【子育て日記】
日記40. はじめての遠足
今春から幼稚園に通い始めたそうちゃんのはじめての遠足は、江ノ島水族館と湘南海岸での地引網だ。 遠足前日の夜、夕食を食べているととっくに寝ているはずのそうちゃんが寝室を抜け出し、 遠足のリュックサックを持って現れた。
『遠足のお菓子パパに見せてあげるね。』 「明日早いから見せたらすぐ寝るんだよ」 『うん』
お菓子を見せ、寝室に戻ったそうちゃんだったが、約30分後に再び現れた。
『朝、必ずおトイレに行くように先生に言われてるんだよ。』 「ハイハイ、それよりもうとっくに寝る時間過ぎてますよ。」
さらに30分後、今度はお手拭きケースを持ったそうちゃんが現れた。
『この中にお弁当の時のタオルが入ってるんだよ。パパに見せてあげる。』 「、、、、。」
遠足を前に眠れなくなっているそうちゃんが無性にかわいく見えた。
日記39. 本能?
多摩テックでお花見をした帰り道、メインゲート付近で来場者アンケートコーナーを発見。 何やらアンケートに答えると豪華景品が貰えるようなのでちょっと覗いてみることにした。
なっち:「パパ!景品にムシキングのカブトムシのおもちゃがあるよ。」 まっち:『あの動くカブトムシ、買えば1000円位するんじゃないの?』 なっち:「本物そっくりだね。」 まっち:『パパとママでアンケート答えて2匹貰えば、ムシキングバトルができるねぇ。』 なっち:「そうちゃんとムシキングバトルやりたい!アンケート答えてぇ!」
そんな訳で、まっちとゆっちでアンケートに答えることにした。すると、係のお姉さんが物欲し気に待つなっちとそうちゃんに声をかけてきた。
「パパとママがアンケートに答えてくれてるうちに、僕達この中から好きな物選んじゃおうか。」
なっちは迷わずカブトムシを選んだ。 そして、そうちゃんは、、、
そうちゃんは何を思ったか棒がついたペロペロキャンディー(定価10円)を手に取った。
「僕、これにする。」
オイオイ!我が息子はせっかくのこんなチャンスを、、、! まっちは思わず『そうちゃん!クワガタとかにすればお姉ちゃんのカブトムシとムシキングバトルができるんだよ。 キャンディーは食べたらすぐなくなっちゃうけど本当にそれでいいの?』と声をかけつつ、視線で「ムシキングのおもちゃを選びなさい!」とビームを送った。 しかし、そうちゃんの意識は手に取ったキャンディーに釘付けで、声もビームも全く届かない。係のお姉さんの手前、子供の考えを無視してクワガタに変えさせる訳にもいかず、 キャンディーを貰ってその場を後にした。
キャンディーを舐め終えたそうちゃんは、楽しそうにカブトムシで遊ぶなっち姉ちゃんを見てポツリと言った。
「ホントは僕クワガタが欲しかった。」
日記38. ガンプラ
弁当を買いにコンビニ(ローソン)に行った時のこと。
なっち :『パパ!ガンダムのプラモデルがあるよ。』 そうちゃん:「これ、パパと一緒に作る!」 まっち :『えー、パパこんなの作る時間ないよ〜。』
それは昔なつかしいガンプラだった。コンビニでこんなもの買う人がいるのだろうか?と思いつつも箱を開けてみると、驚いたことに白、赤、青、黄、灰色、透明、の6色の樹脂部品が収められてるではないか。どうやら最近のガンプラは色を塗らなくても仕上がるらしい。(昔は単色の部品に手間をかけて塗装したのに!)さらに驚いたことに接着剤は使わずに全て嵌め合わせで完成するらしい。昔とは比較にならない程精巧にできた部品を眺めるうちに、久々に作ってみたくなった。
弁当を買おうとレジに並ぶゆっちママの顔色を伺いつつ 聞こえるように子供達に問い掛ける。
「パパとガンダム作りたいの?」 『作りたい!』 「どれ位作りたいの?」 『すごく、すごく、すごく、すごく、、、、』 「そうか、そんなに作りたいか。しょうがないなあ。」
