翌日はテントを張ったまま大鳴門橋で徳島に渡る。まだほとんど人のいない朝の大鳴門橋架橋記念館で、大鳴門橋サイクリングゲームや鳴門海峡魚釣りゲームを思う存分やって時間を潰し、干潮に合わせて渦の道から眼下にうず潮を観光。帰路の土産売場で「8月12〜15日 徳島阿波踊り」の看板を発見。 『あれっ、これって今日じゃない?』 せっかくなので本場の阿波踊りを見て踊ろうとアスティ徳島に行き阿波踊りのレッスンを受ける(ゆっちは東京から来たと言ったら女踊りの着付けまでしてもらい大満足のようだった)。 3日目はパルシェ香りの館で石鹸作り体験をし、たこせんべい工場で約30種類のせんべいを味見しながら土産を選び本州に戻る。 車内ラジオの甲子園中継で、今日の第4試合に横浜高校対仙台育英戦があると知り急遽西宮駅に車を停めて電車で甲子園に向かう。なっちとそうちゃんに野球のルールを教えつつ気持ちのぶつかり合う好ゲームを観戦、逆転勝利の喜びに浸りつつ帰宅した。何だかとても夏らしいキャンプ旅行になった。
12. 自宅キャンプ(2009.9.21〜22) 「信楽陶芸の森」で陶芸(信楽焼)を体験し、次の目的地比叡山を目指し西大津バイパスを走っていると車に異変。エンジンが空回りをはじめたかと思うと次第にスピードが落ち、レッドゾーンまで回しても止まりそうなスピードしか出なくなる。 何とかバイパスを降り、丁度目に入ったトヨタディーラーに停車、しかし店は休み。他のディーラーや修理工場に電話を掛けまくるが、どこも盆休みで連絡が取れない。近くにトヨタレンタカーに相談すると、親切な店員さんが馴染みの修理工場の担当者を私用電話で呼び出してくれ、セレナをレッカーで修理工場に運ぶことができた。 さて、これからどうしよう。 何もせずに帰るのは寂しいので、レンタカーを借り琵琶湖の荻の浜水泳場で泳ぎ、バイキングレストラン北近江で夕食、天然温泉北近江の湯で汗を流し、実家を経由し翌日東京でレンタカーを返却、キャンプをできずに09年の盆休みが終わった。 (2)自宅キャンプ 車の修理(CVT交換、修理代32万)が完了し、車とキャンプ用品が手元に戻ってきたのは9月中旬、 シルバーウイークにキャンプに行きたいと言いだす子供達の意見に耳を傾け、東京近郊のキャンプ場を探すが連休中はどこも予約でいっぱい。『今年はキャンプあきらめよう』と言うまっちの言葉に ガクリと肩を落とす子供達。 『しょうがないから駐車場にテント張ってキャンプする?』 (車修理の臨時出費に財布の紐が締まり気味だったこともあり)こんな提案をすると、子供達は想定外なことに目をキラキラ輝かせて大喜び。 こうして駐車場でキャンプをすることとなった。 食後、寝るにはまだ早いので、キャンプ気分を盛り上げようと懐中電灯を持って自宅裏山を探索。 『この北海道の山奥には熊が出るかもしれなから注意しようね。』 と(白々しくも)遠くにキャンプに来たかのような発言を繰り返す。 『この近くに露天風呂があるから、行ってみようか?』 と自宅に戻り、風呂の窓を開け、電気を消し温泉の素をたっぷりと入れて入浴。 『やっぱり北海道の温泉は違うねぇ(笑)』 テントの中で 「車の音が結構聞こえるね」 と言うなっちに、 『こんな北海道の山奥に車が来る訳ないよ。木々のざわめきの音じゃない?』 と、あくまでココは北海道だと言い張る、想像力で作るキャンプの夜は更けていった(ちょっと寒いと家に戻ったゆっち(妻)は朝までテントに戻ってこなかった(笑))。 快適さや手軽さは2倍、手間や疲労は半分のこんなキャンプもたまにはいいもんだ。 13. 山口〜広島キャンプ旅行(2010.8.20〜22) 昨年の夏のキャンプ旅行は、キャンプ場へ向かう途中に車が故障してしまい不完全燃焼に終わったので、今年は遠くとも極上のキャンプ場に行こうと調査を開始。本州で最も綺麗な海水浴場に隣接したキャンプ場をネットで検索すると、山口県の角島大浜キャンプ場がヒット、丁度行きたかった広島観光と組み合わせれば楽しい旅行になりそうだとプランを練っていざ出発! 