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1. 春のSGMコース(2013年5月19日)

 暑くなる前にバイクに乗りに行こうとなっちに声をかけると、

「毎週部活なんだから行ける訳無いじゃん」

と一蹴されてしまう。確かに中学に進学したなっちは朝から晩までバスケ浸けの日々を送っているためバイクに出掛ける暇など無さそうだ。

CR80Rを手放してからというもの、モトクロスへの関心は年々薄れ、速く走りたいとかレースに出たいという欲求はほとんどなくなってしまった。しかしながら、子供達の親離れがすぐそこまで迫っていると思うと、せめてまだ親の意見を素直に受け入れてくれるそうちゃんだけでもバイクに連れて行き、思い切り遊ぼうと2人でSGMへ向かった。

3台横積み セレナと3台 そうちゃん練習

Z橋近くの運動場傍に車を停め、数キロ上流の堤防を目指す。
これまでPW50だったそうちゃんは、今回からDR-Z70にステップアップ。
途中の空き地でシフトチェンジの練習や、川渡り、石投げ競争など寄り道を沢山しながら2時間程をかけて堤防に辿り着く。

近くの自販機で買ってきたジュースを飲みながら10人程のおじさんがボートのラジコンで遊んでいる様子を観察。そうちゃんはモーターやエンジンを動力に水面を疾走するこれらの舟が欲しくなってしまったようで、『このラジコンはいくらで買えるのですか?』と尋ねると「だいたい10万円位!」という回答。自分のおこずかいでは全く手の届かない金額にがっくりと肩を落とす。

無事帰還 ここち湯で昼飯 ここち湯

車に戻りがてら広場の周回コースを走るも、そうちゃんは気合いが全く入らないようでのろのろ走行。やはりレース派ではないようだとコース走行を切り上げ、獣道に入ったり、新たなルートを開拓したり沢山寄り道をしながらツーリング気分で車に帰還。
帰り道、いつものように帰りに相模原ここち湯で汗を流してアイスクリームを食べて帰宅。久々に息子とたくさん話ができた1日であった。

 


2. 秋のSGMコース(2013年11月16日)  NEW

 そうちゃんと自分(まっち)が家にいるとなっちの気が散り期末試験の勉強がはかどらないらしく、2人で家を追い出されてSGMへ。

今日はたっぷりと時間があるので中央入口付近に車を停めてKLX110、DR-Z70の2台で中州方面へ。そうちゃんはいつも通りののんびり走行ではあるが、これまで四苦八苦しながら走っていた玉砂利地帯を難無く通過。やはりPW50よりDR-Z70の方が車格が大きい分だけ走破性能が高いようだ。

晴天の土曜、コースコンディションは上々だというのに中州一帯には誰もおらず、貸し切りの初心者コースを十数周。休憩がてらKLXに2人乗りして荒れた上級者コースを周ると、ジャンプ台やフープスでそうちゃんが楽しそうに声を上げるので、(非力なKLXに申し訳ないと思いつつ)林の中やサンドコースまで足を延ばす。自然の宝庫SGMはやっぱり楽しい。

そうちゃんは2人乗りが楽しいようだが、そればかりでは上達しないので、2台で中級者コースで練習走行を開始。暫く走るとそうちゃんは車に戻りたがるが、バイクは疲れて余分な力が抜けてからガンガン走ってこそ上達する(バイク以外においても、疲れてからどれだけ頑張れるかが重要であり、普段から頑張る癖をつけておかないといざという時に頑張れなくなり、つまらない人生しか送れなくなってしまう)という気持ちがあり、『車までの道分からなくなっちゃった!』と迷子になった振りをして迷路のようなSGM内を先導しつつ連れ回す。
そのうちそうちゃんは深いサンドにはまって転倒。様子を見に戻ると、「パパ道が分からないなんて嘘だ!」と怒りだしてしまい、渋々車に戻る。

『少し休んだら今度は上流にラジコン見に行こうよ!』と誘うも怒ったそうちゃんは聞く耳を持たずに服を着替えてしまう。しばらく嫌な沈黙が続くも、お菓子やジュースでエネルギー補給をしつつ、『沢山走った後に入る温泉はきっと最高だろうなぁ!』とそうちゃんの好きな温泉をちらつかせて何とか説得。再び2人でバイクに跨がり今度は上流方面に走り出す。

堤防に到着するも今日はラジコンボートで遊んでいるのは1人しかおらずそうちゃんがっかり。スピードを出し過ぎて転覆したラジコンボートを投げ釣りの竿(道糸の先に大きなウキを付けた道具)で回収する様子を眺めていると、後方の階段からカヌーを担いだお兄さんが現われる。ヨット遊びをはじめて以来、ヨットを浮かべられる水場情報の見聞を広めているので、これはチャンスだとお兄さんに話し掛けて情報交換。

お兄さんを乗せたカヌーが上流に消えるのを見送り、僕らもバイク2台で上流方面へ。コンクリートで固められた堤防を過ぎると再び未舗装路となり、(カヌーのお兄さんが水深の深い支流に移りつつ上流を目指す様子を横目で観察しつつ)そこらじゅうを走り回る。堤防より上流を走るのは初めてであるが、屋形船の船着き場があったり、カルガモの親子に遭遇するなど新しい発見があった。

往路同様寄り道をしながら車へ戻りSGMを撤収、帰り道に相模原ここち湯で汗を流す。やはりたくさん走った分だけ温泉は心地良いと実感。北風の吹く中で入る露天風呂は、まるで遠く北国でスキーの後に入る温泉のような感じがした。

【To be continued.

 

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