とゆっちの買い物カゴにそっとプラモデルを入れる頭脳派(策略家)のまっちであった。
数日後、 ガンダム完成。時間は作るものである。
日記37. ランドセル
今春なっちは小学生になるので、ランドセルを買いに行った。 売り場に並ぶ色とりどりのランドセル。数年前までは黒系、赤系だけだったが、ここ数年で色数が急増したそうだ。店員に黒系、赤系以外の売れ行きを尋ねたところ、関心を示し候補に上げる人は多いものの、最終的に黒系以外を買う男の子は極わずか、赤系以外を買う女の子は1割程度しかいないそうだ。
「ほとんどの女の子は、赤とかピンクを買うみたいだけど、なっちは何色にする?」 『薄い水色がいい!』 「良く考えてごらん。水色は珍しいから皆にいじめられるかもしれないよ。」 『でも薄い水色がいい!』 「このローズピンクってかわいくない?」 『私は薄い水色の方がかわいいと思う!』
普段から水色好きのなっちの考えは揺るがない。 そのうち、無難な赤系に誘導する自分の行為が、積極的に個性を主張しようとするなっちの足を引張る行為に思えてきた。
「本人がここまで主張するなら水色にしてもいいのかも?」
という気持ちが生まれてきた。
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自分の小・中・高校時代を振り返ると、個性を否定される教育を受け続けてきた気がする。 特に進学する程にその傾向が強まり、高校では皆と違う個性的な考え方は頭ごなしに否定されていた。
しかし、大学に進学すると、今度は一転し個性を求められるようになり戸惑った。(デザイン系学科のため特にその傾向が強かったのかもしれないが、)周りと同じ考えは評価されないことが多く、オリジナリティーにあふれた考え方、作品、意見、身形が評価される環境へと激変した。
そして、社会に出てからも、他人(他社)ととは異なる個性的な発想が求められ、今日に至っている。 では、
『社会で役に立たない高校までの個性を否定されるあの教育は何だったんだろう?』
確かに、自分の考えを押し殺す訓練も必要だとは思う。 しかし、例えば、白以外の色の靴下で登校しようものなら、皆と同じ白色靴下に履きかえさせてまで徹底的に同じ型に押し込める必要はあったのだろうか? 教師の言っていた、 「服装の乱れは非行の第1歩」というのは本当だったのだろうか? (個性主張の第1歩と捉えられる気もするのだが、、、)
僕は横並び一辺倒のあの教育で、幼児期から積み上げてきた個性や感性を削ぎ落とされた気がする。 そしてさらには「とりあえず隣と同じにしておけばいい」という無責任さを身に付け自分で判断しなくなり、これを払拭するのにかなりの年月を費やしてしまった。 高校までのあの教育は、生徒の将来を考えたものではなく、大人数を少人数で管理する教師のやりやすさを優先したものだったようだ。
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ランドセルに話を戻そう。
ランドセルを何色にするかは些細なことのようだが、子供の人格形成に大きな影響を及ぼすような気がする。
6年間、皆とは違う個性的なランドセルを背負うのは、黒人世界に白人が入るようなもので、優越感や喜びを感じられる反面わずらわしさもある。多感な子供のうちから、こういった経験をし、自分の個性を主張することの意味を考える機会に触れることは、悪いことではない気がしてきた。
10店以上のランドセル売り場を梯子し、3ヶ月近くを費やし夫婦で議論を重ねた結果、なっちにはこの個性(水色ランドセル)を背負わせることにした(但し、なっちの欲しがるかなり明るい水色は汚れやすそうなので、明るさを抑えた水色に決めた)。
水色ランドセルをただ単純に喜ぶなっち。 このランドセルは彼女にどんな影響を及ぼすのだろうか?
