タイトルSS.gif


2.とりあえず10曲  

(1)熱くなっているうちに

 曲作りで感じた、この世に1つしかないオリジナルなものを作れたという満足感が心地よく、「熱くなっているうちに、もう少し突っ走ってみよう!」と、1ヶ月で10曲作る目標を立てて作曲月間スタート。

作曲には主に片道2時間の通勤時間を利用。本すら開けない往路の満員電車でメロディーを考えスマホのボイスメモに鼻歌として録音。
復路で鼻歌に歌詞を乗せ、夜中にMacでデーター化する日々を続け、曲がりなりにも10曲を完成させた。

 
作曲1
1. 青田のように
(編曲済)

作曲2
2. 駅のベンチ
(未編曲)

作曲3
3. 未来
(未編曲)
作曲4
4. 恋の予感
(未編曲)
作曲5
5. 雨
(未編曲)
作曲6
6. この道
(未編曲)
作曲7
7.もう迷わない
(未編曲)
作曲8
8.僕のストーリー
(未編曲)
作曲9
9.それしかできない
(未編曲)
東京マスコット?
10.涙顔



(2)10曲作って感じた2つのこと 

(その1)作曲とデザインの類似性
 工業デザイン学科を専攻していた学生時代、(対象製品のデザインのアイデアスケッチを100通り描いたり、1時間で何十枚もの抽象画を描くなど)頭を柔らかくするための授業を受けてきたが、この時に習得した「発想豊かに思考を展開する能力」が作曲に活かせると感じた。

また、当時のデザインの恩師の言葉『人間の脳に全く新しいものを作り出す能力はない。自分で作り出したつもりのものでも、それは必ず過去に見聞きしたものの組み合わせに過ぎない』が印象に残っているが、これも、作曲とデザインに共通するキーワードだと思う。

芸術という大きな視点で捉えれば、デザインも作曲も似たようなもの。自分に楽器の経験がないと劣等感を抱くのではなく、クリエイティブな世界での経験を生かせる得意分野だと前向きに考え、過去の経験(観てきた物・聴いてきた音楽)を存分に活かし、オリジナリティー溢れる作品を生み出していきたい。


(その2)作曲・作詞・編曲について
 曲を作るには、「作曲」「作詞」「編曲」の3つの工程があるが、それぞれに必要なスキルが全く違うと強く感じた。

音符のデザインと考えれば「作曲」はなんとかなりそう(音楽の経験がなくとも、クリエイティブな感性でメロディーは作れそう)だが、「作詞」には言葉を扱う能力、「編曲」には楽器を演奏する能力がそれぞれ必須であり、自分にはこれらの能力が圧倒的に不足していると感じた。

作詞や編曲は自分にとって苦痛でしかなく、例え自分が膨大な時間を掛けたとしても優れた作詞や編曲ができる可能性はかなり低い。ならば、作詞、編曲はそれぞれ得意な人の力を借り、自分は秀逸なメロディーを生み出すことだけに専念するのが良いのではないだろうか。 そのためには、作詞や編曲をしてもらえるレベルのメロディーを作ることが最重要課題であろう。



<
『 3. みやびさんとのコラボ 』を続けて読む