、渋滞がなくなるまで川越温泉でかなりのんびりお風呂に入り、映画ロッキー4を見ながら帰宅。
なっちが来なかったのは残念だが、普段なっちの影に隠れてあまり話しを聞いてやれないそうちゃんと1日たっぷりコミュニケーションが取れた楽しい1日だった。

 


3. 海老名コース&母校文化祭(2012年9月15日)  NEW

 仙台で単身赴任をしている同窓生フユチャンが週末地元に戻ってくるそうだ。とんぼ返りなので時間的に厳しいが子連れで良ければ時間を作れるそうで、子供同伴で夕食を食べる約束をする。
調べてみると丁度その日は母校文化祭開催日。子供の頃高校文化祭に行ったのをきっかけに進路へ関心を持つようになった記憶があり、「バイク&プール&高校文化祭&冬ちゃんと夕食」という盛り沢山のプランを作り子供達を誘う。中学進学を半年後に控えたなっちをぜひとも連れて行きたかったが、未だにバイク嫌いが治らないようで、そうちゃんと2人で自宅を出発。

3台横積み セレナと3台 そうちゃん練習

圏央道渋滞により予定より遅れて海老名コースに到着。バイクの練習を始めるが、TIDAさんから譲り受けて以来2年間ノーメンテのせいでPWの調子が悪い。チョークワイヤーの固着に気付き直すと多少良くはなるが、上り坂等でアクセルを開けると突然エンストしてしまい、他のバイクに追突されそうなので早々にコースから退撤。誰もいない川辺でしばし魚の観察や石投げ競争。

夏のような暑さに河原を後にしてそうちゃんの楽しみにしていたプールに移動し、息つぎを覚えたそうちゃんの50mとまっちの75mでの昼飯をかけたハンディー戦ではなんとか勝利、まだまだ負けませんよ〜!

なっち坂下り なっち坂上り 裏に見つけた新広場

その後、厚木駅でテルと合流しいつもの同期夫婦蕎麦屋に顔を出し母校文化祭へ。
祭りを盛り上げようと無償で全力を注ぐ青春まっただ中の高校生達に我が子の姿がダブる。自分の姿を全くダブらせられない事態に年月の流れを感じる母校訪問であった。

なっちを追うそうちゃん これから休憩

約束の17時となりサイゼリアで冬ちゃん親子と合流して夕食。冬ちゃんのいいお父さんぶりに感心。そして再び年月の経過を痛感。
そしてテルの紹介で交流の無かった同窓生i君と再会。
「はじめまして!でも同じ校舎3年間で過ごしていたからきっとはじめましてじゃないよね。」
i君とテルの高校時代トークは自分が良く知る友人が数多く登場し、それはまるで自分にとってのサイドストーリーでありとても興味深い。まだまだ色々話したかったがそうちゃんの疲労が限界のようで再び蕎麦屋に行くタイミングでお先に退散、中身の濃い週末であった。

【To be continued.

 

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