「なっち、水色ランドセルの個性に押し潰されないように頑張るんだぞ!」
日記36. 誕生日の朝
「そうちゃん、3歳の誕生日おめでとう!」
うれしそうにニコニコ笑う寝ぼけたそうちゃんは、
ママの耳元で小声でこんなことを言った。
『誕生日って食べられるの?』
どうやらまだ正確に誕生日の意味が分かってないらしい。
日記35. クリスマスプレゼント
もうすぐクリスマス、なっちはサンタさんに任天堂DSを頼むと言うので、インターネットで任天堂DSについて調べてみた。
「なっち、任天堂DSって16000円もするじゃん(驚)。こんな高い物サンタさんに頼むの?」 『うん。家計を考えると11月の私の誕生日はパパとママに安い物買ってもらって、クリスマスにサンタさんに高い物買ってもらうのがいいと思ったの。』 「、、、」
果たしてサンタさんは願いを叶えてくれるかな?
日記34. 株
なっちがボソッとこんなことを言った。
『私の株どうなったかな?』
「えっ!?なっち株やってるのか?」 『うん。もう少しで芽が出ると思うんだけど、、、。』 「???」
なっちは、おじいちゃん、おばあちゃんに(植物の)カブの種をもらい育ててるらしい。 ああ、びっくりした。
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丁度良い機会なので、今年の2月に始めた株の収支報告。 1、2月15日〜 5月16日 ベネッセ+16028円 2、6月06日〜 8月24日 ソニー+32850円 3、5月23日〜 9月06日 サンリオ+13450円 4、6月19日〜10月04日 サンリオ+51450円 5、5月25日〜10月05日 日経平均+2770円
税金-11650円
手数料-5000円
計+99898円 現在2銘柄保有。含み益約+1万円
初めて買ったベネッセ株が購入後数日で数万円値を下げ、まっちはやる気喪失。 仕事の忙しさを言い訳にゆっち(妻)に運用を任せ相談役に。 ゆっちは3ヶ月後にベネッセの利益が出たのをきっかけに他銘柄を購入し始め、 小遣い程度ではあるが購入した全ての銘柄で順調に利益を出した。 (ガンバレゆっち!CRF150の販売価格まで、あと40万円だぞ!)
日記33. 破壊電波
レース(ベースキャンプエンデューロ)に出たらCR80Rが壊れた。 時を同じくして通勤用バイクCBR600Fも壊れた。 しばらく使ってなかった自転車を通勤の足に使ったら、これまた壊れた。
この壊しっぷりに、友人には 「お前の体から、破壊電波が出てるのが見える!」 と言われ、ゆっちには、 「乗り物に乗る度に壊してるみたいだけど、セレナだけは壊さないでね!」 と言われてしまった。 そんな時、天使、なっち(娘)だけがやさしい言葉をかけてくれた。
『でもパパは、一輪車は壊してないからすごいと思うよ。』
(でも、一輪車壊す奴っているのか?)
日記32. 家族愛
なっちの5歳の誕生日プレゼントに買った綿菓子製造機(スイーツフワフワキャンディー)がまだ数回しか使ってないのに壊れてしまった。捨てようか迷っている時に、ふとこれを買った時のある疑問が浮かび、なっちに聞いてみた。
「誕生日プレゼントにはビーズファクトリー(アクセサリーを作るおもちゃ)が欲しいってずっと言ってたのに、なんで綿菓子製造機にしたの?」
『ビーズファクトリーは、私だけしか楽しくないけど、綿菓子製造機なら家族みんなが楽しんでくれると思ったからこれにしたの。もう少しパパもママも綿菓子作りを楽しんでくれると思ったのにちょっと残念だったな。』
「、、、ジ〜ン(感動)」
家族皆に愛情を注ぎ1つにまとめていくことは、父親であるまっちの役目だと思っていたのに、まだ小さいなっちから、こんな協力的な言葉が聞けるとは夢にも思わなかった。うれしくて堪らなくて自然とこんな言葉が出た。
「やっぱり、これ修理に出して、また4人で綿菓子作ろう!」
親である僕が自分のことばかり考えて、1人でレース(ベースキャンプエンデューロ)行っている場合じゃないかも?
