■ ファミリースキー奮闘記(第2部: 2012年〜2014年)
■ 2012シーズン ファミリースキー奮闘記 1.毎年恒例サンタスキー(2011年12月24日) 12月22日のエコーズ再結成ライブ後の飲み会の席で、クリスマスにふじてんにスキーに行く話をテルにすると、「じゃあうちも行くよ!」という話となり、今年はテルファミリーと一緒にサンタコスプレでスキーをすることになった。
なっちとそうちゃんをスキースクール(共に中級クラス)にぶち込むとひと段落。雪景色を楽しみながらのんびり滑っていると、数年前に中古で買った格安スキーブーツの樹脂部品が破損、紐で縛って延命治療を施すも、逆足も壊れてしまい再起不能に。 「どうしよう?」 〔選択肢1〕午後からスキーブーツをレンタルする。 〔選択肢1〕は得る物が無い気がして却下、〔選択肢2〕と〔選択肢3〕のどちらにしようか悩む。
と驚くゆっち(妻)に、子供の午後のスクールが終わる15時半までには一緒に滑れる位になると説明し、テルファミリーと昼食、宝探しゲーム(今年も2人共1000円相当のお菓子詰め合わせをゲット)の後、本気モードの雪との格闘開始 。
2月9日はそうちゃんの8歳誕生日、仕事を定時で切り上げサーティーワンのアイスケーキを買って帰りお祝いをするつもりが飛び込みの仕事で帰れない。ようやく仕事を終えて会社を出たのはサーティーワンの閉店後、家に着いた時にはそうちゃんはすでに布団の中。「つまらない誕生日だった」と何度もつぶやきながら眠りについたらしい、、、。 一生記憶に残るであろう少年時代の誕生日をこのまま終わらせる訳にはいかないと、家族4人の予定が空くその週の土曜に、オリジナルのケーキ作りが楽しめるシャトレーゼスキーリゾート八ヶ岳(旧ザイラーバレースキー場)に行こうと家族を誘い、今年2度目のスキーにGO! 朝5時に自宅を出発し2時間程でスキー場に到着。駐車場で準備をしていると後ろに停まった車に声をかけられる。驚いたことにその車から出てきたのは近所に住むモモカちゃんファミリー。物凄い偶然に幼馴染みの子供達と嫁さん連中は大はしゃぎ。 最大斜度32°のアルペンコースに架かるリフトは上級者に限定されるため、2基のリフトにスキーヤーが集中し、10時を過ぎるとリフト待ちの列が急激に伸びる。スキー場の規模に対し明らかにスキーヤーが多いようで、まだ11時前だが早めのランチタイム。 ランチを食べ終わると、いそいそとウエアーを着るそうちゃん。『オイオイ、リフト混んでるんだしもっとゆっくりしようよ!』と言うと、「じゃあ、ウエアー着て待ってる」との返事。レストラン内で手袋までして準備万端の様子にしょうがなく混んだゲレンデへ。 3時からは子供達お待ちかねのデザートメーカー。料金(昼食の時にもらった200円割引券使用で大人800円、子供600円)を支払い、窓の大きな展望レストランの指定された席に席るとやる気満々に作戦を練る2人。クリームやチョコレート、果物、ナッツなどで好きなケーキにデコレーション。食べ放題(飲み放題)だがケーキを3つも食べるともう苦しそうで、最後はお皿に並べたデザートへのデコレーションを楽しむ子供達であった。 日が傾きリフトも空いたので再びゲレンデへ。子供達は滑るのが楽しくてしょうがないようでナイター点灯後もそのまま続行、18時を過ぎると急激に寒くなり練習終了。そうちゃんの記憶に残る誕生日になったようで良かった良かった。
3.初のファミリー春スキー(2012年4月1日) 今シーズンもう1回スキーに行くつもりでいたが、春らしくなるにつれ家族のスキー熱は萎んでしまったようだ。スキーの炎をもう1度灯すべくTUTAYAで80年代の映画「私をスキーに連れてって」を借りて週末上映会を決行。子供達に絶大な効果があり、滑り納めに春スキーに行くこととなった。 前週土曜に計画していたTIDAファミリーとの子供バイク練習会が雨で流れた経緯で一緒に苗場で滑ろうという話となるが、先週に続きまたもや雨、急遽日曜に天候の回復している富士見パノラマスキー場に予定を変更し当日を向かえた。
前回のスキーで(整備された緩斜面を)そこそこ滑れるようになった子供達は「もうすぐパパとママのレベルに追いきそう!」と豪語するも、前日の雨が固まったアイスバーンやカキ氷のように削れた重い雪に思うように滑れない様子。「パパとママにはまだまだ追いつけないことが分かった」と肩を落とす子供達と麓のゲレンデでしばし練習。 10時過ぎにゴンドラコースを楽勝で滑るTIDAファミリー(スキーに飽き足らないTIDAさんACCOさんはスノボ、ユウタロウ君はスキー)と合流。山頂駅付近は雪質が良いそうで、意を決したなっち・そうちゃんと初ゴンドラで山頂駅へ。2人は初めて滑る上級者コースの27度の急斜面に腰が引け何度も尻餅をつきつつもどうにか滑り切り、TIDAファミリーと一緒に昼飯。 昼飯後ゲレンデに出ると春の香り。ゴンドラからは富士山や八ヶ岳が一望でき、スキーに来たというよりもピクニックに来たような感じ。今度はほとんど転ばずに滑り切るが、もう1度ゴンドラに乗ると、疲れが隠せない様子のそうちゃんに転倒が多くなりペースダウン。小刻みにターンを繰り返すそうちゃんとのんびり上級者コースを降りていると上の方からTIDAさん、ACCOさんが豪快に滑り下りてくる。立ち往生する僕らを挟むように左からTIDAさん、右からACCOさんが華麗なターンを決めながら通り過ぎたかと思うと疾風のように消えて行った。まるでアルペンのTVコマーシャルみたでホント格好良かった。(後で聞いたらはぐれたユタロウ君を捜していたらしい(笑))なっちはまだ滑り足りなそうだが、そうちゃんはかなり疲れているようだし、ゆっち・まっちは明日から新年度がはじまるので15時前にスキー終了。足湯で温まった後、渋滞の車内でTUTAYAで借りたバックトゥーザフューチャーを見ながら帰宅。果たして我が家にはどんな未来が待ち受けているのだろうか?
