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■ もうすぐ40プロジェクト (2010年12月29日)


1. 本性が見えた楽しいフットサル

 毎年年末に年末行事と称して高校同期の仲間で僕らの故郷「厚木」に集まり、スポーツ、温泉、飲み会等をして年末の1日を楽しんでいる。 今年も例年通り12月29日にいつものメンバーで集まり、まずは毎年無料開放となる及川球技場でのフットサル。
20代の頃は少しでも上手くプレーしようと数日前から近所を走ったりしたものだが30を過ぎてからは全くそんな気は起こらなくなってしまった。正直フットルを止めたい気持ちが強いが、ささやかながらの伝統を覆すのも気が引けて惰性で続けている感じ。そんな気持ちで年末無料開放の及川球技場の門をくぐると「人口芝張り替え工事のため使用禁止」の看板を発見。思わず顔がニヤケるのを堪えつつ、

『なんだよ、これじゃあフットサルできないじゃん。しょうがないからフットサルはやったこにとにして温泉行こうか!』

なんて話していると、G君がポケットから「年末開放スポーツ施設一覧表」をサッと取り出した。みんな「最近体を動かしてないからフットサルはちょっと、、、」と言いつつも今日は体を動かす覚悟で来ているようで無料開放の南毛利スポーツセンターに移動してフットサルの開始。

気乗りはしなくとも、実際やり始めると面白くなってくるのがフットサル。衰えた体は思うように動かないが、こうして冷たい空気を吸い込み白い息を吐きながらプレーしていると今年も年末になった実感が湧いてくる。気の知れた仲間と冗談を言い合いながらプレーするのはとても楽しく、まるで高校時代の昼休みに戻ったかのような長閑な時を過ごす。

想定外の楽しさに誰も帰ろうとはせず、気づけば13時を回ってしまった。このまま続けると今日これからのスケジュールが大幅に狂うのでこんな案を提案。

『得点を入れた人から抜けて、最後に残った人がカラオケプロジェクトの主役ができるっていうのをやって終わりにしようよ!』

そう言うと主役をやりたくない皆の目の色が変わり、「何としても得点を入れなければ!」という真剣モードに(笑)。
チーム分けが決まるやいなや走り出しシュートを決めていち抜けする者、チームメイトが苦労してゴール前まで運んだボールをちゃっかり横取りしてシュート決める者、チームメイトにいきなり襲いかかりボールを奪い取ってシュートを決める者、友人の本性が見える楽しいフットサルであった。



2. カラオケプロジェクト

 小野の「夢庵」で昼飯、清川村の「別所の湯」で汗を流した後、妻田の「カラオケBOX」でカラオケプロジェクトの開始!
去年好評だったミュージックドラマ『文化祭に良くある風景』の続編『卒業式によくある風景』をやろうと企んでいたが、今年は初めてのカラオケプロジェクト『もうすぐ30プロジェクト』をやってから、丁度節目の10年目ということで、今年しかできない『もうすぐ40プロジェクト』をやることに決定。10年前にエコーズの『GENTLE LAND』のメロディーに流し込んだ「20代の気持ち」を「30代の気持ち」に置き換え、下のような歌詞でレコーディング開始。


『GENTLE LAND (〜もうすぐ40才 2010 VRESION)

<ナレーションA> 2010年12月29日年末行事
<ナレーションB>
あと3日で2011年そしてもうすぐ40歳
<ナレーションC>
でも魂はいつでもTeenagerさ!
<ナレーションD>
カモーン!!!

Ah 三十歳を過ぎると仕事の責任年々重くなり
Ah 気付けば俺達仕事以外が置き去りになってるね

家庭や自分も忘れずに 理想の人生作ろうぜ
思い出そう取り戻そう Spirits of Teenage dream

Ah ローンを思うとため息ばかりで素直には笑えない
Ah 厳しい返済 ぼくらはだんだん嫌な奴になっていく

時にはみんなで会いたいね昔のように語ろうぜ
忘れないでいつまでも Spirits of Teenage hart

愛の幻想抱いていた俺達はもうすぐ40
愛の現実に涙してる俺達はもうすぐ40

昇進テストで9点○○○○ももうすぐ40
会議であくび堪えている○○○ももうすぐ40

<台詞A> ○○○○ー!オイ○○○○ー!テメエ俺様のポテトチップス喰ったろ!
<台詞B>
やべぇ、アニキ帰ってきたよ!
<台詞C>
○○○○、ポテチってこれのこと?
<台詞D>
なんだよ、置いてあったから勝手に空けて食っちゃったよ。