と、ちょっと複雑な気持ちになる出来事であった。
日記31. 弱食強肉
最近、なっち(5歳)と、そうちゃん(2歳)がよく2人で遊ぶようになった。 割りと仲良く遊ぶのだが、おもちゃや食べ物の取り合いになると年齢差による力の差は歴然で、なっちにいとも簡単に何度も突き飛ばされてしまう哀れなそうちゃん。
そんな2人を見ていると、力の強い者が勝ち力の弱い者が負ける、弱肉強食の自然界の法則、更には現代の日本 社会や、武力を後ろ盾に正義を語る世界情勢の略図を見ているようだ。
弟のそうちゃんには、この弱肉強食の世界をたくましく生き抜く強さを身に付けてほしいので、 できるだけ手助けしないようにしてきたが、なっち姉ちゃんの仕打ちはひどくなるばかりだ。 なっち姉ちゃんには、優しさを身に付けてほしいので、「自分より弱いものには優しくする」ということを徹底的に教え込むことにした。 その結果、どういうことが起こったか?
『パパ、今日は1日私たち(なっちとそうちゃん)と一緒に遊んで!力の強いパパは弱い私達に優しくしないといけないんだよ。』
弱肉強食の世界がちょっと恋しくなる今日この頃である。
日記30. 月旅行
なっちは毎月幼稚園で、自然や生物等をテーマにした図鑑のような小冊子をもらってくる。 今月号は「月」をテーマにした小冊子で、夜、布団でこの本を読んでいると、なっちの質問攻撃がはじまった。
『車で月に行けるの?』 「これは、車の速さだと月まで1年かかるって意味で、月にはロケットとかスペースシャトルじゃないと行けないよ。」 「すぺーすしゃとる?』 「ホワイトベース(ガンダムに出てくる宇宙船)みたいな乗り物のことだよ。」 『じゃあ、今度の日曜日、スペースシャトルで月に行こうよ!』 「えっとぉ、スペースシャトルっていうのはね、、、」
〜〜〜(中略)〜〜〜
「でも、なっちが大人になる頃には普通に月旅行に行けるかもしれないよ。」 『じゃあなっち、パパと月に行く!』 「パパは多分その頃には死んじゃってるから一緒には行けないんじゃないかな?」 『ヤダヤダ、なっちパパと行く!』 「じゃあ、そうちゃんと2人でパパの遺骨を宇宙に撒いてきてもらうっていうのはどう?」 『もうそんなこと言わないの。なっちはパパと一緒に行くんだから!』 「じゃーあー、家族で月旅行に行くのをうちの夢ってことにしようか!」 『夢?』 「将来月に行くのを目標に頑張るってことだよ。」 『分かった。月旅行がうちの夢ね。』
果たして、この大きな夢がかなう日は訪れるのだろうか?
日記29. パパの面倒
夕食の支度に手が離せないゆっち(妻)が、なっち(娘)に 「そうちゃんの面倒見てあげて!」 と言うと、なっちは、 『私はいつもパパの面倒見てるからそうちゃんはママが見て!』 と言ったらしい。 ゆっちが、 「なっちってパパの面倒見てたっけ?」 と聞くとなっちは、 休みの日の朝(気持ちよく)朝寝坊をするパパをたたき起こす話をしたらしい。
「それだけじゃ、パパの面倒見てるとは言えないんじゃない?」 とゆっちが尋ねると今度は 『でも、なっちはカブトムシの面倒見てるから、そうちゃんはママが面倒見るの!』 と言ったそうだ。 最近のなっちはとても言い逃れがうまい。 誰に似たのかな?