■ 2013シーズン ファミリースキー奮闘記 1.涙のサンタコスプレスキー(2012年12月24日) 我家の年中行事であるふじてんスノーリゾートでのクリスマスイベント「サンタコスプレでリフト券無料スキー」に今年も勿論行くつもりで準備を進めるも、出発前々日になっちが 『私はクラスの友達とクリスマスパーティーやるからスキー行かな〜い!』 と言うではないか。なっちを置いて3人で行く案も出るが、やっぱり家族4人で滑りたいと今年のサンタスキーは見送ることにした。 スキーを楽しみにしていたそうちゃんはがっくりと肩を落とす。そのひどい悲しみようにゆっちが、「なっちは放っといて3人で行けば良かったんだよ。」と言うので、『今年は(夏に登頂した)富士山を見ながら家族4人でスキーをするイメージが固まっていたから4人以外で行くのは考えられなかった。』と反論すると、 「親と行きたがらないなっちを無理に連れて行ったってしょうがないじゃない。子供が親から離れて行くのは成長の証なんだから歓迎して受け入れなきゃ。」 と畳み掛けられてしまう。今のなっち位の頃の自分をよく思い返してみると、確かにゆっちの言う通りのように思え、自分の考えを変えねばならぬように思えてくる。 「子供を優先できないちょいワル親父」でいたはずが、いつの間にか「子供を優先し過ぎるあまり自分を失いつつある親父(=子離れできない父親)」になってしまっている現状を直視し、明るい将来を送るために長期計画を練り直さねばならぬと思う出来事であった。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
サンタスキーの代替として、正月三重の実家に帰省している最中にスキーに行く案を思い付く。帰省中なら時間の捻出が容易な上、なっちやそうちゃんに友達からの誘いが入ることもない。さらには年末年始の運動不足解消もでき家族スキーに最適だと三重県周辺のスキー場の調査開始。実家から下道で90分の場所に関西エリア最大級という売り文句の奥伊吹スキー場(リフト9本、12コース)があり、年末スキー用品を積んで実家に帰省した、 そうちゃん、なっちと3人で手を繋いで実家のソファーから飛び降り空中で2013年の正月を迎え、翌日2日の朝7時半に実家を出発し奥伊吹スキー場に向かう。途中渋滞はないもののスキー場は大混雑で芋洗い状態。 『正月休みのスキー場ってこんなに混んでいるなんて、、、。』 正月休みを見くびっていたことを後悔しながらリフト待ちの長い列に並び、午前中はスキー場左側に伸びる3本のリフトを乗り継ぎ、ダイナミックコースを滑走。思っていたより雪質は良く、誰も転ばずいい感じ。 『冷めるとまずくなるから急いで食べちゃおう!』 雪が入らぬよう片手で皿をガードしながらラーメン・かつカレー・カレーうどんを食べる。寒かったがとても印象に残る昼食となった。 午後はスキー場右側に伸びる4本のリフトを乗り継ぎ天狗岩コースを中心に滑る。斜度30°の上級者コースより上のゲレンデはリフト渋滞が無く雪質がとても良い。なっち、そうちゃんが滑るにはちょっと斜面がキツ過ぎるが下界の混んだゲレンデでリフト待ちに時間を費やすよりはずっといいと4人で急斜面にガンガン挑む。これまで何度も受けさせたスクールの成果でせっかくボーゲンからパラレルへと移行しつつあった子供達(特にそうちゃん)の滑りが、次第に完全なボーゲンに戻っていくのには閉口したが、滑走感は存分に味わえた。 2月9日はそうちゃんの9回目の誕生日、誕生日はスキーに行きたいそうで、今年は遠くとも大きなスキー場に連れて行ってやろうと調査を開始。子供リフト無料キャンペーン中の苗場スキー場を第一候補に選び当日の朝を向かえるも、日本海寄りのスキー場はどこも悪天候らしく天候の良いサンメドウズに行き先を変更。近場のメリットを生かし7時のリフト運転開始から滑りはじめる。 風は冷たいが天気は快晴。リフトで山頂まで登ると遠くに富士山、そしてすぐ近くに八ヶ岳の最高峰赤岳が見える。手軽に大自然のふところで雄大な景色を堪能できる(林道ツーリングに似た)魅力がスキーにあると再確認。なっちとそうちゃんに『来年の夏にあの赤岳に登ろうよ!』