<台詞E> 大丈夫、大丈夫、アニキに友達来たからもらったって言ってくるよ。
<台詞F>
バシ、うっ、ビシ、うぐっ(分かったな、10個だぞ、10個、)。
<台詞F> ちょっと、俺ファミマに買い物行ってくるわ。


あの日の決断悔やんでも過ぎた時間は戻らない
前を向いて歩いていたい Spirits of Teenage hart

インド株落ちて困っていた○○○○ももうすぐ40
施設で老人騙している○○○○ももうすぐ40
同期で根性サイクリング俺達ももうすぐ40
免許が無いのごまかしていた○○○○ももうすぐ40

妻のへそくり捜している ぼくらは真夜中のキッチンで
体力の低下感じている○○○○は真夜中のストリートで

海老高の星野鉄郎と呼ばれた○○○○は只のマザコン
あと3日で2011年 俺達はもうすぐ40

<コーラス> 加齢臭 メタボリック Wo Wo
<コーラス>
休日出勤 深夜残業 Wo Wo

(帰宅後、10年前レコーディングした「29才の僕らの歌声」と、今年の「39才の僕らの歌声」を聴き比べてみると、明らかにトーンダウンしているのが分かった。まあこれが現実の39才の姿なんだろう。10年後はどんな気持ちで「もうすぐ50プロジェクト」をやっているのだろうか?(笑))



3. 読書愛好会発足

 その後、同期夫婦の蕎麦屋「上野薮そば」に移動し、 同窓会のような和やかな雰囲気の中、同期T君の打った年越しそばを食べながら雑談。

久々に会う仲間を交えての会話には、 高校時代話の中心だった「内面の弱さを隠した強がり」や「自分の凄さを誇張した自慢話」のようなトゲトゲとした内容はほとんどなくなり、「プライドを捨てた自虐ネタや苦労話)」が多くなっていることに気付く。

『そうそう、確かに俺は高校時代図書館で佐野量子写真集予約したよ!』

「何故俺には返信が来なくて後からメール出した○○○に返信が来るんだよ!」

『趣味?俺無趣味人間だけど、あえて言うならSMが趣味だな。』

久々に会う仲間を気遣い(高校時代のキャラクターからは考えられないような)自虐ネタを披露し自分を落とすことで和やかな雰囲気を作り出す旧友を見ていると、卒業して20年、道は違えど各々が厳しい社会の荒波に揉まれ、そこから優しさや暖かさを身に付けたんだと感じることができた。
毎年年末にこんな仲間と「普段背負っている荷物を降ろせるような肩を張らないひととき」を過ごせることは自分にとってなくてはならないものであると再確認できた。


そば屋閉店後はいつものサイゼリアへ。 ここではテルと計画していた「読書愛好会を作ろう!」という話を披露。自転車もいいけど、将来を考えるともう少し知的な方向に舵を取った趣味も必要ではないかという結成への思いは皆に伝わったようで、テルを会長に読書愛好会発足が決定。最近感動した本のタイトルや好きな作家を挙げてもらううちに、本の好みの合ういくつかのグループができ討論会となる。

「やっぱ青春小説でしょ。」
『歴史や文明、宗教等の背景が加わったものがいい。』

「私は推理・ミステリー小説のドロドロとした感じが好き」
『僕はスピリチュアル系とか未確認生物や未来予測ものだな。』
「俺は漫画と写真集担当ということで、」
『うーん、やっぱSMものだな』

仲間のほとんどが日々かなりの本を読み、そこから豊富な知識を得ていることが分かり今後の読書に張り合いが出た。さらに各々が推す本についての語りから導き出される会話は、普段会わない仲間がどのような考えを持ちどのような日々を送ってきたかの「人生のバックグラウンド」を垣間見れるようで興味深かった。
有意義で楽しい時間はあっという真に過ぎ、終電間際の電車で帰宅。 今年も楽しい年末行事であった。

もうすぐ40プロジェクト 完

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