日記28. 昆虫飼育
100円ショップ内を物色していると、なっちが昆虫飼育ケースを持ってきた。 「そうちゃんと虫採りしたいからこれ買って!」 使い捨てとなるおもちゃを買うよりは良いと思い、買ってやることにした。
数日後、玄関脇に置かれた飼育ケースを覗き込むと、その中には数匹のダンゴ虫がいるではないか。 なっちに事情を聞くと、ダンゴ虫とアリしか採れないという応えが返ってきた。 『もっと別の昆虫採りなよ!』 とは言ったものの、確かに家の周辺で、なっちとそうちゃんに捕まえられる昆虫といったら、ダンゴ 虫とアリ位しかいないのかもしれない。 話の流れでまっちが 『今度山にカブトムシを採りに行こうよ!』 と、つい言ってしまうと大喜びする子供達。 [ヤバ!面倒な約束しちゃったな。特になっちはこういう約束は絶対忘れないんだよな(大人の本音)。] と、いつもながらの軽はずみな発言を後悔する、父親失格ダメ親まっち。
それから数日後の週末の朝、『カブトムシ釣り(先着30名様・無料)』という近所のホームセンターのちらしを見つけた。
『これだ!』
開店と同時にホームセンターに駆け込み、なっちがオス、そうちゃんがメスを吊り上げ、難なくカブトムシのつがいをGETした。 家で子供達と飼育ケースに土、木、餌、カブトムシを入れ観察していると、ゆっちの悲鳴が。
『ギャー!そうちゃん、カブトムシ用ゼリー食べちゃった!』
近くに置いてあった、買ったばかりのカブトムシ用ミニゼリーの蓋を勝手に開けて食べてしまったそうちゃん。 慌ててゼリーを吐き出させ、うがいをさせるゆっち。
『多分食べても大丈夫なんじゃないの?』 と言いつつも、ちょっと心配なまっちは、念のため、カブトムシ用ゼリーを恐る恐る口に運ぶ。 こんなふうに我家の昆虫飼育がはじまった。 (そうちゃんがもう少し大きくなったらみんなで野生のカブトムシを採りに行こう!)
日記27. いいよ〜
日曜の朝食前のできごと。 まっち:「なっち、お箸持ってきてくれる?」 なっち:「パパ!自分のことは自分でやるんだよ。」 まっち:「そうちゃんは持ってきてくれるよね。」 そうちゃん:『いいよ〜。』(箸を取りに走るそうちゃん) まっち:「そうちゃん、今度はこれ(納豆のケース)ポイポイしてきて。」 そうちゃん:『いいよ〜。』(ゴミ箱に走るそうちゃん) なっち:「いいよ〜しか言わないそうちゃんに頼まないで自分でやりなさい!」 まっち:「そうちゃんはお手伝い好きだからいいんだよね。」 そうちゃん:『いいよ〜。』 (文字にすると自分のダメ親ぶりが良く分かるな。)
ゆっち:「そうちゃんに頼むならもっと別のこと頼みなさいよ。」 まっち:「???」 ゆっち:「そうちゃん、いっぱい勉強して立派な大人になってくれるよね。」 そうちゃん:『いいよ〜。』 まっち:「そうしたらパパにCRF150買ってくれるよね。』 そうちゃん:『いいよ〜。』 ゆっち:「ママにはセレブな暮しさせてね。」 そうちゃん:『いいよ〜。』 まっち:「ついでに大きなお家も建ててくれるよね。」 そうちゃん:『???』(両親の血走った眼差しに一瞬戸惑うそうちゃん) まっち、ゆっち:「いいよね。」 そうちゃん:『いいよ〜。』 ゆっち:「この発言ビデオカメラに撮っておこうか?」
そうちゃんは今が1番かわいい時期だな。
日記26. がんばれスイミング 2(子育ての新局面)
なっち(5歳の長女)がスイミングスクールを辞めたいと言い出した。 仲の良い友達がいなくなったのと、ちょっと怖い男性コーチになったのが原因らしい。 今まで頑張って続けてきたスイミング、辞め癖をつけないためにもなんとか続けさせたい。 小学校のプールの授業で自分が泳げなくて苦労した体験談などを話して説得を試みるも、目に涙を浮かべたなっちの決心は揺るがない。 説得を続けるうちに「そもそも習い事って、嫌がる子供に無理やりやらせるものだろうか?」 という疑問が大きくなり、「そんなに辞めたいんなら辞めてもいいよ。」と言ってしまった。
話の経緯をゆっちに話すと、『父親が無理にでもヤレって言わないでどうすんの!そんなこと言ったら本当に辞める気になっちゃうでしょ!』と怒られてしまった。
『まだ将来を見据えた判断ができない子供の考え方を正すのが親の役目。』 と言うゆっちは、飴と鞭を駆使しながら1時間以上を費やし説得を続け、 なっち本人の口から「スイミングを続ける。」という言葉を引き出した。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
この一件で感じたことは、おそらく今回はゆっちが正しかったということ。 ゆっちは自分より数倍真剣に子供のことを考えていると感じた。
「僕ももう少し真剣に子供のことを考えねばならないのかもしれない。」
子育てが新たな局面に突入したのを実感する出来事であった。
日記25. がんばれスイミング 1
まっちもゆっちも、あまり体が丈夫な方ではないため、子供達(5歳のなっちと2歳のそうちゃん)をスイミングスクールに通わせている。 スイミングに関する最近の出来事を4連発!