『これはすごい!遠くまで来た甲斐があったよ!!』 車内に4人の歓声が響き渡る中、車のCMに度々使われる角島大橋を渡り、角島大浜キャンプ場に到着。 特産品である穴子とイカの天婦羅や海鮮丼で腹ごしらえをした後、映画「4日間の奇跡」のロケのために建てられた海に面した教会の近くにテントを設営し、小さな貝殻で構成された白くサラサラの砂浜、透明度の高い海で海水浴。家族がシュノーケリングを楽しむ中、まっちは死体のようにゆらゆらと海上を漂流、前日までの仕事で溜まった疲れを癒していた。 その晩は、西長戸リゾートホテルの夕日の見える露天風呂(綺麗でオススメ)に入り、8時過ぎにテントで波の音を聞きながら眠りにつく。 「もう朝か?」と目を覚ましたのは深夜1時。丁度同じタイミングで目を覚ましたゆっちと角島灯台の光が定期的に届く南国チックな夜のキャンプ場を1時間程散歩。テントに戻るとなっちも目を覚ましていたので、満点の星空を見ながらおしゃべり。最高の大自然の中での夜は過ぎていった。 〔2日目〕 翌朝、眩しい朝日に目を覚ますと(早起きするつもりが)もう7時半。4人で手分けして45分で撤収作業を済ませキャンプ場を出発。 石灰岩が点在する「秋吉台」の大草原と、その地下に広がる圧倒的スケールの鍾乳洞「秋芳洞」を観光。秋芳洞の散策コースは17℃と涼しく快適だが1キロ以上と距離が長い。肩車をして欲しいと何度もねだる幼稚園児のようなそうちゃんに、『もう小学生なんだから肩車はこれで最後だよ!』と最後の肩車を約束し洞内を観光、百枚皿と千畳敷はやはりすごかった。 午後は広島に移動し、世界遺産の「宮島厳島神社」を参詣、子供達は猛烈な暑さに神社や鳥居まで歩きたがらなかったが、土産用軍資金を多めに渡すとそれまでの態度が一転、イキイキと土産物屋を走り周る。なっちはおみくじキーホルダーとカキ氷、そうちゃんはもみじ饅頭ラムネとカキ氷を買い満足そうだった。 最後に4人で焼き立てのもみじ饅頭を食べる。もみじ饅頭を与えた鹿に追い回され逃げ回るそうちゃんの姿が印象的だった。 広島には泊まりたいキャンプ場が無く、平和記念公園に隣接するビジネスホテル「サンルート広島」にチェックイン。近くの広島風お好み焼屋「くろべえ」で夕飯の後、まっち+そうちゃん組、ゆっち+なっち組に別れて就寝。
あとは自宅に向かいひたすら東に走るだけ。長時間運転は辛かったが、例年以上に盛り沢山の印象に残る楽しい旅となった。 14. 自宅駐車場ホルモンキャンプ(2010年9月19日) 今年で5回を数える日本各地のB級グルメを集めた食の祭典「B1グランプリ」が学生時代を過ごした町「厚木」で開催されるそうだ。 シロコロホルモンへの未練があり、帰りに近所のスーパーに寄り白モツを大量に購入、夕食は焼肉と決める。 『どうせならB1グランプリみたいに外で焼いて食べよう!ついでにテントも建てちゃえ!』 と、昨年に続き今年も自宅駐車場キャンプを決行。 肉が余ったので翌朝もバーベキュー、朝食後テントを片付ける前にほんの少しだけのつもりで布団に倒れると、(まっちのみ)昼までまたもや沈没。秋はどうしてこんなに気持ち良く眠れるんだろう。 昼食のカレーを運んで来てくれたゆっちに起こされ、そのまま外で昼食。 いつものカレーだが外で食べると何だか旨い。 はるばるキャンプ場まで行くと、「せっかくココまで来たんだから、、、」 とセコイ気持ちに捕われてしまい、ついつい色々な予定を詰め込んでしまう。全くのんびりできずに週明けに疲れが残ってしまうのがいつものパターンだが、疲れ気味で週末を迎えることの多い自分にとって、自宅寝室以上にぐっすりと睡眠が取れるこの自宅キャンプは、実は最も贅沢なキャンプなのかもしれない。
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