と誘うと、2人は「嫌〜」と即答(涙)。 食後に『午後は(上部が中級者向で)比較的空いている左側のリフトで滑るのが良さそうだね。』と子供達に話し掛けると、「今日は充分滑ったからもう帰りたい!」と言うなっち。『せっかく1日券買ったんだから、、、』と怒りが込み上げるが、(本人がやる気を失っている時に無理にバイクに乗せて失敗した苦い記憶が蘇り)なっちももうすぐ中学生、色々事情があるのだろうと思い留まる。『誕生日のそうちゃんがまだ滑りたがっているから滑らないなら車で待ってて』と車のキーを渡し3人でゲレンデへ。 約2時間程が過ぎたのでなっちの携帯に電話をかけると、車で読みたかった本を読み終えてしまったらしくまた滑ると言いレストハウスで合流。 車で20分の距離にあるシャトレーゼスキー場のデザートメーカー(ケーキの種類が少なくちょっとがっかり)で昨年同様誕生日のお祝いをして、たかねの湯に入るともう家に帰る気力ゼロ。ロビーでくだらないTVを見ながら1時間程まったりとして渋滞に巻き込まれながら帰宅した。 ■ 2014シーズン ファミリースキー奮闘記 1.正月帰省スキー(奥伊吹スキー場) 2014年1月3日 2年前までふじてんの「サンタコスプレでリフト券無料イベント」に毎年出掛けていたが、今の子供達にふじてんの小さなゲレンデは物足りないだろうと、昨年に続き今年も三重への帰省ついでに関西最大級の奥伊吹スキー場に行こうと、年末スキー道具を積んで実家に帰省。 2014年の正月を迎え、『明日はスキーに行くよ!』と子供達を誘うも、なっちは 「部活で疲れているから正月くらい家でゆっくりしていたい!」 と行く気ゼロ。説得交渉は難航、決裂するかに見えたが、最終手段として『スキー来るならiPod Touchのカバーを買ってあげるよ!』と条件を出すと金欠のなっちはコロッと折れて家族4人でのスキー行きが決まった。 こうして翌朝を迎えるも、行く気満々だったそうちゃんが出発直前に体調不良を訴え、まさかの出発取り止めとなる。 『久々に家族4人で思いっ切り遊べると思ったのに、、、。』 翌日は東京に帰らねばならないが、この正月のビッグチャンスを活かさねば、今年もうなっちとは一緒に滑れないのは目に見えているので、 『明日はどうせ高速道路混んでるから、昼過ぎまでスキーしてから帰ろう!』 と深夜運転覚悟で翌日にスキーをねじ込んだ。 翌朝、そうちゃんの体調は回復しており家族4人で実家を出発。昨年リフト券売場とレストハウスの行列に泣いた経験を活かし、今年はコンビニでリフト券と昼食を調達してからスキー場に乗り込み、オープン直後から滑り始める。 午前中はスキー場南側に伸びる4本のリフトを乗り継ぎ一気に一番上まで上り、まだ人がまばらな上中級向けの天狗岩コース(全長900m)を滑りまくる。 天候は最高、雪質も良く気分爽快。そのうちなっちとそうちゃんは滑るだけでは飽き足らなくなったようで、コース傍で雪玉をぶつけ合いながらはしゃぎ出す。ゲレンデでふざけるのは感心できないが、こうして2人で楽しそうに遊ぶのを見るのは久しぶり、兄妹で仲良くするのはとともいいことだと思うので、周りに迷惑がかからぬよう気を配りつつしばらく静観。 そうちゃんは滑りたくて堪らないようで、のんびりしたい派のなっち・ゆっちを車に残してひと足先に2人でゲレンデへ。午後は北側の2本のリフトを乗り継ぎ、平均斜度30度(最大33度)のハードなコブ斜面が続くチャンピオンコースにチャレンジ。 予想に反してなっちとゆっちもすぐに現われ4人でコブ斜面を滑る。子供達は初めての本格的なコブを怖がったり転んだりしつつも、果敢にもガンガン滑る。リフトに一緒に乗る度にそうちゃんがくれるチョコレートや飴に疲れを癒やしながら何度も滑るうちに気付ばもう4時。午後は少しだけ滑って帰るつもりだったが、結局は薄暗くなる頃スキー場を後にした。 深夜2時過ぎまで続く、帰りの高速渋滞はキツかったが、久々に家族4人でレジャーらしいレジャーができて良かった。 [(第3部:2015年〜現在編)を続けて読む]
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