1、そうちゃんすごいよ 先日、なっちが、 『そうちゃんすごいよ。もう10秒水に顔つけれるようになった!』 と言うので、入浴時に見せてもらうことにした。
浴槽に顔をつけるそうちゃん。 数を数えるなっち。
『1、2、3、4、5、6、7、』
(息苦しくなった)そうちゃんが水から顔を上げようとした瞬間、なっちの手が伸び、そうちゃんの頭を水中に押さえ込んだ。
「オイオイ、お前は弟を殺す気かい!」
2、教えてもできない子と教えなくてもできる子 こんな、戸塚ヨットスクール張りのお姉ちゃんのスパルタ教育が幸いしてか、そうちゃんはスイミングを習いはじめた2ヶ月後には、 プールに自分から飛び込み、バタ足で数メートル泳ぐようになった。 上達が遅く、同じことを何度も注意され続けるなっちとは正反対の目を見張る上達ぶりだ。
先日、バタ足で泳ぐそうちゃんが、教えてもいないのに前方に伸ばしていた腕を回した。 どうやら隣のコースをクロールで泳ぐ大人達の真似をしたようだが、これにはコーチもびっくり。 「おそるべし、まねっ子そうちゃん!」
3、信頼関係 そうちゃんが水を怖がらないのは、怖がる気持ちが未発達だからとも言え、 「足がつかない所で勝手に泳いじゃダメ!」 と何度注意しても勝手に泳ぎだす彼は、まさしく『危険人物』だ。
先日の親子スイミング中、プールから上がったと思ったそうちゃんは、プールサイドを数メートル走ったかと思うと、 そこからプールへダイブして、まっちを驚かせた。 急いでそうちゃんの所に移動し、抱え上げると、ニヤニヤ笑うそうちゃん。彼の目はこんなことを語りかけてきた。
『ヤッパリ、タスケニキテクレタンダネ。』
こいつは1度(軽く)おぼれた方が良さそうだ。
4、似たもの同士? スイミングの帰り道、なっちが話し掛けてきた。
『そうちゃん、スイミングうまくなるの早いねえ。』
「そうだね。なっちもがんばらないと追い抜かれちゃうよ。」
『そういうことは、なっちが悲しくなるから言っちゃいけないんだよ。
パパだって、バイクうまくならないって言われたら嫌な気持ちになるでしょ。』
「、、、、。(その通りです)」
日記24. 子供に納得させること2(勉強のさせかた編)
子供が大きくなるにつれ、勉強を教えなければならない機会が増えるだろう。 ダメ親まっちは、子供の教育に関しては、基本的にはゆっち(母親)に任せようと思っているが、 1つだけぜひ自分で教え込みたいと考えていることがある。
それは、『勉強をやらなければ自分自身がその後の生活で苦労するということを十分に理解させ、 子供に勉強をやりたい(やらなければならない)と思う気持ちを強力に植え付け、「勉強しろ!」と 言わずにいられる家庭環境を作り出すこと』だ。
親やご褒美のためではなく、自分のために勉強することを理解、納得し、自ら望んでこそ 本気力が発揮できる、身になる勉強ができると思うのだがどうだろうか。
『遊びたがる子供に、必死で勉強させようとする親』ではなく、 『勉強をしたがる子供を必死で遊びに誘うような親』になりたい と思うが、果たしてうまくいくかな?
日記23. 子供に納得させること1(プール・食事編)
そうちゃんのスイミングスクール(ママと一緒にプールに入る親子スイミング)を見に行った。 なっちと2人でプール2階の見学ルームの椅子に座りスクールの様子を見ていると、なっちはそうちゃんの立派な泳ぎ(後日記載予定)を良く見ようと、プールとの間の窓枠によじ登り、窓にへばりついた。 『お行儀悪いよ!ちゃんとお席に着いて!』 そう言うとすぐに席に戻ったが、ふと気が付くとまた窓枠に登って見ているではないか。 『そこに登っちゃダメって言ったよ!』 慌てて窓枠から下りるなっち。 最近のなっちは熱中するとすぐに人の言うことを忘れてしまう。どうしてこんなに忘れっぽいのだろう(僕のDNAのせいかな)?などと考えていると、また窓枠に登っているではないか! 『!!!』喉元まで出てきた注意の言葉を慌てて飲み込んだ。 もしかすると僕の説明不足が原因かもと思い、注意の仕方を変えることにした。 『なっち、そのガラスが割れたらどうなると思う?別にそこで見ててもいいけど、プールに落っこちてもパパ助けてあげられないからね。』 その後なっちは窓枠に立つことはなくなった。
帰宅後夕飯を食べる。なっちはいつも食べるペースがとても遅く全部食べられないことが多い。毎食毎食全部食べるよう注意するうちに、悪循環で効き目がなくなっていた。 今日のプールでの教訓を生かして、こちらも注意の仕方を変えることにしよう。 『御飯食べないと大きくならないの知ってるでしょ。小学生になってもなっちだけみんなより小さくて年少さんに間違えられたらどんな気持ちになるかな?』 いつになく真剣に食べはじめるなっちであった。
子供を叱る時はつい感情的になり、子供のダメな状態を指摘するだけになりがちだが、なぜダメなのかの理由をしっかりと説明して、 子供の頭で考えさせ、理解させ、納得させることが子供を一人前の人間に育てる上でとても重要なのではないだろうか。 一方的に命令するような注意ばかり続けてしまうと、子供の考えようとする芽が枯れてしまい、自分で考え判断することができない人格(直感や、他人の顔色でしか判断できない他人任せの人格)の人間となってしまうように思う。
そう思いつつも、『いいから親の言うことを聞きなさい!』と、つい言ってしまう自分はやっぱりダメ親だ。
日記22. たまごっち
昨年のなっちとそうちゃんのクリスマスプレゼントはたまごっちだった。 クリスマスの朝、ラッピングからたまごっちを取り出すなり、「待ってました!」と言わんばかりに鈴鹿8耐でもらったストラップを取り付けて首にかけて持ち歩く2人はとてもうれしそうだった。
しかし、クリスマスの2日後に、そうちゃんのたまごっちが壊れ、なんとその2日後にはなっちのたまごっちも壊れてしまった。
「この赤いシリーズのたまごっちって欠陥品なんじゃないの?」 標準的な子供が2〜3日遊んだ程度で壊れるようじゃおもちゃとして失格だ!と思い、 怒りの一言を添えて2つのたまごっちをバンダイに送り返した。
約2週間後、会社から帰宅すると大興奮の子供達。 「パパ!たまごっち新品になって帰ってきたよ!(なっち)」 『ごっち!ごっち!ごっちぃ!(そうちゃん)』 「よかったね。週末(パパの休み)に2つを通信させて遊ぼうね。(まっち)」 バンダイは(壊れ易い製品に引け目があるのか)壊れたたまごっちを無償で新品に交換してくれた。
しかしである。 その2日後に週末を待たずしてそうちゃんのたまごっちがまた壊れた。 壊れたたまごっちを見てゆっち(妻)がひとこと。 『またそうちゃんむしっちゃったの?』 「えっ?むしった?」 『実は前壊れたお姉ちゃんのたまごっちもそうちゃんがボタンむしり取っちゃったのよ。』 「、、、。(なるほどボタンの操作性が悪くなる訳だ。)」
バンダイさんごめんなさい。うちの子供は標準的な子供じゃなかったようです。 たまごっちをいっぱい宣伝をするので許してください。
後日談 そうちゃんは、壊れたたまごっちを相変わらず肌に離さず持ち歩いている。 そもそもたまごっちの操作方法を理解できないそうちゃんに壊れているかどうかは重要じゃなく、 姉ちゃんと同じ物をプレゼントされ、持っていられることがうれしくてたまらないようだ。 今日もお出かけ前に「ごっち、ごっちぃどこ!」とたまごっちを探し回るそうちゃんであった。
日記21. 節分
なっち(長女)が一見ゴミのような物体を差し出しながらこう言った。 『パパ、鬼のお面作ったよ。』
(オイオイ、これが鬼のお面かい。鬼どころか顔にも見えないじゃないか(ちょっと動揺)!) 「あまり鬼らしくないお顔だねえ。」 『鬼見たことないからどう描けはいいか分からなかった。』 「トイレに掛けてある今月のカレンダーに、なっちと同い年の子が描いた鬼の絵があるから良く観察してきな。」 『は〜い。』
数分後、戻ってきたなっちが言った。 『鬼の顔だいたい分かったから今度また描いてみる。うまく描けたらあの絵のかわりになっちの鬼をトイレに飾ってね。』 なっちは自分の思い通りに絵が描けない歯がゆさを感じているようだ。 上手くなりたい気持ちのある今こそが絵を教えるベストなタイミングなのだろう。 (と思いつつ、おそらくあまり教えてあげないであろう自分はダメ親だ。)
そんなことを考えているうちに額に鬼のお面をつけられ、豆まきがはじまった。 『鬼は外!鬼は外!鬼は外!』 先制攻撃を仕掛けてくるなっち。豆(殻付落花生)をパパ鬼の顔めがけて手加減なく投げつけてくる。 「痛い、痛い!顔はダメだよ!」 よし、今度は鬼の反撃だ!サービス精神旺盛な(大人気ない)まっちは怖い鬼を演じて子供達に襲いかかった。 「鬼だぞー!ガオー!悪い子は喰っちまうぞー!」 低い声で凄むと、考えていた以上に怖がって逃げる子供達(なんかちょっと面白いぞ)。 2才になったばかりのそうちゃん(長男)は父親の凶変に訳が分からず、豆を手に持ったまま硬直してしまった。 面白がってそうちゃんを標的にするやっぱりダメ親なまっち。 『がんばれそうちゃん!鬼に豆投げて!』 なっちとゆっち(ママ)が応援するも、そうちゃんは鬼に脅えて後退りしかできない。 「どう料理するかな(ちょっとやりすぎたかな)?」と思っているとなっちお姉ちゃんがそうちゃんとパパ鬼の間に入り込んできた。
『そうちゃんはお姉が守る!鬼は外!鬼は外!鬼は外!』
さっきまで見てたプリキュア(テレビアニメ)のヒロインに影響されてるな?と思いつつも、微笑ましい兄弟愛なので大げさに痛がってみる。 「痛い!やられたー。」 なっちの後で喜ぶそうちゃん。調子にのったなっちはうずくまるパパ鬼にパンチ、キックの雨あられ、棒まで持ち出し手加減なく叩き始めた。 「イテイテ!(よくもやったな!)!ウォー!オラオラ!ガオー!」 「パパそれじゃあ鬼じゃなくて変質者だよ。」と笑うゆっち(ママ)。 大興奮のうちに家族4人でのはじめての豆まきは終わった。
あれっ?そう言えば「福は内」って誰も言ってなかったぞ!
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